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2017-08

大山崎春茶会〜「福建」 - 2013.05.21 Tue

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これはこの春木津川と宇治川をわかつ背割り桜の遠景を見るためにでかけた大山崎山荘の枝垂れ桜。

これがこの季節にはこんなに。

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季節は足早にうつろっていきますね。

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山荘に足をいれてすぐに出迎えてくれるこの緑のトンネルも、秋には見事な紅葉のトンネルに、あっというまになるのでしょう。

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おや、もうこんな標識が見えてきました。

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大阪の中国茶館無茶空茶館主催の、春秋恒例の中国茶会。

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この広い大山崎山荘内の庭園をフルに使って、森の中のアップダウン、木陰にかくれた小さな茶席を見つけるように茶杯ひとつもって逍遙するそれはそれは楽しい茶会なのです。

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参加証代わりの缶バッジ、今回はこんなの。仕事を終えてからの時間ぎりぎりの参加だったので、一番人気の茶室・彩月庵席は整理券がとれず残念でしたが、それでも十分楽しみごたえがありました。毎回新しい場所に茶席がしつらえられるので、今回はどこにあるのかな〜とさがしながら行くのもまた楽しみのひとつ。

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まずは茶室・橡ノ木茶屋の「水仙席」へ。

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この茶席はもともとは立礼用の席だったんです。窓の外には青楓と下を流れるせせらぎも楽しめるすてきな空間なんです。

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こちらでいただくのは昨年春収穫された武夷岩茶・武夷水仙。

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菓子は開心果(ピスタチオ)と杏仁。中国茶ではいわゆる干菓子がでるのですが、また抜群の相性です。

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水仙茶は中国茶ではよくでる、とても香り高いお茶です。飲んだあとも茶杯に残る香りを楽しむのがお約束。

ところで今回の春茶会のテーマは「福建」。
中国茶のなかでは最高といわれる武夷岩茶の産地、武夷山のある福建省。今回供されるのはすべてこの福建省のお茶、ということにちなむもの。

ちなみにWIKIによると、
「武夷岩茶」と表示できるのは、武夷山市内にある100余りの認可企業によって生産され、かつ、名岩区または丹岩区の原料を使用し、武夷岩茶としての特質、国家規格に合致しているものに限られている。


そうです。

橡ノ木茶屋から細い裏の階段をおりて、せせらぎをわたると、、、おや?

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道端にこんなものが。

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上の氷がとけてしたたった冷水で、下の茶葉をじっくり淹れた感じになっているお茶、点翠席。この下の器から匙を使って茶杯にお茶をすくいいれます。

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鉄観音茶の製茶課程ででる細かい茶粉は普通とりのぞかれるのですが、この茶粉は濃い味がでるため冷茶にするとおいしいのだそうです。まじった茶粉はもちろん飲み込んでもOK!

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さらに庭園の森をぬけて、、、、

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ぱっと視界が開ける芝生広場。陽射しも空気もさわやかなので、あちこちの日陰で三々五々のんびりくつろいでおられる方も。

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おや、「あやしい中国人」のイメージを体現しておられる人が、、(^_^;

こちら竹筏席、この手に持った青竹から茉莉花珍珠螺(ジャスミンティー)冷茶をいれてもらう。後にあるのが帆を張った竹の筏で、このお兄さんはその船頭さん、ということらしいですよ。

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こちらのお菓子は福建省特産のオリーブをなにかで漬けたもの。これ、めちゃうま!

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さて、芝生広場のもう一方では東屋で工芸茶の百花席。

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これが淹れる前の工芸茶。ひところこれにはまっていろいろ買ったことあったなあ。

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お湯にいれるとポットの中に花が咲きます。

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淹れ終わったあとのお茶もこうして水にいれておくと、しばらく水中花として楽しむことができるんですよ。

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お菓子は南京つくねに落とし焼き。宮川町の蒼穹さんのものでした。

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いいわね、この緑の木陰。

東屋からまたお屋敷の方へ緑の中を歩いて行くと、、、みつけました、次なる茶席。

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森の中のお茶席は、松燻席。
福建紅茶の席です。

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茶葉は正山小種(ラプサンスーチョン)。
烏龍茶などが半発酵茶とすると、紅茶は完全な発酵茶、実は紅茶のルーツは福建省だったのだとか。ラプサンスーチョンは松の木で燻製するため、独特の燻煙香があります。(これ完全な受け売り。どうせ茶カブキで全部外す私だもの。いじいじ)

さあ、最後の荒茶席をさがしましょう。

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あ、テント発見!

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日本茶の荒茶といえばブレンドしていない単一品種の茶葉のことですが、中国茶の荒茶は少し意味が違うようです。半発酵させた茶葉に火入れをした状態が荒茶。ここから封をして常温、あるいは炭火でさらに発酵をゆっくり促し、味に深みをそえてはじめて出荷されるのだそうです。

このザルの下の方が荒茶。上の小さい器にはいっているのが製品となったお茶です。

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こちらでは三種の荒茶をのみくらべ。
武夷肉桂、水仙、そして武夷岩茶の最高級茶の大紅袍。

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たしかに製茶されたものにくらべると、素朴な香りです。洗練されていない分、よりフレッシュな感じ。(ボージョレー・ヌーヴォーみたいなもの?)
味音痴の私でも、三種の違いが少しわかったような気が、、、、(^_^;

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いつも疑問に思うのは、岩茶の茶葉は植物学的に同じチャの木であるので、日本茶と同じ製茶をしたら同じような味になるのかどうかということ。聞いてみたら、土壌に含まれるミネラルなどの成分がちがうから、きっと違う物になると思います、とのこと。なるほどね。でも試してみたいなあ。

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終了間近の訪問でしたが、今回もたっぷり楽しませてもらい帰路につきました。室礼も環境も、そしてお茶も最高です!


(おまけ)

JR山崎駅の真ん前に、国宝の茶室・待庵を有する妙喜庵があります。拝見するには1M前からの予約が必要で、いまだ行けていませんが、写真だけ、撮って帰りました。

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関連記事

● COMMENT ●

楽しいお茶会ですね。台北旅行でいろいろな中国茶を購入して飲んでいます。工芸茶も美味しいですね。

茶々子様

私もたくさんの中国茶葉をもっているのですが、1〜2人分しかいれないせいか、どうもいまいち上手にいれられません。ここでの味と香りを記憶して帰るのですが、再現はむつかしく、、、、(>_<)ゞ

うちも台湾で色々なお茶を買ってきて 飲んでいますよ。

しぇる様へ
 季節の移ろいは早いもので、梅花祭からもう三か月が立ち、梅から
「忘れ目や葵を草に引き結び・・・・」の時期になってしまいました。

様々なお茶を、お楽しみの様子ですが、私の市にはFJ園の研究所があり、
世界のお茶を味わえます。なかでも、チベットのバター茶は、飲まなければ
判らない異風な味覚でした。

近くには、光仁天皇を擁立した藤原百川の墓所、ちょっと離れますが、
平重衡の菩提寺もあります。
隣町の宇治茶の主産地和束町では、茶摘み体験も出来ます。
海外からも体験者が参加されているようで。
 

先日、弘道館茶会の後に好日居に行ったら張り紙がしてあったので、これはきっと、しぇるさまもあちらに行ってらっしゃると、報告を楽しみにしておりました。元は一種類の茶樹が各地に広がり、バラエティーに富んだ茶文化が世界各地で展開されている、お茶を通しての交流は楽しいですね。

しぇるさんのブログで知った大山崎春茶会。
私も茶杯を持ってお庭をふらふらしてきました。
新緑の庭であっちで一杯、こっちで一杯とお茶をいただくシアワセ。
こんな感じで利き酒会なんかもあるといいなあなんて、不埒なことを思いながら・・・。
実は密かにしぇるさんを探しました。
お会いできないかななんて。(実際はすれ違ってもわからないのですが。)
土曜日に行かれたんですね、私は日曜日でした。
回り終えて美術館に入ったころから雨でしたが、中国茶を堪能しました。

ひいらぎ様

最近いろんな方に中国茶をいただいて、中国茶バブルになってます(^_^;

narahimuro様

narahimuro様は式子内親王がお好きなんですね。

バター茶は内モンゴルへいったときに牧民のお宅で頂戴したことがありますが、お茶文化の違い、ちょっとおいしいとはいえない微妙な味でした(^_^;
重衡さんの菩提寺は奈良ですか。恨みをかってぼこぼこにされたとこですよね。いい男だったらしいので歴女のファンが多いとか。

宇治田原での茶摘みは経験させていただきました!

そらいろつばめ様

弘道館は正月以来、ちょっとご無沙汰しています。次回は9月まで、、、ですね(^_^;
中国茶は栽培、製茶法など、日本茶より多岐で、複雑です。
極上の烏龍茶をいただくと、○ントリーのウーロン茶ってなにもの?!って思いますよね(笑)
いただいた烏龍茶はとても香り高くおいしくいただいております。

ハマミケ様

ハマミケ様もいかれましたか?毎回趣向がちがうので、次回も是非!
雨にあわずにすんでよかったですね。雨に濡れた庭園もまた美しかったと思いますが。
伏見などでは新酒の季節、あっちの蔵、こっちの蔵とおちょこ一つもって徘徊できるイベントもありますし、日本酒ドロップキックという酒飲みにはすてきな飲み歩きイベントも京都にはありますのよ〜(^_^)b

しぇる様へ

ちょっと訂正させて頂きます。
平重衡の菩提寺の安福寺はJR木津駅の北500mのところで、木津川市内にあります。
重衡は同寺の北側の木津河原で処刑され、胴体が埋葬され、そこに墓地が設けられました。
後世、墓所に同寺が建立されています。(御首は奈良坂で晒しものになりました。)
時々、著名な小説家や歴史家が訪問されているようです。
木津川市には、和泉式部の墓所もありますが、これは伝承に過ぎません。

narahimuro様

木津川のほうでしたか。
あのあたり、奈良との境がいまだにあいまいでよくわかっていません。
浄瑠璃寺もながいこと奈良だと思っていました。(^_^;
もうちっと年とって時間ができたらこのあたりの史跡をまわってみたいものです。


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