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2023-12

節分2017〜その1・旧三井下鴨別邸のすてきな節分茶会付き - 2017.02.05 Sun

節分の日は立春の直前の日。

この日は京都中が浮き足立つ。
明日からはじまる春が、おさえきれずに一日早くうごめいているようで、わくわくする。

市中のどんな小さな神社も節分のお祝いの赤白の幔幕をたてる、節分ワンダーランド。
あ〜、どこからまわろうかな〜と迷うのもうれしい。

でも結局、毎年同じ場所ばかり、でもそれが尊いのだ。今年も無事来ることができました、と。



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四条通りの梛神社+隼神社(同じ境内に二つ社がある)へまずお参りして壬生寺へ。
参道すでにけっこうな人出。



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節分の時が一番賑わう壬生寺。
都の裏鬼門(南西)に位置するからなんだろうね。



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壬生寺と言えば焙烙奉納。
それぞれ名前とか祈願とか描き込んで奉納する。4月の壬生狂言の焙烙割りでことごとくがらりがらりと割っていくさまは圧巻。
昨年灰器もしくは菓子器として一枚ゲットして温存している、うふふ♪




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姫ダルマのお守りは節分の日だけの授与。




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節分会の時だけ演じられる壬生狂言「節分」、文字通り豆まきの狂言でこの建物の向こう、大念仏堂(狂言堂)おこなわれているが、待ち時間が長いのであきらめる。ただし狂言堂は今年の京の冬の旅で公開中なので、節分終わったらまたこよう。



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このあたりの観光地と言えば壬生の新撰組の屯所とか壬生寺しかないので、まだ現役の町家のふだんの暮らしが息づいているようだ。




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一度帰宅してあらためて自転車でGo!
我がテリトリーご近所さんの節分巡。

まずは恒例須賀神社。




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こちらも普段は人っ子一人いない静かな神社なのだが、節分にはみなさん懸想文売りがおめあてでお参りにきはる。





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昔の公家のアルバイト、懸想文売り。貧乏公家が顔を隠して懸想文(ラブレター)を売っていた風習を踏襲したもの、このお兄さんは毎年でてはる。残念ながら素顔は拝見したことがない。




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良縁にめぐまれるという懸想文のお守り、良縁はもうええけど箪笥にしのばせると着物が増えるというので、毎年ゲットしているのよ。効き目は、、、、まあまあかな(^_^;





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毎年、前年の干支が今年の干支に書いた懸想文、という内容になっている。12年で一周するのかまだ検証していない。




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須賀神社の目の前が修験道本山聖護院。
節分の日には大護摩供がおこなわれる。(ちなみにこちらも京の冬の旅公開ちう)

ごほごほ、、、かなり、、、煙い。




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火の粉はさすがにここまでは飛んでこないが、参拝客はみんな灰被りになる。
しまった、白いダウンコート着て来ちまった。あとで黒い点々がいくつも。゚(゚´Д`゚)゚。




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奉納された護摩木を次々投入、その間途切れることなく続く読経。
般若心経は聞き取れるが、今年は観音経もちらっとききとれたぞ。それにかさなる大太鼓の腹にひびく音、法螺貝をふく音、なんとも賑やかに華々しく冬を見送ること!




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修験者の装束は独特でいろいろ決まりがあるのだそう。
兜巾と結袈裟のポンポンがなんといっても特徴的だよね。




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護摩壇があらかた燃え落ちたところで参拝客が中に入って燃え残りをいただく。燃えたヒバの香りは焦げ臭いのだけどすがすがしい感じもして、これを持って帰って厄除けのおまもりとする。






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境内の梅はもうほぼ満開に近く、枝の根元に小さな猫(の人形)がいたのが微笑ましい。
春ですなあ、、、、(まだ寒いけど)




そして、、、素敵な二人の若いお茶人さんの節分茶会へ。




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場所は、昨年から一般公開開始し、茶室を貸し出してくれる(しかも格安!!)ようになった旧三井家下鴨別邸




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ここの庭園を露地に見立てて実にすてきなロケーション。




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亭主のお二人はお若い茶友なんだが、昨年から二人ユニットで、京都市内のあちこちすてきな場所を茶室に選んでアイデアあり、心のこもった素敵な茶会をしてくださるのだ。(拾翠亭とか無隣庵とか)平日なのでなかなか行けなかったがようやく参席かなう節分の日の節分茶会。




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焙烙を菓子器に手作りの豆餅、その名も「(鬼に)金棒」(^∇^)
うふふ、、、○たばの豆餅よりおいしゅうございましたわ。




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花器も豆を入れる枡、福助の絵に「桧製品 保証」、なんだか明治のかおりがするわ。よく見つけたわね、こんなすてきな枡!

豆を投げられて、たそがれてとぼとぼ帰る鬼の後姿や、鬼退治の桃太郎のフルメンバーの絵柄とか、高台が枡型になっているのや、くり出されるたびにお客さまに笑い声がはずむお茶碗の数々。




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しかもかわいい点心付き、ヒイラギ、鰯、豆っぽい大徳寺納豆、極めつけは小さな小さな枡に絵を描いた物。これでおささもいただきました。ほほえみがこぼれる。
高価な茶道具がなくても心に残る茶会をまたひとつ経験してしまった。

おふたりのアイデアと、お客さまを、自分たちでできる範囲で楽しませようとする心遣いにしびれるのだな。見習わねば。





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しかもお土産付き。
十八屋(おはこや)の箱にはいった御豆さん、おいしくちょうだいした。

ありがとう。最高の節分!




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