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2023-09

伏見稲荷〜稲荷山参り(ほぼ登山) - 2017.12.29 Fri

正月には大勢の参拝客でにぎわうだろう伏見稲荷に、まだ混み合わない年内のうちに、とお参り。春に稲荷信仰についての講座を拝聴して興味がわき、一度は稲荷山参り、、というか稲荷山登山をはたさねば、、、と。



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境内は年内だというのに、主に外国人観光客がぎょうさんいてはって、ここは日本だったかしら?の雰囲気。




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稲荷山はそれなりに山だし、友人の話では大文字よりきついよ、とのことで躊躇していたのだが。
(大文字も最後に胸突き八丁の階段があって、決して楽ではないと個人的には思っている)




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ちなみに本殿周辺では初詣のお飾りの真っ最中。
鈴をとりつけたり、、




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大注連縄を飾ったり。(知人のFBでこの垂れ下がりの先が稲穂になっているのを後で知った!)




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いざ!
お山巡りに出発!

千本鳥居のあたりはまだ人がいっぱいで、なかなか前へすすめない。




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最初に開ける場所は熊鷹社。
お山にはこういう風に、要所要所にお供え物や軽い飲み物などを売っているお店が意外と多い。





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新池の景色はひとまずほっとするところ。



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お稲荷さんの眷属にかこまれる社。

ちなみにこのお山にある無数の大小様々なお社は、正確には「塚」といい、個人個人が我が信じる神様の名前を刻んだ石を祀り、鳥居を建てたものなのだ、と稲荷信仰の講座で聞いた。
あまりに林立しているので、「山に登る人より登る石の方が多い」と言われたらしい。




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これなんか、お祭りする人が不明になった無縁の塚の寄せ集めと思われる。




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稲荷山にあるこうした店は、かつてはこれら塚の守りのために建てられたものだったらしい。




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無数の眷属。
一人で来たらやっぱりちょっとコワイ雰囲気。



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さて、さらにお山に登る。
いつのまにか人の数も減ってきたが、それでも普段よりは多い方かな。




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このように稲荷山では杉の植林が盛んにおこなわれているようだ。




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お稲荷さんの鎮座は西暦711年の初午だったそうで、初午大祭はそれを由縁とする。けっこうな賑わいなんよ。

ちなみに明治以前は稲荷社とよばれ、明治以後稲荷神社、昭和20年に伏見稲荷大社として独立宗教法人になった由。




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しばらく登ると急に視界がひらけてこんなすばらしいパノラマが!





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ここは四つ辻という道が4本に分かれる分岐点。まだまだ先は長い。




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ここにあるお店は某俳優の実家ということで有名。




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奉納される鳥居はほとんど木製なので、年と共に朽ちていくから、新陳代謝がはかられて、次々新しいのが建てられると聞いた。



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朽ちて虫歯の穴が開いた臼歯みたいな土台だけが残る場所。




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四つ辻から左のルートをたどる。
さあ、ここから山頂までお連れの人はだんだん少なくなってきたよ。





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御膳谷奉拝所の筧になっているお狐さん。
ここは稲荷山三峯(一の峯、二の峯、三の峯)に神供をする場所だったらしく、社務所にもちゃんと神社の人が駐在してはった。




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さらにすすんで、これも途中にあるお店。
中がなんとなく昭和の感じで、懐かしい電気火鉢なんかもある。




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稲荷山には狐ならぬ,野良猫もたくさん生息しているようで、よくお目にかかった。
けっこうまるまるとしているなあ、おまえ。




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山頂への最後の難所。
まあ、しんどかったわ、さすがにこの階段。
(若い子は比較的軽装でほいほい登ってた、、、(^_^;)




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手やら、口にくわえた珠か巻物を失ってもかわいい赤い帽子で大切にされているお狐さんなどを横目で見ながらやっと、、、、




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着いた〜!!山頂!
標高233m。(ちなみに大文字山の火床が330m!)




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ここは一の峯、上ノ社。




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周辺ぐるりと塚だらけ。




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お狐さんもいろいろ表情が違ってる。
私が回っている間にもお店の人が新しい鳥居(ミニ)を設置してはったので、あまりコワイという雰囲気はなし。




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山頂を過ぎて二の峯に向かう。
ここも鳥居鳥居、、、
反対側から登ってきた参拝者とすれ違う。





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二の峯・中ノ社




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三の峯・下ノ社


実はこれらの神社はみな明治以降に建てられたもの、個人が勝手に塚を建てるのを抑えるためだったらしいが、これがかえって逆効果になって、その後も塚が林立するはめに。
この宗教的アジア感が伏見稲荷のおもしろいところでもあり、外国人に受けるところではないかしら。



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異次元へ続いていそうな鳥居をまた潜りぬけ、山を下りる。

四つ辻にもどってミつ辻、そして本殿へ戻る道には、それはもう神社林立、すごいことになっている。



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道教の神社(?)もあったり、、、
道教では竹の鳥居か?




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しかも、、、、



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平気で祭壇を駆け上るお猫さまなんかもいて、混沌。

本殿手前、お山巡りの最終地点ある荒木神社。




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稲荷大神が鎮座されたときにその荒御霊をここへ祀ったとされるが、現在の形態になったのは明治以降とのこと。




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ここにはお不動さんも祀られていて、社務所の方がお花を供えておられた。

なぜ、ここを特記するのかというと、ここでしかゲットできない手ぬぐいを数年前から欲しい欲しいと思っていたからなのだ。やっと来ることができた。



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で、これがそのお狐さんてぬぐい。かわいくって好き。
一人だけ後向いている子がいるのがわかるかな?





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● COMMENT ●

しえるさん、今晩は!伏見稲荷、外国の方がいっぱいですね!!暮れの京都、良いですね!お正月の準備、ワクワクしますね!!この手拭い、可愛いですね!!後ろ向きの子見つけましたよ!!この手拭いは伏見稲荷に行けばいつでも買えるのですか?今度行ったら私も買いたいです!!

みゅうぽっぽ様

最近京都のメジャーな観光地は日本ではなくなってます(^_^;というか、日本語が聞こえてきません。
お狐さんのこの手ぬぐいは荒木神社のオリジナルです。伏見稲荷本殿から少し歩かないと買えません。


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