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2017-07

堺に利休の面影をもとめる - 2016.12.16 Fri

乙女の茶事のあと、せっかく堺に来たのだから堺の町の利休ゆかりの場所をたずねてみよう。

堺は言わずとしれた利休のふるさと、そして桃山時代の茶人達が活躍した場所でもある。それでもなかなか堺まで足がむかなかったのは、現在の堺ではそれをしのぶよすががほとんどないからなのだった。

ところが堺市もこれではイケナイと思ったかどうかしらないが、こんな施設をつくらはったのだ。



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さかい利晶の杜
堺出身の千利休、与謝野晶子を顕彰して堺の歴史に興味をもってもらおうという観光施設で昨年オープン。




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千利休パートはなんと三千家の肝いりなので、お茶をやっている人にも十分楽しめる施設になっている。もちろん経験のない人はより興味をもってもらえるのではないだろうか。

これは表、裏、武者小路の三千家それぞれの茶室で、中で茶道体軒もできる。かなり利休パートに力入っている感じ。(というか、いままで利休をフューチャーした施設なさ過ぎだよな、堺市)



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せっかくだから裏千家の風露軒を撮影。とても近代的施設の中にあるとは思えない立派な数寄屋。どこかのお屋敷の中にはいったみたいな気分。



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西江軒、これ表さんだったかな??茶の湯体験と行っても茶室とは言えないようなところでちょこちょこっと、、、という施設が多い中、こんなところで体験したら、絶対お茶やりたくなるんじゃないだろか。



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大山崎にある利休の茶室・国宝待庵を写した本格的なさかい待庵の体験もできるが、こちらは予約が必要なため残念。




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立礼席の南海庵(南宗寺の和尚さん命名)。
この日のご担当は武者小路千家。ちゃんとお点前もされ、茶道初心者への解説もあり、なかなかここまで本格的な呈茶が楽しめる施設は京都にもないんじゃないかしら。



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お菓子をいただきお薄一服よばれる。



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お茶碗の模様は利休屋敷跡の椿の井の模様。

ではその利休屋敷跡へいってみよう、、、、って利晶の杜のすぐお隣(^_^;




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おお〜!!
なんかいつのまにか竹垣ができてりっぱになってる!!ここ、以前はなんのへんてつもない空き地に井戸の後があっただけなんだよ。利晶の杜オープンあわせて整備したらしい。解説のボランティアさんまで駐在。



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利休遺愛の椿の井。
ただしそういう言い伝えは他の場所にもあるのではっきりとはしないらしいが、そう思えばまた楽しいではないか。




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これは屋敷跡から利晶の杜をふりかえったところ。文化財、観光資源としての利休の活用法にようやく気づいたか、堺市(*^^)v


ここから20分ほど歩いて、やはり利休ゆかりの南宗寺へ。



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とちゅう堺のお菓子と言えばこれよね、のかん袋さんでくるみ餅を買う。



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人気なのでけっこうお待ちの人が。この寒いのに氷くるみ餅(文字通りかき氷が上にのってるやつ)を食されている方も。くるみは胡桃ではなく、餅をくるむ、からきているそうでくるんでいる餡のレシピは門外不出なのだそうだ。



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さて、臨済宗大徳寺派・南宗寺。
夕暮れ時で本堂とかにははいれなかったけれど、広い境内を歩く。



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重要文化財の山門〜甘露門とも。


開山は大林宗套、当地の支配者であった三好長慶の依頼による。武野紹鴎、千利休が禅の修行をした縁の寺で、いまでもここでは月釜や利休忌の茶会などがおこなわれている。いままで利休がらみで堺へ行きたい、と思ったのはこの南宗寺の存在だけだっな。




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利休の生きた時代、奈良の今井町と畿内の富を半分にしたといわれるほど栄え、また力をつけた町衆の茶の湯への傾倒がいちじるしかった堺の町の雰囲気は今はもうないが、それでもここのお寺の境内を歩いていると、当時の雰囲気を想像できるような気がする。




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この奥に月釜などおこなわれる茶室があるのだが、当然しまっていて、近づいたら防犯ブザーがなったので(^◇^;)あわてて退去。



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さきほどの利休屋敷跡にもあった椿の井がここにも。



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山上宗二の供養塔まであるんだ。




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おや、もう月もでてきた。そろそろおいとましよう。




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帰りは阪堺電車で。
狭い両脇に家が建ち並ぶ線路をはしることで有名なチンチン電車だ。



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あ、来た来た。
これで天王寺まで約40分。こんな長い距離を単一料金ではしる路面電車を他にしらない。




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帰宅して、今日一日の楽しかった茶事や堺散歩を思い出しながら、もちかえったくるみ餅を食す。一見ずんだのようだが全然ちがうのよ。美味美味!



<おまけ>


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これは他日堺の某ホテルで講演会を聞きにいったときのもの。
部屋の名前が「利休1」とか「利休2」とか。
だれかが「利休1000はないんですかねえ。」とナイスリアクション!


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● COMMENT ●

是非とも

さかい利晶の杜、是非行ってみたいです。

素晴らしい施設ですね。
くるみ餅、美味しそう。
食べてみたいです。

あっ、あぶり餅を思いだしてしまいました。

これも食べたいですね。
しぇるさんが巡られた様に、辿ってみたいものです。

シラユキゲシ様

こちらの関係の方づてに、立ち上げからかなり三千家、力はいっていたと聞きました。
さすがすごいですね。茶室の建築もよくぞここまで、、、と思うレベルで。
なにより立礼呈茶がきちんとしていたのがよかったです。


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