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2017-04

京の冬の旅2017〜妙心寺〜養徳院・大雄院 あと東林院で小豆粥 - 2017.01.26 Thu

今年の京の冬の旅、まずは学生時代からお馴染みの妙心寺さんへ。



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ここも京都の大きな禅寺のご多分にもれず、とにかく広い境内に塔頭が散在し、中は迷路のようになっている。まっすぐ行けばつきあたり、曲がればまたつきあたり、で見通せないところがわくわくして好き。




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数日前の雪はまだ日陰にわだかまっている。



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まずは養徳院。
冬の旅初公開。




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創建は秀吉の重臣石河光重。
ちなみに石河家は代々、信長、秀吉、家康(末裔は尾張徳川家の家老職)と時の権力者にうまくよりそい家名長らえた武門の家。
この石河家グループは、かつて周辺の塔頭、大雄院・幡桃院・海福院・雑華院の敷地をふくむ広大な領地を有していたそうだ。



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庭園にある十三重石塔。

こちらの寺宝は「酒茶論」、特徴的な細かい文字が約2000文字、くるくるっと渦巻みたいなくずし字もかわいい一幅の掛け軸。書いたのはこれも石河グループの一員でもあった桃山時代の妙心寺53世・蘭叔玄秀。




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内容は酒と茶と、どちらが優れているかの争い、,というかディベートみたいなもので、こういうのがあることは知っていた。(茶道検定によくでるのは「酒飯論」の方だったな)が、ここに所蔵されているとはしらなんだなあ。ちょっと興奮した。

オリジナルは中国唐時代の物語(?)らしいが、日本にはここのと、あとお伽草子にあるらしい。
(上戸の忘憂君と下戸の滌煩子が中国の故事を引いて論争し,最後は閑人が登場して〈お酒はお酒,お茶はお茶〉と引きわける、という内容)



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次におとなりの大雄院(だいおういん)。

実はここ、8年前に京都和菓子の会の会場になって、いちどおじゃましたことがあるのだ。懐かしい。

あの時の和菓子の一つの銘が「一聲」だったのを覚えている。時はちょうど新緑の候、ホトトギスの一聲であった。




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こちらの襖絵72面、幕末から明治の蒔絵師・柴田是真の筆。
是真と言えばやはり蒔絵、漆芸なのでこんな墨絵を描いていたなんておどろき。子供や家族の姿の人物像は、あたたかくてどこかユーモラスな表情、遊び心満載の漆芸をみたときから思っていたけれど、是真さん、きっとシャレ好きのあたたかいお人柄の方だったにちがいない。



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庭園には鯉のいる池もある。



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ちなみにこれは8年前の新緑の頃の池。





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庭には雪のなごりも。






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貴人をもてなした座敷にとても心ひかれる書が。

「福寿海無量」


どなたの字かとご住職様におうかがいするとなんと山田無門老師の字であった!(ちなみに無門さんの臨済録解説の本、持ってる〜)



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こちらにはまだ整理されていないお蔵がある。近年ここから平安時代???と思われる光を放つ阿弥陀様の来迎図(?)がでてきたのだそうで、それも展示されていた。
このようにお蔵の屋根がういているかわった造りで、これで通気が確保でき、中味の保存状態もよいのでは、とのこと。




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妙心寺のある花園あたりはやはり寒いのだろうか、洛中ではきれいになくなった雪がまだこんな風で、今にも屋根からずりおちそう。



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最後にお正月恒例「小豆粥で新年を祝う会」で東林院へ。
ここは最近毎年行っている。予約無しでふらりと入れるのがうれしい。



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まず福茶と祝菓子を本堂でいただいて、、、



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宿坊のほうで小豆粥精進膳をいただく。
向こうに見えているのは生飯としてとりわけた小豆粥、箸をつけるまえにお供えする。この大きな大根焚きがおいしくてねえ、、、♪



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外は寒いが日のあたる縁側はほかほかと。
外には大根を干して切り干し大根つくってはった。そうそう、ここのご住職は典座料理の達人なのである。



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妙心寺

ありがとうございました。

シラユキゲシ様

京の冬の旅は3月18日までです。おいでの節は妙心寺へも是非。


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