乙女たちの夕ざり茶事〜開炉 - 2017.11.13 Mon
この秋は月釜亭主やら大覚寺舟遊び茶会やら、大忙しであった。
気がついたら約半年ぶりの茶事であった。と、言い訳をまずしておいて、、、、

すっかり勘所を忘れていて、不手際だらけの茶事であった。
他にも心にかかる問題もあって、平常心でなかったのは確かだが、それにもかかわらずきちんと一座をこしらえられる強い精神力を鍛えるには、まだまだ修行が足りぬ。
にもかかわらずおつきあいくださったお客さま方、乙女たちに深く感謝したい。
お正客は、この秋の茶席シリーズで水屋で大活躍してくれた乙女。ご自身、水屋のプロと言ってもいい水屋経験が豊富な方。
御連客は、新旧乙女茶会をいっしょにやったり、お客様できていただいた乙女たち。
最近知った塵箸の流儀のちがい。
これが正しい裏千家流。実は表千家の上が平らな箸をしらずに使っていたのを、ご指摘をうけてカスタマイズした(^_^; ちなみに武者小路は斜め切りで矢筈におくらしい。
こんなの、普通の人にはだれが教えてくれるというのだろう。本にも載ってないし。
今回は夕ざりで。
後座の露地の燈火が美しいと思うので。(あと暗くなるので露地の掃除がちょっと楽だったり、、、(^_^; )
燈火の準備をおえて、席入りを待つ。
実は今週もう一回同じ趣向で茶事をするので、お道具に関してはまだ秘密にしておく。(それほどたいしたもんでもないけど、、、、)
夕ざりは初座が花になる。
うちの庭の白玉椿と桜の照葉。桜の紅葉は色のバリエーションがほんとうに美しい。
練習もなしに久々の炉の初炭、あれも忘れた、これも間違えた、、、、で、ほんまにスミマセンでした。炭点前では炭斗がちょっと自慢なのだが、、、まだ内緒にしておく。
懐石は手作りしたが、これも写真を撮る心の余裕もなく、一枚もございません。
唯一お客様からいただいた一枚。
席中はもう膳燭が必要であった。
そして、、、乙女ばかりなのに、、、乙女ばかりだから? この日あけた日本酒が1本まるまるなくなった。お酒を辞退される方が多い昨今、なんとうれしい。
主菓子は鍵甚さん製、銀杏、サツマイモ、生柿のはいった、私的には京都で一番美味しい亥の子餅。
初座の終わりにはあたりはもう暗く、燈火が映える。
後座の席入りは手燭を交換。
手燭を手に雁行するお客様の景色も美しい。
後座の躙り口。
濃茶の茶碗はこの秋、大活躍した高麗茶碗、この日の軸に響き合うものになった。(まだ内緒です)
薄茶は、、、、いつも渋好みの私だが、こんなきらきらかわいいのも持ってんのよ〜と主張する(?)ようなものをそろえた。干菓子器がちょっとアイデアだったのだが、これもちょっとまだ内緒。
この秋の茶会の思い出話や、ご自分の茶会の話や、あれこれあれこれ、ガールズトーク(ガール?と疑問に思わないように)。
蝋燭の灯りしかないので、ちょっと目をそらすとそこは闇、よってみんなの意識はともしびに向けられ、お互い心理的に近くなる。これが燈火の茶事の醍醐味である。
久々の茶事、佳き時をすごしたが、様々な不手際、これからますます己の特に心を鍛えて精進いたします。
- 関連記事
-
- 第二回開炉茶事〜正午
- 乙女たちの夕ざり茶事〜開炉
- 梅雨のまほろば茶事
● COMMENT ●
トラックバック
http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/944-dd68ee56
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)