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2017-10

梅雨のまほろば茶事 - 2017.06.18 Sun



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そろそろ七夕の趣向もいけてる季節なので、うらの梶の木の葉っぱを玄関に。お客さまおでむかえ。




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寄付は梅雨の頃なので、雨→雷様→北野天満宮の雷よけの御札を。、、、なのに関西はまったくの空梅雨で,この日も良い天気だったのですがね。

ちなみにこの御札は天満宮の摂社、火之御子社で毎年6月1日におこなわれる雷除大祭で拝領できる御札ですのよ(北野神社火之御子社雷除?護所)。これにかけて待合には大津絵の雷様、その下に天神さんの土人形を配してみました。、、、、でも雨、ふらないね(^_^;




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そろそろ茶室が温室と化す季節になったので、風炉釜は切掛で。
丸灰にしてみましたが、茶室が暗いのをよいことに、細部は見えないのがミソ(^◇^;)




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待合は夏の室礼。この網代がちべたくて気持ちよい。

さて、今回の茶事は「まほろば茶事」と銘打ちました。




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一番最初にいつか愛する奈良をテーマに「まほろば茶事」をしたいと思ったのはもう7〜8年前になるでしょうか。京都に引っ越す前後のこと、一本の茶杓を手に入れたことから始まります。

やや煤竹めいたごつい、節がやや上のほうにあるその茶杓はどなたの作やらわかりません。おそらく無名の数寄者の方が手慰みで作って共筒を作った、、、というところではないでしょうか。その姿もなかなかのものですが、なにが気に入ったかってその歌銘なんです。


「やまとは くにのまほろば たたなづく 青垣 やまごもれる やまとし うるわし」



万葉集にある倭武尊の有名な歌であります。共筒に書かれたその歌をみたら、もう連れて帰るしかないと思いました。(ちなみにうちの子どもたちの名前も万葉集からとりました)




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かくして、最初の道具。
いつかまほろば茶会もしくは茶事をする日のために、少しずつ大和の国にまつわる道具を集めていったのです。
ときに奈良の御道具屋さんや、ギャラリーへも通って。




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私は南都七大寺の軒丸瓦にいたく惹かれておりまして、先だって奈良のギャラリーで東大寺のそれを蒔絵で写した薄器をねらって入手したのであります。
軒丸の真ん中に盧舎那仏の梵字、それをとりかこむ「東大寺大仏殿」の文字。ボディーにはこれまた素敵な軒平瓦。




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それを入手したギャラリーのオーナーに、幕末明治の赤膚焼の名工・木白(奥田木白)の茶碗なんか手に入りませんかね〜となにげにいってみたところ、後日、なんと!それが手に入ったのであります!

赤膚焼といえば奈良絵のイメージですが、当時赤膚焼はなんでも焼いたのです。仁清風、髙取風、萩風、、、と多様。三つ見せていただいた中で一番気に入ったのは南京赤絵写しでありました。


この茶碗がまほろば茶会Go!の合図になりました。




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本席の軸は、ほら、好きといったでしょ?すでに東大寺の軒丸瓦の拓本の軸をかなり前にゲットしていたのですよ。
字は東大寺管長であった狭川明俊師。年代からいくと、現在の管長(狭川普文師)のお祖父様でしょうか。





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本日のお正客は東京のお茶友さんです。やっと茶事にお招きできました。それにご近所の藪内のお茶友さん、一番つきあいの長い前の社中からのお茶友さん。

今回の煮物椀は季節柄、鱧にジュンサイ+すだちでございます。あとはあいかわらずの献立で(^_^;




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二献目はちまちま、これもためこんだ作家物のぐい飲み各種、お好きなのを選んでいただきました。
酒器は昨年夏ギャラリーYDSさんでゲットした西山芳弘さんのガラスボトル。

気心がなんとなくわかる主客で、笑ってくださるツボも同じなので、いままでの茶事の中で一番たくさんの笑いをいただきました。私のいい加減さも笑って許していただき、楽しい茶事になりました。




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さて、あいかわらずのぼろぼろの初炭のあと、例によって西陣愛信堂さんが、またやってくれました!!
まほろばだから「大和三山でひとつよろしく!」とだけおおざっぱな依頼に頭をひねってくださって、どんなんがくるかワクワクして、箱をあけたとたん目がハートになりました。なんとすてきな!


白は白妙の衣を干す天香久山
赤は火がうねる畝傍
緑は桜の名所、青葉桜の耳成山


先日明日香に行ったときに車から見た大和三山の風景が蘇りました。




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後座。
さあ、でましたよ、飛鳥時代の(白鳳よりちょっと古いか?)ほんものの軒丸瓦。
玄関にいつも飾っているのを急遽花入れに。といっても後に小さな瓶に水をいれて、蓋置で高さを調整して挿してあるのですが。

花はこの日までもつかどうかはらはらしたうちの裏庭のヤマアジサイ。




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茶事のハイライト(でもここまでたどり着いた段階でちょっと息切れ)濃茶はたっぷり召し上がっていただく。
青磁の水指は宗哲さんと蘇山さんの姉妹コラボの作品です。暑いときには涼しげな色が好きです。





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今回は後炭もして、(あまりしたくなかった(^_^;)風炉中拝見もいたしました。薄暗いのをたのみに)。

薄茶の干菓子は、薬師寺でしか手に入らない樫舎さんの葛菓子「白鳳の飛天」と、この季節だけの御菓子丸さんの「半夏生の宝珠」。
この季節、建仁寺塔頭両足院は池を巡る白くなった半夏生の群生を一般公開されます。そのときだけの販売の菓子。しかも人気なのですぐに売り切れるのです。なんとかゲットできてよかった。白い琥珀の中にひそんでいるのは緑のピスタッチオなんです。


ちなみに両足院の半夏生はこちら(2014年)



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そして主茶碗は、、、もちろんあの木白。
おしゃべりが弾みすぎて、たいへんでした。東京からいらしたお正客さまに無理矢理私のお茶を点てさせるという暴挙にも、快く応じてくださって感謝です。

約4時間の濃密な時間の後、ほんとうに楽しく一会を終えました。



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戦い終わった水屋。これから後片付けをね。
楽しかったせいか、あまり疲れを感じずに、終えましたよ。

茶室がビニールハウスくらいの温室になる季節がやってきます。
しばし茶事も休憩。、、、、あ、できたら朝6時くらいの朝茶ができたらいいけどな、、、、



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● COMMENT ●

いいですね

ブログを拝見していると、楽しそうな雰囲気が伝わってきますね。いいですね。

N様

ご無沙汰しております。
ありがとうございます。なかなか楽しい一会となりました。
腰痛のお具合はいかがですか?またよろしければお声かけ下さい。お招きいたしたく。
あまりたいした道具はありませんが。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

鍵コメ様

それはそれはご盛会だったことでしょう。
聞香は私にも手に負えません。茶歌舞伎ですらあてられない味覚音痴なので、まして嗅覚は、、、(^_^;
いろいろ長いことご苦労様でした。でも、ちょっとさびしいですね。
くれぐれもご自愛下さいませ。


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