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2017-11

広河原松上げ2017 - 2017.08.27 Sun

洛北山間部各地でお盆や地蔵盆の頃、おこなわれる松上げに1度はいってみたいと思っていたのだが、いずれも遠隔地、帰ってくると夜中近くになるというのがハードルが高い。京都バスが観賞用に往復バスを出していると知って、日程的に都合のよかった広河原の松上げに申し込んだ。

(ちなみに京都バスの松上げ観賞は広河原のほかに花脊あり)




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バスにゆられて1時間40分ほど、途中離合がおそろしい山道をとおりぬけ、漸くたどり着いた広河原の集落。
このあたりは茅葺きのお家もたくさんあって、いずれの家にも祭礼の提灯がかかる。このあたり鞍馬の火祭と似ている。

洛北の人たちは火をつかうお祭りが好きなんだなあ、、、と思ったが、これは愛宕信仰に端を発する祭礼らしい。
山火事を恐れ、火伏にご利益があるからだという。江戸時代から始まったらしいがくわしいことはわからない。雲ヶ畑の松上げなどは9世紀に生きた惟喬親王にまつわる伝承があるので、もっと古いかも。




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松上げ会場の途中には地元の人たちによる軽食や特産品などの売店。
点火は20時半だから腹ごしらえは必要よ。(私はカロリーメイトでごまかした)



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松場(=会場)にそびえるのは約20mの高さの灯籠木(とろぎ)。これに最終的に点火するのだ。




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注連縄も張られ、椅子席は地元の役員さんのものだろう。

この祭に参加するのは地元の男子のみ、忌中やお産のあった家は辞退するらしい。鞍馬の火祭でも思ったが、これも世代間を越えて受け継がれ、地域の絆を強くする意味合いも大きいと思う。小さい頃からこれを見て、いつか自分も、、、という感じかな。こればっかりはこの地に生まれ育った人でないとわからない感覚だと思う。うらやましい。




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売店に飾られていた放上松(ほりあげまつ)。
これに点火してハンマー投げよろしく、灯籠木に向かって投げ上げるのだ。





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だんだん暗くなって、灯籠木もシルエットになる。
最前列ではカメラおじさんたちが早くから来て場所取りしてはる。それでもみんな三々五々あちこちにシートを敷いて中には酒盛りをはじめたり、のんびりゆったりみることができる。

待ている間、町中ではみられない星空も見えてよい天気であった。




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点火前、献灯用の火の周辺に男衆が集まる。この火は愛宕大明神の祠からいただくのだそうだ。





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そして鐘と太鼓の単調な音が響く中、先ほどの松場に立てられた約1000本の地松(松明)に次々と男衆が点火をしてまわる。




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暗かった松場につぎつぎと燈がともされ、、、




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まるで燎原のようだな。




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ひとしきり地松が燃えてきえかかるころ、いよいよ灯籠木への点火がはじまる。





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灯籠木の先端に付いた笠めがけてくるくる放上松をまわして投げ上げるのだが、これが玉入れよろしくなかなか入らない。

一番点火のあと、入った動画が撮れたので貼り付けときます。









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聖火よろしくだんだん燃えてきた。




P1130001_20170825192845324.jpg




しかし、シャッター開けっ放しでないと観光ガイドに載っているような写真はとれないので、ちょっとしょぼい写真になったけれど、光跡が放上松なの。

そして灯籠木が引き倒される。「倒すぞ〜」のかけ声。









あはは、、倒す瞬間ちょっとよそ見してええとこが撮れてません(^_^;




P1130012.jpg




こうして無事に松上げがおわると行列をつくり観音堂へ、そして集落の老若男女のヤッサ踊り(京都無形民俗文化財)が明け方まで続けられるのだそうだが、残念ながら観光バスは灯籠木が倒れた時点で引き上げないといけないの。

自家用車で来ることができれば遅くまでつきあえるのだが、あの道を夜運転するのはかなりデンジャラスなので躊躇するわ。

できればまた雲ヶ畑や花脊の松上げも見てみたいものだなあ。






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