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2017-09

月釜席主デビュー〜菊慈童に寄せて〜 - 2017.09.13 Wed

茶の湯のご縁はまことにありがたく、茶の教授者でもなく社中も持ってない、流派もかなりアヤシイ私などに月釜の席主のお話しが回ってきました。1年ほど前です。そうこういっているうちにその日がやってきました。




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あまり知られていない(知らせていない?)洛東の某塔頭寺院。
こちらはほんまにお庭が美しいのです。ご住職の日ごろのお手入れ、作務のすばらしさがしのばれる見事な苔庭。季節の花々も木々も見所なのです。




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これは昨年行った嵐山法輪寺の重陽の節句の法要、その時舞われた「菊慈童」です。
今回重陽の節句のころでもあり、テーマを菊慈童としました。(仕舞も習ったところ〜♪)

ご存じの方はご存じ、有名な謡曲です。観世流以外は「枕慈童」と。





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(待合)


古代中国魏の文帝に仕える美少年・慈童がある日あやまって帝の枕をまたいでしまう。その罪によって鳥も通わぬ辺境の酈縣山(れっけんざん)に放逐されるが、憐れに思った帝はくだんの枕に妙文(法華経普門品、俗に観音経の一節)「具一切功徳 慈眼視衆生 福寿海無量 是故応頂礼」を書いて与える。山の中で慈童はその妙文を忘れないように菊の葉に書き記すと、その葉に落ちた露のしたたりが不老不死の霊薬となり、700年以上の寿命を得たというお話し。

能では700年後の時代の周の皇帝の長寿をことほぐめでたい曲なのだが、700年も一人で山の中、、なんてどんなきびしい孤独なのだろうか。心なしか、待合の軸の菊慈童もちょっとさびしそうだよね。


ちなみに左の飾りは茱萸嚢(またはぐみぶくろ)、端午の節句に厄除けにかけた薬玉を重陽の節句にこの茱萸嚢にかけかえる宮中の習慣にちなんで。(さきほどの法輪寺では重陽の法要の時、これの小さいの、拝領できます)





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本席でかける「福寿海無量」をいろんな人の書を探して、探して、やっと出会ったのが白隠さんの白衣観音の画賛だった。「慈眼視衆生 福寿海無量」観音様の慈悲に満ちた目は衆生を見守り、その福寿の深さ広さは海のように果てしない、、、、観音様がお好きでたくさん観音様の絵をかかれた白隠さん、巡り会うことができてよかった。




DSC01154 (1) 






慈童が大事にした妙文の書かれた枕にかけて花入は信楽の旅枕。
花は桔梗以外はうちの庭で朝取ってきたものです。




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こちらの小間、四畳半は秋には絶景の紅葉が眺められるのですが、今はまだまだ青い。




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酈縣山というさびしい山の中にぽつんと取り残された慈童をイメージして小さな水指とか、霊薬にかけて薬器の薄器とか、やっぱり〆は宗旦四天王のあの人の茶杓「若水」よね。(西翁院に有名な茶室作った人〜)若さを保ってくれた水、、、という意味で。




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愛信堂さんにお願いした主菓子「甘露」、よ〜く見てください、菊の上にたまっている露が見所!なんと芸が細かい。

思いの外、ありがたいことにお茶のお友達がたくさんご来席くださり、実は用意したお菓子では数が足りなくなったのです。あわてて電話して,追加を〜〜〜とお願いしたら必死で間に合わせてくださった、これはほんとうにありがたかったです。



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干菓子は和菓子・青洋さんの雲平。小さい菊が三色三つつながっているのです。




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だから一人分はこんな感じ。
実はこれだけは追加できず、最後のお席の方にはあたらなかったのです。この場をかりておわびいたします。すみませんすみませんm(_ _)m




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全部で10席させていただきました。
会話が思った以上に弾んだ席もあれば、私一人がしゃべりすぎた席もあり、なかなかむつかしい(^_^;お客さまもあり、、、でも日ごろおつきあいしているお茶友さんが必ず一人はどの席にもいてくださったので、気分的に楽でした。どの席も席主、たのしく気分よく語れましたわ。皆々様、ありがとうございます。

そして特筆すべきはなんといってもスーパー水屋!!
声をかけたら喜んでお手伝いしてくださった若い茶友の皆様(みんなお若いのよ、でもキャリアはすばらしい)、その手際よさ、確実さはすばらしく、この万全のバックアップに全幅の信頼をよせ、お点前もお任せ、私はしゃべりだけに専念できるという幸せ!

自分が水屋担当になったら、ここまではできないという自信(?)はありますが、どんな小さなめだたない仕事でも黙々とこなす事が大事だと学んだ日でもありました。




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(法輪寺の菊慈童 惚れちゃうよな〜この美童ぶり!)



月釜で席をもたせていただくのも最初で最後かもしれません。
こういうご縁をくださったことに感謝をしつつ、皆様にも長寿をお祈りして最後に菊慈童の画像でしめます。





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しぇるさん、こんにちは

本当に、御blogは勉強になるなぁ~

凄いです^^

そして、茶事における

しぇるさんの、おもてなしの心が

また、素晴らしいですね

ゲストの皆様も、満足された事でしょうね^^

しぇるさま

月釜デビュー、おめでとうございます。
流儀のお茶から見事に軽やかに飛び立った感じ。
金毛院の月釜であり、そして、しぇる様らしい教養溢れる室礼、感服です。

それからもひとつ。
私は次客でしたが、隣のお上客の若い和尚様の薄茶の飲みっぷりに圧倒されました。
形式的に薄茶を頂くのではなくて、本当に美味しそうに喉の奥でしっかり飲む、あれって喫茶去の一つの対応かも。
隣り合わせの肘から伝わって来ました。

短い時間だけれど、そういうお席でした。
席主もお上客もすごいなあ、良かったなあ。
私達も同席できて、本当に気持ちよかったです!



鍵コメ様

それはそれは、、、ははは、ばれましたね〜。
過分なお言葉ありがとうございまず。誉めすぎです。
楽しんでいただけたのならうれしいです。ちょっとしゃべり過ぎか???と反省してました。
今回はほんとうに水屋に助けられました。あと新旧乙女茶会で鍛えた(?)大寄せ対応、なんでもやってみるものです。無駄な経験はありません。苦い想い出もです。
またお茶でお目にかかる事もあるかもしれません。ご自分らしいお茶の道をどうぞ邁進されることを祈ります。

高兄様

今回は不特定多数のお客さま、という大寄せ独特の茶会でしたので、テーマにしても、それをご存じの方もそうでない方も、というところが苦労でした。ついつい説明に力はいりすぎたかな〜、、と反省。
今回はこちらからお願いした水屋さんでしたが、チームワークでなにかをやりとげるというのは,何回やってもええな〜(^◇^)

そらいろつばめ様

ご遠方、ご来席ほんまにありがとうございました。
お正客、お次客とおなじみの(^_^;おふたりがならんですわっていただいたので、この席はもういただいた!っと思いましたよ。
そうですか、のみっぷり、そういうことはおそわらないですよね。これも心意気、、、でしょうか。こんどじっくり観察いたします。
Tさんにも御礼を、ご主人様にもよろしく(^o^)/

おめでとうございます

ご盛会のご様子、まことにおめでとうございます。

いろんな人との出会いを持たれ、また旧交をあたためられ、さぞたのしくすごされましたことと拝察申し上げます。
また、お使いになる掛物、お道具、お茶、お菓子に対するお心遣い、すごいですね。

わたしは、お茶とか掛け軸に関するものもほとんど処分し終わり、米の栽培も、野菜の直売もやめました。

最近は外国から日本に来られ働いている若い人たちの食べたいという野菜を作っています。

しぇる様の掛け釜につえをつきつつその子たちをお連れしようと思っていたのですが、「父ちゃん(わたしのこと)、無理しないほうがいい」と言われると、その言葉に従いやはり無理はやめようと断念いたしました。
みんな「まっちゃ」に興味があるようです。次回、釜をおかけになるときはぜひこの子達と寄せていただきます。楽しみにしております。

台風一過、本当に秋らしいころとなりました。しぇる様のご健康を祈念しております。


N様

ええっ!!(@_@;)!
あのコレクションをみんな処分されたんですか?!もったいないな〜、、、、と私などは思うのですが、さすがの潔さ、とも感服いたします。いろいろご生活の変化があったとのこと、そうでしたか。
いろいろ変化もあり、いろいろ先のことを考える年代となりました。

今回の茶会はひょんなことで転がり込んできたので、おそらく2回目はもうないという覚悟(?)で、今できる精一杯でやりました。お越しいただけるおつもりだったと聞き、とてもうれしいです。
また小さいところでの懸釜はしたいと思っています。是非是非、新しくできたお子たちとおいでくださいませ。今回ほど背伸びはしませんが(^_^;


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