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2017-04

晩秋〜落葉の夕ざり茶事 - 2016.12.05 Mon

今年最後の我が家の茶事は夕ざりで。



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師走の景色をぎゅっと詰め込んで。



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野山の晩秋も詰め込んで。



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昨年の同じ時期には庭の楓はまだぱらぱらと葉をおとすのみだったが、今年は早くも毎日雨のように葉を落とす。茶事まで毎朝落ち葉と格闘、、、もう紅葉は見たくない〜(^_^;と思うまでに。




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待合には芭蕉盆(煎茶道具)にまもなく来る冬至に思いをよせて、柚子を。




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火鉢にはたっぷり炭をつぐ。六畳の間がほかほかと、最後まで暖かかった。懐かしい火鉢の威力を再認識。




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あれだけ落ち葉を集めたのに、まだまだ残る楓。風が吹けばちらり、はらりと。風情はあるが、掃除をする身には、、、

ただ今年の紅葉は色がいまいち赤くならなかったな。




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腰掛け待合いにも手あぶりをおいた。
お客さまは三人様なので、もう一つはほしいところ。



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席入りを待つ風情の躙り口の楓。



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炭手前は玄々斎お好みの鴨箱。
この日のお客さまは表さんと宗偏流の方がいらしたので、珍しいかと。玄々斎(幕末明治を乗り切った家元)が茶道指南をしていた田安徳川家(明治維新後、徳川慶喜の後、徳川宗家をついだ家達は田安家出身)よりのたぶんお歳暮、鴨をまるごと箱に入れておくられたのを、漆をかけて炭斗として好んだもの。

なにか暦手のものが欲しいと思い、炭斗の底に敷いた紙は江戸時代の伊勢暦。

で、炭手前は、、、はは、いろんなとこ間違えた。他流派の方ばかりならこれがうちの流儀で、と押し通すところ、裏千家の偉い先生がいてはったので大汗(^_^;、、、精進します。(しゃべりながらすらすらできるようになりたい)




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今回懐石の写真はほとんど取り忘れ。まあ、メニューはあいも変わりませず、、、

唯一初めての方に出すつぼつぼだけは。これはこのサイズ。親指大。清水志郎さん(清水卯一さんのお孫さん)のもの、本来は煎茶用か?




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さて、主菓子。
西陣・愛信堂さんになにか顔見世にちなんだものを、とだけお願いしたらこの銘は???




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今年の顔見世は、中村芝雀改め五代目中村雀右衛門の襲名披露、さらに南座耐震補修のため今年のみ先斗町歌舞練場での興業。
雀右衛門(京屋)当たり役の娘道成寺から鐘をつるす紅白の手綱、道成寺ならぬ道明寺のお菓子、そして先斗町のシンボル千鳥!!

まあ、愛信堂さん、いつも真面目なお顔なのに、こんなお茶目\(^O^)/

京数寄者=京茶の子、おほほ、、、思い当たる方たくさんいましてよ。




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中立。
冬至も近いこの日はもうとっぷりと暮れて、庭のあちこちに仕掛けた燈火が我ながらうるわしい。




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いままで鍋をたたいていたが、看破されたので、やっと手に入れた喚鐘。夜の茶事は陰なので、陽の鳴り物=喚鐘をもちいる。(裏千家だけ。表さんは広間小間で使い分ける)




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待合にも燈火をいれる。暗い中、火鉢の炭が見飽きないほど美しかった。



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待合に大津絵の鬼の寒念仏をかけたので、本席では(夕ざりでは後座が軸になる)鬼のにせもののお経でなく本物の平安時代の焼経をかける。そうでなくてもお坊さんがお経をあげに走り回る師走だ。




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後座の席入りの後、茶室を見ると上に三日月が。
なんとも心に残る美しい景色であった。



濃茶はやっぱり年越し蕎麦ならぬ蕎麦茶碗。茶入の仕覆は古くなりすぎて使うのがはばかられるよれよれさ。古渡り更紗などで新たに作りたい。



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お干菓子は亀廣保さん、ちょうど11月のんと12月のんがまじる時期なので、吹き寄せと、蹲居の陰に実をつけた薮柑子を思い出して。

お茶碗は出雲にゆかりのある方に布志名焼。しかも宝船の絵付き。さすがに宗偏流の先生はすぐにわかってくださった。

年の瀬に、煤竹売りに身をやつした赤穂浪士の大高源吾が、俳句の師匠である宝井其角に両国橋の上で出会い、「年の瀬や 水の流れと人の身は(討ち入りはあきらめておちぶれたものだ)」 と言われたのに対し、「あした待たるる その宝船」と下の句をつけ、討ち入りは明日か!とわかったエピソード(歌舞伎の中だけ?)による。

ちなみに山田宗偏は吉良上野介の茶の師匠なので、忠臣蔵物は宗偏流得意中の得意のテーマ。


今回のお客さまはほんまに偉い先生ばかりで、胸をお借りしたかっこう。おはずかしいところも多々。まだまだ懐石で力尽きるクセはなんとかしないと。基礎体力アップだ!(この歳でもだ!)

さりながら、燈火のもと顔をよせて語り尽くす一会は楽しくて、心に残る。


茶事も終わり、待合の柚子はおひとつずつお持ち帰りいただいた。

水屋を手伝ってくれた藪内(流)君と茶室でお茶を点て合って独座観念ならぬお疲れ様ねぎらい会。

今年もたくさんの佳きお茶に出会えた。来年もきっとかくありますように。







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