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2023-12

今年もこれで最後、師走の夕ざり茶事 - 2017.12.11 Mon

いよいよ師走、あわただしい中、今年最後の茶事を夕ざりで。




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ひとつひとつは美しい紅葉であるが、、、




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こうなるともうお手上げ、、、、

露地掃除も完璧すぎるのはよくないと誰か言ったよな、言ったよな、きっと、、、と言い訳しつつ散り落ち葉の風情という、、、妥協の産物。

今年の落ち葉は例年より早かったなあ。




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寄付の記帳で全日根さんと諏訪蘇山さんが同居する。

本日のお客様は建築士I君と、彼が設計した(未完成もふくむ)茶室のオーナーのお茶人さん。
みごとにおっさんばかり、、、、もとい!おぢさまばかり。




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毎年出すグレゴリアンシャンテ。
燭台がいいのがなくて、赤い蝋燭にヒイラギを飾ってみた。




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冬至も近いので、柚子飾り。これは一会後お土産になる予定。




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水屋無しのひとり亭主なので、汲み出しもセルフでお願い。
こういうとき、火鉢って便利〜♪




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手あぶりも出した。
もひとついるかな〜。





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こうしてみると散り落ち葉の露地もなかなか。
怪我の功名ってやつ?





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夕ざりの初座は裏千家では花から。
American Holly(別名:クリスマスヒイラギ)と椿。
花入は最近ゲットした鶏龍山。




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初炭は、これもあちらこちらで拝見する古い暦を釜敷に貼り付けてみた。
暦手、、、師走だからねえ。




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湯桶も用意したが、少しおいておいただけでもうこんなに落葉。
これも景色か。




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煮物椀は蕪のみぞれにしてみた。

おりしも、懐石中にみぞれならぬ大時雨、幸い中立の頃にはやんだが、夜空が冴え返って急に寒くなる。




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お正客様は、茶道具や茶の歴史や流派のこと(石州流の一派でいらっしゃる)茶室のことなど、よくご存じで、これに茶室建築のI君がからみ、茶事初体験ながら茶室を持ち茶道哲学を堅持される次客様、お話しはつきることがない。というかもっと話したい、、、が、いやいや、茶事をすすめねば、、、




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懐石がおわるころ、亭主の疲れもピークに達するが、これまたこれからの後座が肝腎肝腎、と自分に喝をいれる。

お菓子は愛信堂さん、今年もとってもお世話になりました。
銘は『柝の音(きのね)』

今年は南座工事中のため顔見世が徒歩10分もかからないロームシアター開催だからね。




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中立の頃はもうすっかり暗くなっていよいよ燈火の出番、夕ざりはこれがあるから好き。
(アラも隠れるし、、、、)




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裏千家では正午の鳴り物は陰の銅鑼だが、夕ざりでは陽の喚鐘を使う。

最後の一点を残して迎え付け、手燭の交換、これがクライマックス。

しかし、ひとりであちこち火をつけまくるのは、けっこうしんどい。やはり燈火係りがほしいなあ。




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濃茶茶碗は今年あちこちで大活躍した堅手の「玉椿」ちゃん。
いとしい茶碗になった。

軸は、臘八、成道会にちなんで、なにか仏様にまつわるものを、と焼経をかける。




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続き薄にて。
乙女たちならばきっと「きゃ〜かわいい〜♪」の声がかかるところ、あえておっさん達におぢさま方に、カワイイをぶつける。

暦手の古い茶碗とか、古唐津、しみじみとこれまた鶏龍山の茶碗などで、名残惜しの茶談義、清談?をしつつ、更ける夜。
今年もいろんなお茶を楽しんだ。よき一年であったと思う。また来年も体力が続く限り、あれこれお茶を楽しみたい。だいぶんあちこちに茶債もばらまいたことだし、回収にまわらねばね〜(^_^;


夜咄なら帰りの電車の時間の心配もせねばならぬところ、夕ざりはまだまだ余裕なのです。

願わくば、お茶室をお持ちの、あるいはお持ちになる予定の本日のお客様に、茶事の客としてよんでほしい〜〜と、口に出せば叶うらしいから、ここで言い置いておきます(^_^; ふふふ、、、









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● COMMENT ●

花入れも茶碗も高麗系、いいですね。
燈火の準備が一人では大変ですね。口切りもそうですが、こういうのをやってみると、普通の茶事が少しは楽に思えます。

そらいろつばめ様

口切りはまだようせんわ〜、私。
せんだってはお見事でした。
私も、最近は正午の茶事がラクチン、、、と思えるようになりました。
、、、でも懐石だけはやっぱりワンパターンで進歩アリマセン。

いいですえ

楽しんでおられるごようす、いいですねえ。
先月、炉開があり、例の如くまた、今回は光広の詠草を持参しました。
やはりお茶事には縁がないようです。

N様

掛け物はやはり大事ですね。もっと集めたいけれど、なかなかそこまで手が回らなくて、、、
焼経は以前質問させていただいたやつです。気に入っています。願わくばもっと行数が多ければ、,,(^_^;
腰痛はいかがですか?4時間に耐えられそうなら、いつでもお招きいたしますよ〜。

こんばんは

私もワンパターン続きです。(^_^;)
最近はもう開き直ってますが。。。

いつもお茶事の記事、本当に楽しみにしております。
グレゴリオ聖歌の楽譜になんだか嬉しくなりました。
私も今年の納釜に使ったんですよ~。
ドイツ人にはラテン語が読める人も多いので結構盛り上がりますね。

こちらのお茶会、某氏の某ブログでも拝見。
そちらも素敵でした!

cox様

ドイツではクリスマスマーケットが大賑わいのことでしょう。

懐石は新しいメニューに挑戦すると失敗続きで、結局安定メニューにたよっちゃいます(^_^;
cox様の茶会は手作りお菓子がいつもすばらしくて!
(一応小豆あんを買って冷蔵庫にはいれてあるけど、、、賞味期限内に作る気がおきるかどうか〜〜??)

グレゴリオシャンテは額を誂えてもらったやつです。欧州ではなおうけることでしょう。うちのやつは、、、全然意味ワカランけど読めたらおもしろいでしょうね。

はい、某ブログに先にでてしまいました(^_^;
でも客目線だとこうなのか〜と納得もしたり反省もしたり。
ありがたいことです。

Frohe Weihnachten!


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