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2017-10

新緑の苔香居・2013 - 2013.05.10 Fri

この前上桂に来たときには秋のさかりでこんな感じでした。

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こちら葉室山浄住寺の山門。

今日は緑したたる新緑の山門です。

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この浄住寺のさきを少し行くと苔香居の威風堂々たる門が見えてきます。

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上桂・葉室御霊神社の社家の筋で庄屋もつとめた400年もの歴史がある山口家住宅です。

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ご当主は現在はここに住まれてはいません。住まなければ痛むにまかせてしまうのを惜しまれたのでしょう。いろいろなイベントを年に何回かしてはります。

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(玄関)

人が出入りする機会をどんどん作って、建物の保存維持だけでなく、伝承されてきた暮らし、生活文化をも後世に伝えたい、そんな思いでしょうか。

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苔香居のイベントは、蕎麦打ちの会やおくどさんでご飯の会などユニーク。
私は以前おくどさんでご飯の会によせてもらったことがあります。

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これがその時の写真。すごい堂々たるおくどさんでしょ?しかも現役。この時はここで薪をくべて炊いたご飯や、お釜の底のおこげを楽しみました。

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今回よせてもらったのは年に2回の虫干しの会。
今のご当主の母上やお祖母様のお召しになったたくさんの着物の一部を虫干しも兼ねて展示されます。
開け放った縁側のそとの緑のすがすがしいこと!
それに垂涎の鍋島緞通がおしげもなく〜〜!!(゚ロ゚屮)屮

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明治〜大正のころの着物でしょうか。名家に伝わる極上のお着物の数々。当時のものとは思えないくらいモダンな意匠もあれば、さすが!とうなるような超豪華・超技巧のお着物も。すばらしい!
今では一般にはだれも締めない丸帯などもあり、この写真のように引き抜き結び(お女中さんでもいないと一人では締められない結び方・なので模様の天地が逆になっている)でしめる帯も時代を感じます。
これ、模様が逆ゆえ、当節の太鼓結びをすると模様が逆になるのでちょっと使えない、、、

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ご当主の母上かお祖母様の婚礼衣装。今では留袖は比翼というウソツキ襲ですが、このころはほんとの三枚襲。しかもそれぞれに紅絹などの裏がついた袷仕立てなので、かなり重いと思われます。
それにしてもため息が出るほどのお衣裳です。着用したいとは言いません、眺めているだけでも幸せな気持ちになります。これをまとった花嫁さんのはれやかな、そして誇り高い気持ちを想像できるようです。

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夏着物も凝っています。今でも全然古くさいという感じはしなくて、かえって斬新なイメージなのはよほどの名品ということでしょうか。

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あと華やか豪華な衣裳だけでなく、お祖母様が日ごろから普段着としてまとっていらした紬や絣などの着物もたくさん残っていました。こういう普段着は杉本家などでも残っていないそうです。ほとんど形見分けとして散逸するケースが多い中、ここまで残っているのは奇跡的。きちんと手入れされ、すぐにでも着用できそうなほど。

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以上、ご案内いただいたF様の受け売り〜(^_^; 
F様は着物関係のプロでおられるので、そのご縁で虫干しの会には毎回お手伝いされているんです。そういえばおくどさんでご飯の会のときも、火吹き竹で一生懸命薪を熾してくださいましたね。いろいろとありがとうございました(^▽^)/

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眼福をいただいたあとは口福(*^^)v を土間にて。

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この土間の上は高い天井、煙抜きもあってよい感じです。

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ご当主の趣味でもある手打ち蕎麦とおくどさんで炊いたご飯を頂戴する。

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このついてくるおこげがたまらん!
このままでもパリパリおいしいけれど、ほうじ茶のなかに放り込んでふやかして食べるとなおおいしい

そしていよいよお楽しみの茶室・泰庵の茶席を。

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家の中に森があるんですよ。そのなかに茶室がふたつ、あるそうです。

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こちらは待合。
囲炉裏に自在、、、なんて素敵な、、、

先々代のご当主がりっぱなお茶人さんで、「苔香居」の名前もその方の命名とか。この囲炉裏の間の奥に昔轆轤があって、淡々斎がきて土をひねっていたというから、すごい(@_@;)

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お菓子は粽。(正直食べにくい、、、トホホ)

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こちらも市中の山居の腰掛け待合い。
虫干しの会では毎回裏千家茶道学園の学生さんがこうしてお釜をかけてくれるんです。

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泰庵は二畳台目+中板。
この日は釣り釜で、釜はなんと浄林(大西家初代)。お軸は山口誓子の歌。
お茶をいただいたお茶碗は高麗の熊川。これらのすべてのお道具は山口家の所有物。
淡々斎の箱書きのものが多く、お祖母様の削った茶杓に淡々斎が銘をつけた、、、というのはその交流の親密さをうかがわせるものですね。

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お茶室からいったん外に出ると、こんな「在釜」の旗が。(゚▽゚*)

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最後はこれも邸内の庭にあるカフェで一服。

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おいしいコーヒーをいただいたあと、苔香居をあとにすることにいたしましょう。

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青楓のころもやはりすばらしい苔香居、ここは何遍来てもええな〜。

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ちなみに本日の帯。
苔香居は西山、西山と行ったら竹林、竹といったらやはり雀でしょう>^_^<
屋久杉の繊維で織ったとても軽い今ごろの季節の帯ですの。




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● COMMENT ●

私も一度は行ってみたいと思っています。次回の虫干し and 茶会に伺いたい物です。
こういう山の中のような雰囲気もいいですねえ。
しぇる様の帯も素敵です!

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またまた行かれたのですね。
素晴らしい建物でしたね。おくどさんは最高でした。
こちらでの四季を味わうなんて、なんて贅沢な時間。

ひいらぎ様

虫干しの会は年に2回なので、秋には是非足をおはこびください。
あの茶室だけでもいいですよ〜。

鍵コメ様

コメントありがとうございます。
どこかですれちがっていたかもしれませんね。
京都在住開始も同じような時期なので、なんだかうれしいです。
多分、ご近所でもおなじスーパーなんかにいってるかもしれません(^_^;
今後ともよろしゅうに〜。

夢風庵様

前回のおくどさんの会があまりによかったので、行きたいと思いつつ、やや交通の便がわるいのでためらっていましたが、思い切って行ってよかったです。またおくどさんのご飯、いただきたいですね!

 しぇる様へ

 「花は散り、その色となく眺むれば・・・・」
 の季節になりました。このような時期に、時代劇にそのまま使える古風な
 「和」そのままの旧家での会があるのですね。
 私が出没するのは、もっぱら、東山界隈とか北山界隈で、西山には殆ど行ったことは
 ありません。(花街がないからと言わないでください。(^-^) )
 この記事を読ませて頂き、西山にも行きたくなりました。

おくどさん・・懐かしーーい。何枚目かの写真の冷蔵庫も懐かしーーーい!その臭いまで思い出します。
 こんなすごい帯じゃないですが、先日凡蔵さんにお世話になって超昔っぽい柄の丸帯、袋帯に仕立て直してもらいました。さーて何に締めますかねぇ。お手入れさえしっかりしてればこんなにいい状態であるんですねぇ

narahimuro様

、、、むなしき空に春雨ぞ降る

今日はほんまに雨でしたねえ。
たまには守備範囲を変えて、西山へもどうぞ。
苔寺(要予約)をはじめ、地蔵院、鈴虫寺などたどりながら、竹林の中をそぞろ歩きも楽しいですよ。

花咲おばさん様

こんなりっぱなものではありませんが、私もおくどさん、氷の冷蔵庫、五右衛門風呂知ってる世代で〜す。(あ、地方ということもあるけど)
丸帯、リメイクされましたか!あれ、半分は柄が逆になるんですよね。またお召しの所、見せてね。
しかし昔の人は小柄なはずなのに、あんな重い留袖、丸帯をつけてたなんて、動けなかったんじゃないかしら??

上桂というと東寺領上桂庄のあったところ、宅地開発で住宅が立ち並んでしまったかと思っていましたが、こんな豪農の跡を偲ばせるような所も残っているのですね。
しぇるさんのお蔭で、お着物といい、お庭といい、眼福を味あわせていただきました。

vivasan様

このあたりは東寺領だったのですか?知りませんでした〜。
上桂の駅から歩くこと約10分ほどでしたが、立派な豪農の家らしきおうちをたくさん見かけましたよ。
昔はもっとあったのでしょうが、新興住宅地、、というイメージは全然ありませんでした。
竹藪なんかもあったし。
お散歩がてら、秋の虫干し会におでましになりませんか?

素敵な所ですね。。。緑がきれいだし、カフェまであるとは。
行きたい。。
でもあのあたり遠い。。。
いつもながらシェルさんの行動力、すばらしい。
それにカッコいい 帯ですね。
花咲おばさんがリメイクされた帯も見せていただきたいものです。

キレミミ様

乗り換え有りの大阪通勤を思えば、上桂なんて近いもんです。
あたりの西山遊歩道もおすすめですので、遠いと思わずに是非おでかけください。
雀の帯は長いこと箪笥の中で熟成させてました(^_^;
これからどんどん締めようと、、、そう、締める場所をつくらな、、、。茶席ではNGなので。


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