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2017-11

仕舞「杜若」クセ - 2017.04.17 Mon

某能楽堂にて能の社中の発表会。
演者はすべて素人ではあるが、お囃子や地謡が今をときめくプロの能楽師の方々、実にぜいたくな発表会なのである。

昨年は源氏物語から「玉鬘」をやらせていただいたが、今年は伊勢物語から「杜若」のクセの部分を。約10分たらず、けっこう長いのである。これを半年やりこんで、2ヶ月前の社中内発表会では舞台上であれ?あれ?、、と一部舞を忘れるという大失態。今回は一般のお客さん(主に出演者の縁者)の前なので、失敗はゆるされないのだ。



P11602751.jpg
(大田の沢の杜若 数年前の写真)


「杜若」は何回か見たことがある。
簡単なストーリーをここで。

旅の僧が三河の国にて、杜若が美しく咲いている沢にみとれていると、里の女登場。ここはかの業平が「からころも、、、」を詠んだ八橋というところだと告げて、いろいろ業平について語る。

女は僧を家にいざない、そこで、「色も輝く衣」をまとい、「透額の冠」を着け、僧の前に現れる。この輝く衣は二条の后こと高子(業平の東下りの原因ともなった恋人)の后の御衣、冠は業平が五節の舞いで身につけた冠であると告げる。
(男性の冠、女性の唐衣を身につけ、中性的な美しさを連想させる)


女は自分は杜若の精であるとつげ、業平の物語を語り、美しい舞を舞って、最後に業平は極楽の歌舞の菩薩の化現なれば、草木も悉皆成仏する、、と夜明けとともに消えていった。




IMG_6508.jpg
(今回先生からお借りした舞扇。あんまり杜若っぽくないけど)



クセの部分は、伊勢、尾張、浅間山を見ながら三河の国の八ッ橋へと東下りのルートをたどって、とりわけこの八ッ橋の杜若は名高い、、、、云々。

昨年の「玉鬘」にも蛍を追いかけるシーンがあったのだが、今回も「光も乱れて飛ぶ蛍の、、、」と顔の向きで蛍を追う場面があり、これがむつかしい。あんまりしんねりやると日本舞踊になっちゃうし。目線をあげる角度がなあ、,いまいちきまらない。

クセのフィナーレは業平の有名な歌もよみこんで華麗に(脳内イメージでは)


、、、暗きに行かぬ有明の 光あまねき月やあらぬ 春や昔の春ならぬ わが身ひとつは もとの身にして
本覚真如の身をわけ 陰陽の神といわれしも ただ業平の事ぞかし かように申す物語 うたがわせたもうな旅びと はるばる来ぬる唐衣 着つつや舞を 奏づらん、、、、

疑わせたもうな、のところで右手におりたたんだ扇を(そこにすわっているはずの)旅の僧につきつけるところが、なんだかミエを切っているようで、好きやなあ。

今度からプロの「杜若」を見るとき、自分の覚えたところは真剣に見ることができそうだ。

まあ、間違えはしなかったし、自分ではまあまあかとも思ったが、まあまあと思った昨年の動画をみると操り人形のようにカクカクと非常にぎこちなかったので、今年もどうだかなあ、、、(^_^; 1年の精進の進歩はあったのだろうか???


しかし他の先輩方の舞は、、、やっぱりすごかった。





P4150002.jpg




杜若っぽい着物がなかったので、帯だけでも琳派に。
(ってわかる人にしかわからんよねえ(^_^; 光琳の燕子花、宗達の風神雷神いずれも琳派代表)






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● COMMENT ●

しえるさん、今晩は!この前の風神雷神の帯!!素敵ですね!!素敵です!!光琳の杜若屏風を意識されたのですね!!凄いです!!5月、東京青山にある根津美術館、光琳の杜若屏風展示します!!東博に来られたついでに足を延ばされたらいいかもしれませんね!

みゅうぽっぽ様

はい、そうです。自分で帯芯いれたやつです。
なんとか風神雷神両方出るような結びの位置がわかりました。
東博にいつ行けるかあれこれ検討中です。
静嘉堂の曜変は今回見られそうもないですわ、、、とほほ。


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