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2017-10

町家でレセプション〜大西常商店 - 2017.05.18 Thu

町家でお能やお茶を楽しむ会として、松原通りの京町家商店大西常商店(扇子製造卸)さんが常の会をたちあげはったのが二年前の祗園祭のころやった。

素謡いの会の田茂井さんや味方圓さんなどの能楽師シテ方のパフォーマンスが見られる他、お茶室でお茶をいただけるうえ、大きな町家を楽しむことができるので、第一回常の会から参加させてもらっている。

年末にはファンであるところの山本太朗画伯のトークもおじゃましたわ。

大西常さんとこでは常の会発足前に二階の座敷(常の会の会場)をきれいにして耐震工事もされたのだが、町家は古いだけあって日々のメインテナンスが欠かせない。今回ふたたび改修を続けるのにかなりの資金がかかることから、資金調達の為、若いお嬢さん(次期当主)がクラウドファウンディングをたちあげはった。




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いろいろお悩みもあったようだが、同じく町家を愛してやまないおはりばこさんとか、いろいろな方に背中をおされての立ち上げ。
私も常の会を楽しませていただいているので、ささやかではあるが参加させていただいた。
成立するかどうかご心配だったと思うが、予想以上の多くの方の賛同を得て、見事に成立、しかも達成目標金額をはるかに越える寄付が集まった。町家を愛して、それが日々消えていくのをだまって見るしかないはがゆい思いをしている京町家ファンは大勢いるのです。




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改修は早速おこなわれ、そのお披露目と、賛同してくれた人たちを御礼に招くレセプションがおこなわれ、私も末席を汚す。

最初改修を担当しはった田中昭義左官KKの社長さんと大西常のお嬢さん(一児の母、若いよ〜)の今回の改修にまつわるお話を聞く。特に坪庭に面した渡り廊下の壁を大津磨きにした話がおもしろかった。狭い渡り廊下、どうしてもお客さまの帯がすれたりするので、ぴっかぴかつるつるの大津磨き(泥団子と同じ原理か)は家の人にもお客さんにもやさしいのだ。
しかし、技術的にかなりむつかしく、需要が少ないことから技術の継承が急がれる技法だと思う。(ちなみにうちのトイレの壁も大津磨き(^^))今回写真を撮ろうとしたが暗くて上手く写ってなかったのでご披露できない。残念。



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(二階から見ただいどこ)



そのあとは下の座敷で宴会。
最初仕出し弁当でもとるのかな、と思っていたら、全くちがって昔の宴会スタイル。昭和の初めまで家でおこなわれていた祝言の宴会はこうだったのではないかな、と思わせるような感じで、お家の方、ボランティアスタッフの方ががんばって作ってくれはったようだ。これがうれしかったなあ。





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なぜか知り合いやお茶友さんにもここでであって、お互いになんで〜???とビックリし合う。
京都は狭いよ、ほんと。でもおかげでおしゃべりもいろいろできて楽しかったことこの上ない。




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町家好き、あるいは古典芸能が好き、そんな人たちなので、初対面の方でもなにやら通じてお話しができるのも楽しい。




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〆は、ここのだいどこに残るおくどはんで炊いたご飯を浅漬けで美味しくいただいたあとのおこげ!!
これに漬け物+お白湯でかっこんだらどれだけ美味しいか!日本人でヨカッタ、とまた思う。




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さらにお酒を片手に二階の座敷で薩摩琵琶の演奏も楽しんだ。端午の節句にちなんで武者モノ、那須与一の一節。
薩摩琵琶はどちらかというと三味線に近い。芸妓さんがつま弾く三味線に浪花節を足したような感じか。
そのあと、常の会の常連、こちらで能楽教室もされている田茂井先生も、舞台のあった岡山から急遽かけつけ髙砂の「四海波」の祝言を披露され、会はおひらきとなった。





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年間800の町家が壊されていっている現実に、嘆きながら、住んでいる人のことを思えばつぶすなとも言いづらく、京町家の維持によいアイデアはないものかといつも思う。行政はあてにならない。
そんな中、苦労を承知でこうして町家をこのさき100年も200年も残していこうとされる大西常さんの試みはすばらしいと思う。そういう努力を若い世代の方がされているのには驚くと同時に敬意を払いたい。

私ができることは何一つないが、常の会に参加することでなにか少しでもお役にたてたら、と思った会であった。



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● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

ああ、ひしひしと伝わる

素敵な御話

レポートも丁寧で

拝見していて、よく解りますね^^

我が家も、瓦屋根の葺き替え・・・

いつになるやら^^;

頑張ります^^v

高兄様

高兄さまのところの屋根瓦もそろそろ葺き替えの時期ですか?
瓦なんかないモダン建築の気楽さもわかるのですが、手間をかけて暮らすことも人間には大切な気がします。
こちらのような大きなお宅はメンテがたいへんです。それでも改修改修を重ねて、次の代、その次の代まで美しく暮らしてほしいなと思います。(他人の私がいうのもなんですが)

しぇるさん、再び、こんにちは

>こちらのような大きなお宅はメンテがたいへんです

そうなんでしょうねぇ~

うちに様な、小さな、小さな町家でも大変に感じますが

凄いだろうな~

瓦屋根は、古くはないのですが

ちょっと、瓦が重すぎて

防災上、考える時期です^^;

高兄様

個人の小規模町家になるとクラウドファンディングというわけにはいきませんね。
でも手を入れながら住むことでよけいに愛着わきませんか。
、、、住んでいない者の勝手な思い込みですですかね。


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