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2017-10

茶杓を削ってみた - 2013.06.03 Mon

始めて茶杓削りをしてみた。ほんとうは先達はあらまほしき、、、なのだが、全くの我流でやるとどうなるのか?

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実は3年近く前、この家と茶室が完成したお祝いに設計・監督してくれたI君にいただいたのがこれ。茶杓の長さにカットした竹の先をすでに撓めてあるありがたいもの。同じく茶道を学ぶ者としてなんてナイスなセンスでしょう!(おまけに私の力量もわかってるね(^_^; 全くの初心者、ひとりでやるには竹を曲げるところからは荷が重すぎますもの。)

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やっと、削ってみようかと、十分竹も?気持ちも熟成した頃、ホームセンターで買った小刀で削り開始。
しかし、この竹、なんともよい風情をしているではありませんか。染み竹というのだそうです。
真竹の寿命、120年の老齢期に、竹の表面に茶褐色のまだらな模様が現れるそうで、そういう竹を「染み竹」とよぶのだそうな。いいのかしら、そんな貴重な竹を初心者が削って、、、

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といいつつもサクサク削る。竹の繊維は縦なので縦方向はすんなり削れるが、これに垂直に削ろうと思うと力がいる。、、、で、当初予定したラインにはちっとも仕上がらないのよね。
いったいどんな茶杓を作ろうとしたのか、当初のプランなんかもうどこへいったやら。

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でも竹の厚みを削っていくのは楽しかった。特に櫂先。小学校の頃の彫刻刀の感触なんか思い出したりして♪

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というわりには、あまり美しくない櫂先裏、、、、、(T_T)

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節の裏。ほんとうは蟻腰を無謀にもめざしたのですが、これ以上刳りをいれようとすると、節でぽっきり折れるか自分の指をさっくり行きそうだったので、不本意ながら直腰。

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なんとか見よう見まねの似て非なる切り止めの五刀。

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サンドペーパーで磨いてとりあえず完成。
脳内イメージではもっと細くて繊細な利休形、、、、のはずだったのに。しかしながら初めて削ったものだと思えばいとおしいではありませんか。共筒がないのが残念なくらい。(うん、そうだ、今度は共筒にも挑戦しよう←調子のりすぎ)

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さて、銘を、、、、

櫂先の染みの中をとおる白い筋が、なんだか水にうつった月光のようなイメージがわいてきたので、「月の舟」とつけることにいたそう゚.+:。(*´v`*)゚.+:。♪

あと「天(あめ)の海」「星の林」の三部作、もしくは「雲の波」をいれて四部作にしちゃうんだ。むふふふ。
(万葉集、もしくは柿本人麿ファンなら、はは〜ん、、とピンとくるはず)

偉い茶人が手づから削った茶杓を贈るのは、もらったほうにも特別な意味があったでしょうが、われわれのような者が作る茶杓は個人の楽しみでしかありません。でも、好き勝手に銘をつける権利があるってなんて楽しいのでしょう。それを茶席で使って、仲間内でその銘の意味をわかちあえるとしたら、それもまた楽しい茶会になるのではないかしら。

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● COMMENT ●

おはようございます、しぇる様

茶杓は、作成できるものなのですね!!
でも、器用なしぇる様のなされる業なのでは。
ダメな私たちは、第一回目のお稽古で茶杓を洗ってしまい、先生に「あらら~」と言われてしまいました・・・。
語彙力、表現力、諸々のほかに、手先の器用さも要求されるとは。
どうしましょう。
茶道って奥が本当に深いです。

月の舟の御銘素敵!
ちょうど今頃は下弦を過ぎた頃合いですから、上手く天の海に漕ぎ出せたかと。
主菓子も常夏となんでしょう?夏らしいですね。

生駒は茶筅の名産地で茶筅削りの体験会に出て初めての茶筅を削った時には、いいのができたと思って後でよくよく見たらなんとも情けないものでした。
I君のご紹介で匠のところで削ったら樋の入った竹がいいものだったので、割りとまともなものが削れました。
腕もあるが素材が大事と思った次第です。

しぇる様へ
手作りの茶杓、なかなかの出来栄えですね。茶道具と言えば、
拙宅から、車で半時間足らずのところに。生駒市高山の里があり、relaxさんの仰るように、
茶筅の里で、高校時代のクラスメートの実家が、茶筅作りを生業とされていましたのを
思いだしました。
私は、茶道とは無縁ですが、このような、記事は楽しく読まさせて頂いています。

私も茶杓を削ったことがありますが 節の下が固くて難しいです。本当は昔の茶杓のような華奢なのが好みですが 実際つくるとそうもいきませんね。

ところで美味しそうな和菓子はどちらのでしょうか?

いけこ様

茶道をはじめると、だれでもかならず通る道が茶杓を自分で削ること(たぶん、、、)。
いままでしなかったのが不思議というか、遅すぎるデビューでしたわ。今回はあらかじめ撓めてあったので、全然器用さとか、そんなのは関係ないです。とほほ。(不器用さには自信があります)
いけこ様もいつかはきっと削りたい!、、と思われることでしょう。たとえ茶杓を水で洗うという前科?があっても(^_^;

葛のお菓子の銘、、、ええっと、、、忘れました〜!(^◇^;)

relax様

そう、その匠のところの染み竹だと思います。
素材って、ほんとうに大事です。腕を補ってあまりあるよい竹をいただきました。
しみじみ。
今度はちゃんと習ってから削ろう。

narahimuro様

残念なことによい竹のストックは枯渇しつつあるようで、値段は高く、安い中国産の茶筅が市場を席巻しています。
でも一度使ったあとみると、違いは歴然。
国産を使いたいけれど、本来茶筅は席毎に新しいのにあらためるものなので、そうなるとやっぱりフトコロが、、、

ひいらぎ様

蟻腰はあこがれますよね〜。
でも当分うまく削れそうもないわ。それにどっちだったか忘れたけれど、逆樋か順樋かどちらかでないと蟻腰はできないんですって。(いまだに区別つかず)

お菓子のご製、、、、ええっと、、、これも忘れました〜っ!
(食べる方に集中してるもんで、、、)

しぇる様へ
 
竹も、国産品に代わって、中国産が幅を利かしているとの事。
驚きです。
そう言えば、拙宅のある山城南部地方は、昔は竹林が多く、良質な竹材や食材としての筍も
豊富に出回っていたのですが、住宅開発が進行して、かなり、竹林も消えていきました。
竹林を育てて来た農家も、随分、少なくなってしまいました。

narahimuro様

気がついたらMade in China ってよくありますが、そのうち茶道具にも進出してくるかも^_^;
千家十職の竹細工;柄杓師の黒田正玄さんはご自宅で貴重種の竹を育てておられるそうです。そうでもしないと絶滅する種類もあるのでしょうね。


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