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2017-04

淀看席〜黑谷金戒光明寺・西翁院 - 2017.01.15 Sun

ご近所、黑谷さん、こと金戒光明寺。



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まあ、いつもの散歩コースなんですけれど。
「京の冬の旅」特別公開が始まって、西翁院が13年ぶりの公開なんだと。




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西翁院へ行く、このゆるやかな坂道はとても好きな眺めだ。

西翁院は、藤堂家の呉服商をつとめた藤村源兵衛(法名・西翁院)が建立した塔頭であるが、のちに三代目、宗旦四天王の一人であった藤村庸軒の茶室「淀看席」ですっかり有名になった。




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今回の公開は庭園と淀看席だけなのだが、、、実は私、ここのお堂や書院、奥の茶室にはなんども入っている。

大学心茶会の秋の錬成茶会はよくここでやるし、自分が学生の時にもやったし、さらにご縁をえた京仏師の樋口尚鴻さんの個展が、毎年ここで開かれるのだ。だから淀看席の水屋(重文)までは見たことあるのだ。

なので、ほぼ淀看席のみ見るために600円払ったようなモノ。
(ちなみに樋口さんの個展の時にちゃっかり淀看席を見た!というツワモノもいたけど、、^_^;)



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本堂の縁側からの眺めはいつもすばらしく、少し高台になるので、確かに「淀看」、天気の良いときにはアベノハルカスまでみえるんだと。
本堂正面には大きな楓の木があって、秋にはそれはそれは美しいのだ。、、、でも、今は冬だ、残念。(一番美しいときに一般公開すればいいのにね)


茶室までの路地はまさに山中を歩くが如きアップダウン、景色もまさに山道をいくわびしさ、、、という感じがとてもよい。



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(岡田孝男「京の茶室」から)



淀看席の入り口の特徴は躙り口を覆うように屋根があること。車寄せの屋根みたいな感じかな。袈裟型の蹲居のところまで屋根が続いているので雨の日も濡れずに手水、席入りできるわけね。




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(同じく岡田孝男「京の茶室」から)



で、淀看席。躙り口のうえに「澱看」の扁額。
正式名称は紫雲庵(金戒光明寺は紫雲山)または反古庵(庸軒の号)らしいが、淀まで見える眺望の良さからいつのころからか「淀看席」とよばれるようになったとか。

躙り口から頭をつっこんで、まず思ったのは、「あ!西行庵の皆如庵に似てる!」だった。道安囲い周辺の雰囲気がほんまそっくり。あちらは四畳、こちらは三畳だが。
屋根がより高く、躙り口に向かって雪崩落ちる片流れの化粧屋根裏で、道安囲いの上の屋根裏までの距離が西行庵よりあるので、より広さを感じさせる。

壁がスサ壁で黒っぽい錆がでて良い感じに侘びている。

洞床には墨蹟窓あり、渋い年季の入った床板、床の落掛がけっこう下まできていて床のスペースの三分の一を占めている感じ。ここに華鬘型の木額がかかっているが、なになのかは不明。おそらく庸軒の肖像と漢詩と思われるが。

点前座には前に下地窓、勝手付に連子窓(ここから淀がみえたので淀看窓というらしい)で、明るい。炉は向切、仕付け棚が勝手付にあり。
コンパクトで居心地のよさそうな狭さだ。ここでお茶、点ててみたいものだのう、、、.゚+.(・∀・)゚+.

あんまり長いこと、躙り口の前で中を見ていたので、ボランティアガイドの人に怪しまれたかも。
ガイドさんは特別公開の時にはどこにもいてはるのだが、ここのは若い学生さん。悪いけれど庸軒と淀看席については私の方が詳しいと思うわ。(おほほ、、、^_^;)




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(先ほどの坂道を反対側からみたところ。ここはNHKの「立花登青春手控え」のオープニングタイトルバックになったことろでもある。)



お茶をある程度された方なら「茶話指月集」の名前はお聞きになったことがあると思うが、あれは庸軒の娘婿・久須美疎安が庸軒の口伝を本にしたもの。
「(庸軒は)幽閑淡泊 読書を好み 辞章を善くす 常に陸鴻漸(陸羽)玉川子(唐代の詩人・いずれも喫茶を愛した)の風を慕い 喫茶を嗜む」
部分部分は読んだことがあるが、通しでよんだことはない。淡交社から現代語訳のやつもでているので、今度読んでみようと思った。




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今回の冬の旅でピカイチ行きたかった場所がほんま家の近くでうれしかったこと!


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● COMMENT ●

しぇる様へ

黒谷金戒光明寺は私が4回生の一年を過ごしたところですが、この寺院は
よく時代劇のロケ撮影に使われています。
大川橋蔵さん、丹波哲郎さん、大友龍太郎さん、植木等さん、林与一さん、中村梅の助さん等々多くの俳優さんたちが、昼間、夜間撮影に来られていた場面に普通に遭遇しました。
現在、その多くの名優が鬼籍に入られましたが・・・・感無量です。

ところで、最後の写真で道を下った一番奥の右側の塔頭に下宿していましたが、
後で聞くと、島津家の分家佐土原家の京都における菩提寺で、島津吉永、貴子御夫妻も
来られたことがあるとの事でした。

narahimuro様

あとNHK大河「新撰組!!」でイケメン俳優たちが駆け回ったところでもあります。
彼らはまだ現役ですけど(^0^;)
有名ではないですが、黑谷さんにも魅力的な塔頭がたくさんあります。残念ながらほとんど非公開ですが。
こちらのほうで下宿されてたんですね。あのころは京都もいまほど騒がしくなく、意外な有名寺院に下宿してた人もいました。今では考えられないことです。

しぇるさん、こんにちは

いやはや、週末

降りましたねぇ~^^;

しぇるさんの事

どちらかに、雪景色を見に元気に飛び回られたのでは?

風邪ひかれぬよう

御自愛くださいませ

高兄様

ほんま!
久々の積雪でした。バスのダイヤもぐちゃぐちゃで移動はたいへんでしたが、
童心に返って楽しい気分でした。
金閣寺とか行かれましたか?
雪景色はほんまに得がたい被写体ですね!


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