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2023-10

渉成園〜早春 - 2017.03.10 Fri

学生時代、たぶんここはまだ公開していなかったのじゃないかな。



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河原町の五条をくだったあたりに続く長い長い塀。
当時なんやろなあ、と思いながらもあまり興味はなく、、、



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渉成園(しょうせいえん)という名勝庭園と知ったのはかなり後。でもこのあたり、通りすぎはしてもあまり歩く機会もなかったのだ。
市比賣神社からほど近いので、やっと中へ入ってみようという気になった。


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こうしてまわりに枳殻(カラタチ)の生垣があるので、枳殻邸(きこくてい)とも。




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東本願寺が徳川家光より賜った寺所で、光源氏のモデルにもなった源融の六条河原院跡という説もある。




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最初にここを賜った本願寺13世宣如上人が、自らの隠居所と定め、陶淵明「帰去来辞」の一節、「園 日に渉って以て趣を成す」から「渉成園」と名付けたとか。




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源融の六条院であれば、寝殿造りの屋敷の前にひろがる池といった風情の印月池だが、残念ながら、冬の池干しのためごらんのようなありさま。



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そこに風情を添える侵雪橋も修復中〜〜(>_<)ゞ




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気をとりなおして建物探訪。

ご多分にもれず渉成園の建物は何度か焼失しており、現在残る建物の多くは幕末〜明治の再建。

これは大書院・閬風亭(ろうふうてい)。能を演じることもできるキャパらしいが、中はうかがえない。



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これは(たぶん、、、だいぶん忘れた、、)茶室の蘆庵の中門。




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四畳半に三畳台目、二階の茶席は主に煎茶風、、、らしい。中へ入れないのはいかんともしがたいなあ。




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数ある建物のなかで一番目を惹くのがやっぱりこれ、傍花閣。明治の再建らしいが、、、なんとも奇っ怪な姿。




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一階を支える柱のカーブや、意味不明の円窓、彫りの装飾。技術的にはすごいと思うが。




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この雰囲気はむしろ煎茶的だなあ。ここで煎茶の立礼席ができそうだ。




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二階にあがる階段は右と左にひとつずつ。上は四畳半の部屋だそうだ。




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傍花、、、花の傍ら。この桜の傍らってことね、きっと。まだ蕾だけれど咲いたらきっと良い眺め。



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池にせりだす臨池亭と滴翠軒。

こちらではお茶会かなにかが開催中のもよう。いつか中にはいってみたいものだ。




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池をぐるっと回って池のはしっこにかかる回棹廊。池が干上がってなければきっと良い眺めだろう。




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この姿は平安神宮の泰平閣を連想させる。あれのミニ版といった感じ。



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橋をわたって中の島に建つのは縮遠亭。
二つの建物をつなぐ部分がおもしろい。ここも池にせりだす茶室になっている。ほんまに茶室だらけの渉成園。うらやましい。




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島から振り返る(干上がった)池。
これはまた水のある時にゆっくり来ねばなるまい。今回あんまりゆっくりできなかったし、見落としもたくさんあるので。




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園内のあちこちで植木屋さんがお仕事にいそしんでいた。これだけの広さだからメンテナンスはさぞや大変な事と思う。




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京都タワーもこんなに近くに見えるロケーション。これもシュールな景色だわ。




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渉成園をでて歩いてすぐ、最近できて話題になっているKaikado cafeへ行って見よう。




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銅や真鍮製の茶筒で知られる老舗開化堂さん運営。
自社の茶筒のみならず京都の陶芸や木工などのギャラリー風にもなっている。使われている椅子とか食器、カトラリーにいたるまで、京都のアートクラフトというこだわり。




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建物はもと市電の施設だったそうで昭和2年の建物で、ええかんじのレトロ。




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茶筒をイメージしたというまあるいチーズケーキ、美味しゅうございました。





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