京菓子二編〜青洋さんの和菓子教室+Story of Wagashi - 2017.10.05 Thu
このごろ京菓子の世界では女性の職人さんの活躍がめざましい。特に上生菓子は、女性の「きれい」「かわいい」「詩的」な感性が光るのだろうか。
京都で活躍中で、私も時々利用させてもらっている和菓子店 青洋の青山洋子さん、昨年の弘道館主催「手のひらの自然・京菓子展」大賞受賞者の仙台の和菓子まめいちの幾世橋陽子さんの世界を垣間見る。(ちなみにおふたりとも京都上七軒・老松さんで修行された)
<青洋さん和菓子教室とお茶>
京都でも和菓子教室を開催されている青洋さん、今回は大阪で。コチラの方が仕事帰りに来やすいの。

会場は上本町の昔ながらの町家。
まずは京菓子とはというおはなし。
1)五感で楽しむ
2)抽象化させる、、、季節や時のうつろいを色であらわす
3)菓銘がある、、、ふくらむイマジネーション
今回は初心者向けなので、材料はすべて用意していただいて、成形だけを実習。これがまた、立体造形才能ゼロの私にはむつかしいんだな〜。
今回は手前の2つをつくる。
まずはデモンストレーション。
こなし(京菓子独特の材料で、練り切りとはちょっと違う。私もこれは作ったことあるよ)を使って作る「盛(さか)る」秋草が盛るイメージ、、、と、きんとん「月明」
職人さんの手の動きは美しく無駄がない。
みとれているだけで、自分でやるとなかなか〜、、、(^_^;
うちにも装備しているにもかかわらず、一度もつかってないきんとん篩と先の細いきんとん箸。
もっと細かいきんとんを作る馬毛通しというのも見せてもらった。
これが青洋さん独特の色だなと思う。パルテルカラーは色素でだすのはほんとにむつかしいのだ。
向こう側が「盛る」用のこなし、手前がきんとん用のつくね。
で、作業中の写真はありません。だって必死だもの。
完成品はこちら、、、、
きんとんは篩ったあと、くっつける時、せっかくのエッジがつぶれまくり。
こなしの方は、,,もう秋草かどうかわかんない、、、(´・_・`)
まあ、これが私の実力よ。
そのあとはそれぞれが形成したお菓子をもって町家の二階でミニミニ茶会。
形はナンだけれど、食べると当たり前ながら美味しいのでした。
<Story of Wagashi>
こちらは会場は弘道館。
今回幾世橋さんもご在館。
独創的で、かわいい、きれい、すてきな和菓子が並ぶ。イラストレーター佐々木洋子さんのイラストがその世界をさらに広げる。(あら、なんだかみんな「ヨウコ」さんだわね)
JKがきゃ〜♪といいそうなお菓子。
茶人好みのお菓子。このエッジの立っていること!
サツマイモのいろいろなエッセンスをつめこんだ和菓子。
わ〜〜、、、
和菓子の惑星宇宙だ。
プチケーキでもとおりそうだ。
よく見ると、とても細かい仕事をしてる
これはどうみてもチョコレートボンボン???
そして昨年大賞の受賞作品「若冲:動植綵絵・老松孔雀図」(参考→☆)ができるまで。
(昨年のテーマは若冲・蕪村の世界だった)
和菓子に使う小豆に囲まれた餡、寒天、金箔、、、、
そして華麗なる完成品!
さらにあまりに美しいので、そのまま孔雀になって天高く飛んでいっちゃった、、、、という。
こんなのもったいなくてとても口にいれられないわ、、、
最後に弘道館の茶室で幾世橋さんのお菓子をいただきながらお茶を一服いただく幸せ。
(銘をききそこねたのだけは残念だった!)
和菓子の世界はなんてすてき!
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● COMMENT ●
しぇるさん、お早うございます!!和菓子、綺麗ですね!!こうなるともうアートです!!食べるのがもったいない!!色も綺麗です!!良いですねえ!うっとりです!!もちろんしぇるさんの作られた和菓子も素敵!!
みゅうぽっぽ様
少なくとも上生菓子だけは京都が一番、、、とわたし思います。
こなしは他の地域で使っているというのを聞きません。形も具象を避けているのがイマジネーション広がっていいですね。
こなしは他の地域で使っているというのを聞きません。形も具象を避けているのがイマジネーション広がっていいですね。
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