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2017-07

茶碗の中の宇宙展茶会〜席主・楽吉左衛門 - 2017.01.10 Tue

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長次郎の万代屋黒でお茶をいただきます、、、、、

、、、、なんか変?


そう、これ3Dプリンターの型で作ったレプリカなの。一階のフロアに会期中ずっと置かれているものなので、どなたもさわれますが、今日は特別に中にお茶をいれて。

材質はなんとアルミ!アルミの原料、ボーキサイトは土に近いということでこの材質を選んだそうだが、形は全く複製でも重さが200g実物より重くなってしまったんだと。でも手触り、手の中でころがす感覚、指があたる部分の感触は疑似体験できるようになっている。




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今宵は夜の美術館、京都国立近代美術館の茶碗の中の宇宙〜楽家一子相伝の芸術展記念、楽さんが席主になり、道具組、室礼を組む茶会へ。





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いずれも美術館閉館後、一階フロアにて3回開かれたうち、今宵が最後。(ネット申し込みで先着順だったのよ)
夜の美術館はなかなか雰囲気がいい。




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いつもは何もおいていないスペースに、楽さん作の鉄板と巌で作った超重量級の立礼卓(終わるまで見えんかったけど、、、)が突如あらわれ、、、




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客用の一枚板を切り出して作ったテーブルとベンチ。(私のところのは檜だそうな。)




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正面の掛け物にみたてたこの円相(?)はKyoto Mud Circle、イギリスのインスタレーションアーティストのR. ロングの作品。これは会期中だれでも見ることができるので是非。私はこの黄色いのは円形上に麦でも挿しているのかと思っていた。実はMud、すなわち泥を手でなすりつけたものなのだ。

道具組は水指、建水、蓋置などほとんど楽さんのアヴァンギャルド系の焼貫作品。
唯一クラシックなのが大きな雲龍釜で二代与次郎(初代与次郎との関係は不明)。
あと官休庵先代家元の茶杓、楽さんの還暦記念茶会で飛来 一閑に依頼して作った(と記憶しているが定かならず)とおっしゃていた以前にも見たことのある(楽美術館に展示もされていた)暁塗の中次。




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(お菓子は楽鑑賞茶会でおなじみ、聚洸さんの羽二重。ふわふわで美味しかった!)



茶碗は当代楽さんの焼貫「梅一輪」・・黒と白のんにちょぼっと赤い梅のはなびら
フランスのルビニャックの土で現地で焼いたフランスRAKUシリーズがたくさん替え茶碗として。(2007〜2010のフランスシリーズは佐川美術館で見たなあ。)
そして次期吉左衛門を継ぐ覚悟を決めはったという篤人さんの黒楽茶碗。


楽さんのフランス作陶時代の話や、佐川美術館から楽吉左衛門館を作りたいという依頼がきたときのエピソードなど、楽鑑賞茶会の時以上ににこやかにフランクにお話ししてくださった。

印象に残ったのが土探しの話。
長次郎の時代に蓄積した陶土は天明の大火(1799)で9代了入のときに失われ、(火前印とかありましたねえ、、)そこから歴代が新しい陶土探し、当代の陶土は先々代より前の歴代がためておいたもの、と聞くが、当代も将来の吉左衛門のために新たな土をもとめているという。
目をつけたうち一件は墓所の土であったためご家族の反対のため断念。
もう一件は、なんと薬師寺の土!どのくらいの土嚢かは不明ながら22袋ゲットされたとか。その御礼に薬師寺玄奘三蔵展にその土で初めてや焼いた茶碗で供茶、のちに薬師寺におさめられたとか。
いや、薬師寺は好きなお寺なんで、そこの土で焼いた楽茶碗っていっぺん見てみたいなあ。


さて、私はお茶を、篤人さんのでいただいたが、形は光悦のようで色は長次郎の面影のようでちょっと小ぶり、底の方に白っぽい部分が見える茶碗であった。フランスRAKUの中に混じるとすごくまっとうな(?)黒楽に見えるが、今後どのように作風が変わっていくのか、楽しみですね。
茶会では半東をされておられ、当代の楽さんも息子のことを語るとき、とてもうれしそうだった>^_^<




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道具はすべて手にとって拝見できた。

フランスRAKUはやっぱり焼貫みたいに唇切れそうなほどエッジがするどかった(^_^;
向こうの古い銀貨を酸化させ砕いたものをラスター釉みたいにしているのは、アバンギャルドの極みだわ。




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立礼卓は、鉄板の一方が滑り台のよう。大きな巌の上にのっているので、その名も「巌鐵盤」。どれだけ重量あるんだろ??




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なかなか楽しいお茶友さんとの邂逅もあり、夜の美術館も堪能できた。

帰路につく(徒歩5分^_^;)道の上に雨上がりの十日ばかりの月が冴え冴えしていた美しい夜であった。



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