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2023-09

白川あかり茶の湯の3日間〜2017 - 2017.09.21 Thu



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岡崎の白川。
日ごろからの大好きな通り道でありますが、例年この季節、岡崎とき灯りに合わせてここに茶席がかかるのです。



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毎年亭主も趣向もくるくるかわって、参席したのは数年前からですが、昨年ははじめて亭主側になりました。

しか〜し!!!

昨年は台風とゲリラ豪雨で川の水位があがり、川の中でする茶席どころか、私の席はお客さま二人!という悲惨な年でありました。




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で、初日。
やっぱり近づいてくる台風に雨で、建築デザインを学ぶ学生さんデザイン、制作の竹の茶室は稼働せず。養生されております。(季節変えてくれ〜〜!!と思わず叫びたい)




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それでも疏水べりの竹中庵では雨をものともせず茶席が一席かかりました。
こんな時にくるお客さまだからほんとうに好きな数寄な人たち。ススキを畳にさして、秋の室礼。手作りのお団子のほんのり甘くておいしかったこと。





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2日目
この日こそ昼から台風直撃といわれ茶席はやはり竹中庵一席のみ。

それでも夜おそくまで風のみで意外と雨はふらなかったのですが。



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藪内のお点前、お菓子の晩柑糖、手作り洲浜がまた美味しい。
この日も台風をものともしないスキものが参席、同席した方にお謡をお願いして蝋燭の灯りのもと、「松虫」を一曲歌っていただきました。
  
  ♪ きりはたりちょう きりはたりちょう(虫の音)、、、


蝋燭の影はゆらゆら、朗々たる謡い、幽玄とはこのことか、、、ってなんてすてきな茶席だったことでしょう。スキモノしか味わえない茶席でしたよ。

(ちなみにこのあとの席はそろそろ台風の雨風も強くなって、なおすざまじいスキモノの席になったとか)



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で、3日目〜!!
台風一過、やっと晴れた!
竹の茶室もようやく日の目を見ました。(組み立ての学生さん、ご苦労様です)




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ここでお茶するご亭主はなんと中国茶の好日居さん。
(中へ入りたかったのだけれど、自分の席が忙しくてのぞくこともできなかった、、、、)

この日はやっと全部で4つの席がととのいました。




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ちなみに私の席はここ〜!
昨年からの念願を果たして、やっと川の中の席。




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昨夜、お謡を聞かせてくれた方のお能ユニット(?)も川の中で謡やら鼓やら、仕舞やらを、お茶席が掛かっている間、ずっと演じてくれました。





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今回は私は煎茶で参戦。
(本音をいえば、昨年風炉釜+灰の重い荷物で腰いわしたので、道具が小さくてコンパクトになとまる煎茶を選んだの)




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たくさんのお茶友さんがおいでくださり、初めましての方も。

新しい出発をする若い人もあり、お茶数寄をきわめた方もあり、赤子を抱っこされた方や、意外な線でつながっていた茶友が偶然同席になったり、、、、いろんなお話しをたくさん聞くことができ、それはそれは亭主冥利につきる席になりました。




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竹の茶室が気になりつつ、行けな〜い。

お能ユニットの演技が始まると道行く人が足を止めて見入るのです。かっこいいわ〜。




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萩の花、芙蓉を背にちょこんとすわってのお謡い、鼓。

お茶をいれながらBGMでこれをきく贅沢な時間。




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灯ともしごろになる白川べり。
(この灯りはスタッフがいろいろ検討した結果選んだ、まわりは蝋で中はLEDというもの。蝋燭独特の匂いがするが、溶けないの)




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うちの席の照明はこんな感じで。
暗すぎて、特に適々の茶(煎茶某流派は数滴しか茶をいれない)はちゃんと茶碗にはいっているのかいないのか、わからず往生しました。慣れないことはするもんじゃないわね。(ナンチャッテ○○流流祖を自称(^_^;)



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お客さまも暗さに足を踏み外して川へおちないようにしないとね。
(あ、白昼はまった方がおられた,,(^_^;  お怪我なくてなにより、水没スマホも復活したそうでよかった。私の水没したチャッカマンも復活しました〜)



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20時受付終了としたにもかかわらず、おわったら21時ごろ、それだけお話しがはずんだのです。



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竹の茶室は夜はこんな感じ。




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最後の席にちょろっとだけ入れていただきました。
竹の壁が一部らせんになって、ちゃんと茶室へのアプローチも完備した、なかなかすばらしいデザインの茶室でしたよ。

終了後、片付けや、三々五々おしゃべりしたり、ビールの差し入れがあったり、日付がかわるころおいとましました。


そして一夜明けた次の日、、、




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竹の茶室は原型をとどめず解体中。
まさに一期一会の茶室でしたね。


とにかくこの茶会は楽しんだもの勝ちです。亭主が一番楽しい茶席かも。
来年もまたできるといいな。





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