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2017-08

江戸琳派の旗手・鈴木其一〜細見美術館 - 2017.01.06 Fri

酉年なんで、鳥の写真を、、、(^_^;
(しかし、いねえなあ、酉年、親戚に、、、)



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岡崎の疏水の飛び立つ、(たぶん)川鵜。


さて、新年初の美術館めぐりはご近所細見美術館から。



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江戸後期、酒井抱一の一番弟子にして琳派の中の巨人、鈴木其一展(前期)。
琳派の嚆矢・宗達から光琳、抱一ときて其一。(その後は大好きな神坂雪佳、そして先日トークを拝聴したところのニッポン画・山本太郎画伯)

ただし其一の代表作「朝顔図屏風」は出展は中期後期もないらしい。(東京では出展)




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オマージュとしていろんな琳派の画家が手がけた宗達の風神雷神、其一はこれを襖絵としたそれから始まって、緻密に描き込まれた彩色画、いっきに一筆で描いたような墨絵、多彩な作品群が並ぶ。


琳派には時代を超えて愛用される図柄や技法があるので、どれが其一オリジナルなのか、素人にはわからないのよ。でも素直に見て美しくそして楽しい。
私は琳派の絵=着物の柄になる絵、と単純化して認識しているのだが、細密画より輪郭のほわんとした、彩色もシンプルなタイプの絵が好きだな。

それとなく各節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)をあらわす、季節のエッセンスが凝縮した軸がとてもよかった。かつては季節は生活に密接に結びついていたし、節句を祝う伝統行事も普通におこなわれていたので、節句絵は需要が多かったらしい。
でも、現代の多くの日本人はそれを忘れ、(とくに都会暮らしの人は)そもそも季節コンシャスじゃない。
でもお茶をしていると節句のモチーフはテッパンなので、こんな軸が待合掛けに使えたらなあ、、、などと妄想するのであった。




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そして其一の「描表装」はすごい!!
描表装とは、本来絵の外周に裂地を用いて表具する掛幅装の部分を、絵で描いしまうもの。抱一もしたらしいが、一番よく使ったのが其一だったそうで。(ちなみに私は後世の雪佳さんの金魚玉図でこれを知った)

一番絢爛豪華なのが「業平東下り図」の周辺にほどこされた描表装。なにしろ中回し、上下に桜、紅葉、花菖蒲、萩、土筆、タンポポ、蕨、蓮華、水仙、薮柑子、茴香、、、チェックしただけでこれだけが描きこまれているのだから、本紙よりもそちらについつい目がいってしまうよね。

さらに「夏宵月に水鶏図」。本画は川辺で水鶏がひとりさびしそうにしている冷え枯れた絵にもかかわらず、一文字がくっきり濃紺地に金の立葵、中回しが鮮やか華やかな撫子の花の群、上下がこれまたゆかしいやや渋い色の雨に打たれる紫陽花の群(これ雪佳さんのに似たのあったわ)。色彩のコントラストが効いてすごくすてき!、、、でも中の絵は侘びさびなんだよね。これを合わせる其一のセンスってすごいかも。




IMG_5186.jpg



「白椿に楽茶碗図」。
すぐそばの国立近代美術館で楽茶碗展しているから、ナイスタイミング。(実はこの絵、もしくは似た其一の絵、最近某所でNさんの茶会で見たんだわ!感激!)
このてかり具合だとのんこう以後の代の茶碗だわね〜とか思いながら楽しんだ。2月にはこの軸を掛けてする茶会が美術館の茶室・古香庵でおこなわれるので、これも楽しみ。(事前予約要)




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見終わってそろそろお腹も空いたので恒例のランチ案内。
細見のある二条通りをそのまま寺町までまっすぐ西にいったところのフレンチビストロLe Bouchon




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お昼のコースはこんな感じで1240円(メインは選べる)。この値段でこのボリュームの煮込みビーフには感激しました!しかもやわらかくて美味しかった。



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