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2017-06

こんな楽しい桐蔭席♪ - 2017.04.05 Wed

先月に続いて裏千家では格式が高いことで知られる桐蔭席へ。
ご縁のない場所で、とうてい行く機会などないだろうと思っていたから、先月と2回続けて席入りできたことは奇跡的にありがたいのだが、おそらくこれで最後だろうと思う。



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しかるに!
本日の茶席は、肩の凝るしゃっちこばる席というイメージを、なんと一新した席であったことか!

待合で煙草盆に載っているのがいきなり電子煙草に携帯灰皿。ただしそれをのせている盆が杉木普斎箱だもの。
この日お招き下さった席主は、いつもいろいろお世話になっている(?)黙楽庵様。毎月23日に祗園某所で月釜もされている。




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前回は雨で露地は使えなかったが、今回は露地を通り、蹲居を使って小間に席入り。植栽の緑が美しい季節だ。同じ席にはいっても、露地をとおるだけで、なんだか違う席に入ったような錯覚を覚える。席入りの露地って大事よね。浮世の塵を捨てて入る、という観念的だけではない生理的な効果があるような気がする。

先日は雨でよくわからなかった突き上げ窓の効果も納得。





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薄茶のお点前は席主みずからされた。

お正客が北村美術館の館長さん、「ワシ、耳が遠いさかいなあ。」というお言葉に、「どうぞお菓子のお取り回しを!」と(おそらくその必要も実はないのだろうが)大声で応酬するご亭主。それだけで座がなごむ。
(ちなみにお菓子は鍵善さんの桜の花びら形で、氷餅をまぶしたふわふわの薄紅のお菓子で美しかった)



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一入の茶碗がでると館長さん、「ほ〜一入やと。ええもんもってはるな〜」。それに対して「お宅の美術館では数茶碗でしょ?」との応酬。思わずみなさん、大笑い。お隣の桐蔭常連とおぼしき大奥様もふふふ、、、と。

常日頃、いつどこでダジャレを炸裂させようかと考えておられるとおぼしき席主様、ときにはちょっと寒いのもあるけれど(^_^;ダジャレの連発が楽しい23日の月釜、桐蔭だろうとどこだろうと普段とかわらぬ(多少上品にしあげてはりましたが)洒脱な会話に、席中クスクスと楽しい笑いが満ちる。

そしてなんとお運びさんがF太朗君はじめ、お馴染みの若い面々ではないか!これもうれしい。




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本席の軸が庸軒の書付。祗園と仁和寺と加茂の桜を見に行ったが、お酒があったのでのんじゃった〜みたいな内容。
花入が土岐二三(ときじさん・わが?岡崎に住んでた江戸中期の茶人、文人)、花が撫子と宗旦椿。宗旦の逸話にちなんで、一輪、花が下に落下。

う〜む、、、、宗旦、普斎、庸軒、(同時代の)土岐二三、、、、とくれば宗旦と、その四天王にちなんだお道具を集めたか!?と思ったらやっぱりそうだった。庸軒在判で娘婿かつ四天王の一人、久須美疎安の箱なる水指がまた渋くてかっこよい。下の方に釉薬が掛からずむき出しになった土の部分が荒々しく銘が「雪くずれ」というのもなんとなくうなづける。誰の作かと思いきや、空中(光悦の孫)や〜〜!




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お茶碗が、お正客から三客さんまで、楽一入、古萩(これ粉引みたいでよかったわ〜)、絵唐津、、、で、いずれもすてきな茶碗であったが、「一楽二萩三唐津でだしてみました〜。」の洒落には気づかんかった!やられた!すごい!

庸軒作の茶杓の銘が「江口」と聞いて、能を少々かじる身としては西行さんやろ、と思ったがやはりそうで、西行といえば桜、と季節も重ねたのだそうだ。(西行が江口の里の遊女家で一夜の宿をことわられる話)


同時代を生きた金森宗和の香合も拝見しつつ、とどめは、四天王の親玉、宗旦の薄器。蓋裏に燦然と輝く花押。
しかも桜吹雪にかけて、形は雪吹でありました。最後まで、、、、(^◇^;)


さて、、、、四天王のあとひとり、山田宗偏はいずこ?




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、、、と思っていたら、広間の点心席で、ありましたありました!
菜の花が投げいれられている旅枕花入れが宗偏在判!やられたな〜。
(しかもここにおかれた会記に、四天王のところだけ桜の花びらが小さくマークされていた^_^;)

点心席では、、、あらまあ、ここもいつもお茶でおつきあいのある乙女たちがしずしずぞろぞろと!
お膳を運んでお酒もついでくれる。白酒もあったよ。乙女たち、きりっとしてかっこよかったなあ。

すごく偉い方々とのおつきあいも対等にでき、こんな若い人たちとも対等に接する、その懐の深さ。黙楽庵さま、ただのダジャレおじさんにいさんではなかった、すごい人なんや、とご一緒した共通の茶友とうなずきあったわ。



大寄せ茶会で、家元の箱書きばかりがずらっとならぶ茶会も悪いとはいわないが、へ〜、すごいなあ!と思っても楽しいなあとか、印象に残るとかは実はあまり多くない。それに頼って茶会のテーマがはっきりしないことも多い。
考え抜かれたお道具組、それにまつわるストーリー、しかも道具は秀逸、そして洒脱な会話、そんな茶会のなんと楽しく、うれしいことよ!心に残る茶会とはこんな茶会だ。

いつもは格式高い茶席に慣れてはる常連のお客さまもクスクス笑ってはった。実はこんな茶会をひそかに待ってはったんじゃないだろうか。



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