乙女の雛祭り茶事2017 - 2017.03.28 Tue

梅の花もとうとうほとんど散ってしまいました。

そろそろ桃の花も咲き出した頃、やはりお雛様、桃の節句は旧暦がよろしいですね。

なので我が家のお雛様を待合に眺めていただきながら雛祭り茶事を。
お客さまはみなさまほんまの乙女から心は乙女まで(^_^;
亭主ももちろん心は乙女でございます。
キーワードはカワイイ、小さいで。

ですのでこの日の着物はちょっとかわいらしすぎて普段は着るのためらっていたカワイイ兎の小紋に毬の帯で。
かくの如く還暦過ぎた乙女のカワイイを追求してみました。

もちろんこの季節、ゆらゆら揺れるのが春らしい自在の釣り釜で。

向付の器もお寿司もカワイイ(?!)
(秋田曲げわっぱ、重宝しております、K様)

うわばみの乙女もいらっしゃいますが、ここはまずカワイイ酒器にて白酒(ほんまは濁り酒)を。
ちなみに白酒がはいっているのは本来醤油さし(^_^;
日ごろお茶でよくつるむ方たちばかりなので席中でも会話がはずみます。なんか華やかでいいなあ。お雛様の茶事っぽい。ああ、それにしても今日は気持ちいいくらいお酒が減ること!(酒飲み乙女ばかりなんで(^0^;))うれしいなあ。

主菓子は愛信堂さんの「ひちぎり」、かねていつ使おうか、チャンスをねらっていたミニケーキスタンドに桜の小皿で。うふんカワイイ.゚+.(・∀・)゚+.
意外とぴったりはまったので、これからも使ってみようかな。

ここのところ燈火の夕ざりばかりやっていたので久々の正午の茶事、陽や影のうつろいがまた美しい。

ゆらゆらと釜がゆれる。
後座は胴鼓の花入に椿とネコヤナギ。
茶入はこれもカワイイ女流作家のガラスの茶器に紬の仕覆に。
茶杓は正月の結び柳から削りだして柿渋で仕上げた自作のもの、銘を「綰柳(わんりゅう)」(昔中国で旅立つ人の無事を祈って結んだ柳の枝(綰柳)をわたしたという習わしから)。
今年は旅立ちの年なのでしょうか。お客さまそれぞれが春から新しい生活にはいられます。なのでそのはなむけに、新しい世界への旅立ちの無事を祈って。

薄茶はこれもカワイイ道具がちまちまでてくる御所籠にて。
ちなみに写真をがっつり取り忘れたので、この写真は以前のものです。道具の内容はその後ちびちび誂えたので、実際かなりかわりました。

本来なら瓶掛けでやる点前ですが、なんとか炉+釜でできないものかとちょっとブロークンにやってみたら案外いけましたよ。
干菓子もカワイイUCHUさんの菱餅に見えなくもないお菓子と千代結び。
楽しい春先の乙女の茶事、これにて終了です。
みなさま、ほんまによき旅立ちを!!
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● COMMENT ●
しぇるさん、お早うございます!可愛いお雛様の茶事ですねえ!散らしずしの輪っぱの入れもの可愛いですねえ!しぇるさんの器使いのセンスが光ります!!こちらは3/3が過ぎると桃の花はお花屋さんの店頭から消えお菓子もお雛様のお菓子、消えてしまいます。旧のお節句まで置いておいてほしいのですが。御所籠も素敵!!御所籠のお点前、難しくないですか?
みゅうぽっぽ様
最近では京都もすっかり東京ナイズされて桃の花をみつけるのに苦労しました。
京都がこんなことではアカンと文化庁移転前に物思います。
御所籠は瓶掛け使わなかったのでかなりいいかげん。でも法則がちょっとわかってきました。
あとは中味の道具をもう少し充実させたい。
京都がこんなことではアカンと文化庁移転前に物思います。
御所籠は瓶掛け使わなかったのでかなりいいかげん。でも法則がちょっとわかってきました。
あとは中味の道具をもう少し充実させたい。
こんばんは
またまた楽しそうなお茶会、うきゃ~となりました。
雛茶会は可愛らしいのが楽しいですね。
本当に、3月になると陽の光が強くなったのがよくわかります。
ウキウキするようなお茶会にピッタリの季節です。
雛茶会は可愛らしいのが楽しいですね。
本当に、3月になると陽の光が強くなったのがよくわかります。
ウキウキするようなお茶会にピッタリの季節です。
cox様
いつもは渋好み渋渋系なんですが、お雛様を前にすると少女の頃に帰りました。
かわいくて小さいモノ、女性はいくつになってもそんなんが好き!ですね。
さすがに茶碗はカワイイ系がなくてやっぱり渋系になったのはちょっと残念。
かわいくて小さいモノ、女性はいくつになってもそんなんが好き!ですね。
さすがに茶碗はカワイイ系がなくてやっぱり渋系になったのはちょっと残念。
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