topimage

2017-10

平安神宮薪能2017 - 2017.06.06 Tue

今年も恒例、平安神宮薪能。
昼間、どんなに暑かろうが夜は酷寒が大げさでないほど冷えるので、やはり寒かった昨年の記事にも「来年はダウンジャケット持参しよう」と書いたにもかかわらず、のど元すぎればなんとやら、それなりの防寒準備はしながらも、全然足りん!バカバカ!私のあほ〜!

というほど、昼間よい天気だっただけによけいに冷え込んだ今宵の薪能。




P6020017.jpg




今年のテーマは「神出鬼没 幽冥巡礼」。

今年ははじめての試みとして、各演目の前に狂言師のお二人が(第2夜は茂山茂師、島田洋海師)演目ゆかりの京都名所旧跡をまわってあらすじをおもしろおかしくわかりやすく説明する、というナビ付き。
これはなかなか見る方にはありがたい、よいこころみであったと思う。




P6020022.jpg




30分前に行ったにもかかわらず、たくさんの観客、いまさらながら京都の観能人口の多さに驚く。知人がたまたま前の方にいたので、お隣のよい席にすわれた。ラッキー、感謝。





P6020021.jpg




今年もパンフの袋は、まわりを切り取ればクリアファイルになるというすぐれもの。
これを客席で売って歩くのも狂言師の方々。
茂山逸平さんの口上がとても面白く、みんな大笑い。

「西日がまぶしい!その日よけにも是非このパンフレットを!」とか、
「今日はお兄ちゃん(宗彦さん)がいません。それで売り上げが落ちたらお兄ちゃんにデカイ顔されます。なので助けると思って買って下さい!」とか。(^◇^;)

アナウンスの方も笑いをこらえてお仕事されてたそうですよ。




P6020026.jpg




この薪能は観世座、金剛座、合同というところに意味があるのよね。
さらに昔は金春座の提灯もかかっていたとか。


2日目の一曲目は「弓八幡」。
舞台は石清水八幡宮。かなりはしょって、ワキ方登場のあとはいきなり後半の高良明神登場へ。
神様だから衣裳も所作も神々しい。
弓八幡で思い出すのは、今年の春先、両足院での茶事に招かれたとき、遠州流のご亭主が茶碗の弦巻の絵付けを見て「弓八幡」の話をされたこと。髙砂の祝言を謡われるくらい、能にも造詣の深いご亭主であった。


日も落ちて、火入れ式のあとは幽玄の「野宮」。
六条御息所が源氏を忘れるため、伊勢の斎王となった娘とともに嵯峨野の野宮にこもり、やがて伊勢に下って行くという源氏物語のエピソードから。
ちょうどお稽古場で先輩がこの仕舞を舞っておられたので、なにやらゆかしい。
野宮のシンボルである黒木の鳥居、ここを越えようとして越えず、の場面がこれであったかと。



P1120068_20170606183711964.jpg



ちなみにこれが嵯峨野の今の野宮神社・黒木の鳥居。



  
狂言は鬮罪人(くじざいにん)
町内で祗園祭の山のだしものを考える、というまもなく始まる祇園祭にちなんだ演目がうれしい。
総勢八名の狂言師が登場するという、にぎやかな楽しいお話しであった。



最後の曲が金剛流の「小鍛冶」
一昨年の薪能で演じられ、しかもご近所に粟田口・合槌稲荷(小鍛冶に由来する)があるので、親しみのある、しかし狐の天冠の後シテがかっこいい演目。
前シテがいつもは童子なのに、いきなり翁がでてきてびっくりしたが、これこそ金剛流の小書(特殊演出)「白頭」。
前シテが、童子の時は狐の精は赤い髪だが、翁の時は白い髪なんだそうな。
狐の精が宗近の合槌(刀を打つ)をつとめる場面がクライマックスだが、意外と時間は短い。名刀「小狐丸」の由来。





P6020031_20170605000211f4c.jpg




こんなに寒いのに、今年は最後まで観覧するお客さんがほとんどで、すばらしい。
ある程度予備知識がないとわかりにくい能であるが、わかりやすく三分の一くらいの長さで演じられる薪能は、能への入り口としてオススメである。





P6020029_20170605000208d29.jpg




それにしても、来年こそはかならずダウンジャケット持参するぞ!!(忘るべからず!!自分!)




関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/866-19ac0e73
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

吉田山大茶会2017 «  | BLOG TOP |  » 光琳乾山忌茶会2017

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (8)
茶の湯 (213)
茶事(亭主) (24)
茶事(客) (58)
茶会(亭主) (2)
京のグルメ&カフェ (52)
町家ウォッチング (7)
弘道館 (6)
岡崎暮らし (49)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (32)
京都めぐり2017 (26)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (8)
美術館・博物館 (52)
奈良散歩 (19)
大阪散歩 (1)
着物 (6)
京の祭礼・伝統行事 (38)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (2)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
パリ紀行2014 (7)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
古筆 (1)
京都でお遊び (5)
ギャラリー (3)
暮らし (4)
中国茶 (23)
京都の歴史・文化について勉強 (1)
過去ブログ終了について (0)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR