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2023-09

銀月サロン・(旧暦)新年茶会〜銀月アパートメント - 2017.02.04 Sat

北白川にたたずむ、戦前からあったということ以外建築年も設計者もすべて不明という不思議なアパート・銀月アパートメント。



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いろんな映画のロケ地にもなり、特にアーティストたちに人気でいつも部屋は埋まっているという。
レトロな昭和のTHE下宿、という感じの建物。




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ここの一室、特に玄関脇の枝垂れ桜が目の前にひろがるという一等地の部屋でときたまひらかれる中国茶教室・銀月サロン。
昨年秋に紅葉の茶会で初めて参加させていただいたが、今回は旧正月にあわせた新年茶会へ。




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中国や台湾では太陽暦の正月は地味で、旧暦の正月はかなり賑やかに盛大にお祝いするのだとか。




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最初のお茶は、武夷山・大紅袍。烏龍茶の最高峰。

この茶樹の母樹は6株しかなく、国賓クラスでないと採取してはいけないのだそうだ。で、今回の大紅袍はその母樹の孫にあたる茶樹の葉。(クローン技術で作られた)




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香り華やかで、やっぱり中国茶の中では一番好き。ザ・中国茶、という感じで。茶杯に残る香りを聞くのもまた楽しい。




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二番目のお茶は祁門(キーマン)紅茶。祁門は茶葉のとれる安徽省の地名から。

中国茶で作った紅茶はイギリスなどの紅茶と違って、何煎でもだせるのが特徴。茶葉をクラッシュしていないfull leaf なので、じっくり味が出せるのだそうだ。




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キーマンといえば水色(すいしょく)が美しいことで知られるが、ほんとうにルビー色で「紅」茶なんだと納得する。
味は紅茶であって紅茶でない、もっと奥深い豊かな飲み物になっている。




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三番目のお茶は台湾・阿里山紅茶。
この茶葉はころころと丸い(兎のフンのような、、、)形状になっている。
祁門紅茶と飲み比べ。どちらも劣らず美味しい。




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ここでお楽しみの点心。銀月サロンは前回もそうだったが、手作り点心がまたおいしいのだ。
今月は、台湾のお雑煮みたいな、というかエビ麺に水餃子、高菜の若菜を添えた葱湯と又焼包。おいしかった!レシピを一応お聞きするが、なかなか自分ちでは作れないものね(^_^;



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最後のお茶は生姜の刻みをたっぷり入れた肉桂岩茶。
肉桂はシナモンではなくて、それほどスパイシーな香りがするお茶、と言う意味。それに波照間のきび糖を投入したもの。飲んでしばらくするとのどで生姜が炸裂、体がほかほかとあたたまる。




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このお茶の友がまた目からウロコの組み合わせ!
大阪空堀にあるエクチュアのチョコ、フロマージュ&ペッパー。

文字どおりチーズと胡椒のプラリネ入りのチョコ。これがまたお酒でもワインでも飲めそうなタイプの味なんで、近いうち買いに走ろうと思う。




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お互いにお茶を煎れあったり、談笑したり、心潤う楽しいひとときであった。




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最後に次回の茶会の予約を。
次はこの窓から、満開の枝垂れ桜が正面にみえるはずの桜茶会。大人気なんだそうで、あぶれないように、しっかり予約をとって帰った。春の楽しみがまた増えた。




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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

ああ、良いなぁ~

桜茶会

行きたいなぁ~

先ず、予定を確かめて・・・

席、空いてるやろか??

高兄様

FBで募集開始しはりました(HPでもかな)。今!ですぞ!ご予約は!

優雅なお茶の時間を過ごされましたね!!趣のある素敵な建物で素敵な器に美味しい中国茶!時間がゆったり流れますね!!

みゅうぽっぽ様

たった一杯のお茶をいただくにせよ、どんな場所で室礼でいただくかで、味までちがってくるようです。
一人で家でがぶのみしても、、、おいしさに差があるんですよね〜。


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