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2018-05

行ってらっしゃい、シェル - 2018.01.23 Tue

こんな風に冬にはめずらしくあたたかい小春日和、この日と定めて行こうと決めたのね。
20年間、うちの家族によりそって生きた猫のシェル、旅立ちました。
(私のHNはこの子からもらいました)




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最後の3ヶ月、人間でも悪魔の癌といわれる口腔癌と戦いました。どんなに飢えても渇いても、口からの摂取が自力でできないのです。手術で下顎をとるとか放射線治療とか、最終的には安楽死とか、獣医さんから提示がありましたが、いずれも老猫には過酷です。
シェルが行きたい日は自分で決めるだろうと、介護して見送る覚悟をきめました。

発病してからの3ヶ月、日に日にやせおとろえて、よだれをたらしっぱなで、手足は拭いても拭いてもよだれまみれ、壊死した腫瘍の悪臭、苦しんで苦しんでの旅立ちでした。どうしてやることもできないはがゆさ、悲しさ、せめて体をなででやるしかできませんでした。
食事介助や、清拭、体が少しでも楽になるように、鎮痛剤をのませたり、ターミナルケアはできうる限りのことをしたので悔いはありません。
でも、発病するまでのあいだ、そこにいるのがあたりまえということに甘えて、留守がちな家でひとり留守番させていた時間の長さを思うと後悔の念にさいなまれます。




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20年前、シェルは震災後の西宮の仮設住宅で生まれて、子猫の時に我が家へ来ました。
誰に見せてもきれいね、といわれる美人さんでした。そして人の気持ちをよむ賢い子でした。
たまに庭のトカゲやちょうちょ、トンボを捕まえてくる名ハンターでもありました。
8歳の時に生きるか死ぬかの大病をして、もうあきらめかけたこともありましたがシェルは不死身でした。
娘や息子が次々と家をでていって、2年前に先にプリが旅だって、留守がちな家で年老いたシェルはいつもさびしく留守番していたかと思うと胸がつまります。もっとそばに長く居て、もっと甘えさせてやればよかったなあ。

夏にわずらった角膜炎も完治させてやれないままでごめんね。
苦しむ姿をみて、その頭に顔をくっつけて、もうがんばらなくていいから、もうがんばらなくていいよ、となんども言い聞かせました。でもシェルはよくがんばったのです。今、苦しみから解放されているはずなのに、その喪失感がこんなに悲しいなんて思わなかった。





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旅だったシェルの体を湯灌したり、荼毘にふしたり、一連のあわただしさがおわったあと、大好きだったクッションのへこみをみても、闘病と介護の日々をおくったソファのバスタオルをみても、そこにいない、、ということにいまさらながら気づき、そしてもう二度と会えないという事実がじわじわしみてきました。家に帰ってもお迎えはもうないのです。シェルの通り道として、戸をいつも少しあけてやっていた習慣はなくなりません。そのたびに、ああ、もういらなかったんだ、と。
しばらくは喪失感とのたたかいです。シェルをおもいだして涙があふれること、それは残された私のつとめだと思っています。





IMG_9991.jpg
(元気な頃のシェルとプリ)


いまごろは先に行ったプリと仲良くしているか、けんかしているか(^_^;


行ってらっしゃい、シェル


優美で
賢くて
ハンターで
しっぽが長くて
誇り高い猫でした

さようなら 
またいつかね




● COMMENT ●

シェルちゃん、大変でしたね!!6年前我が家のミュウも足に悪性腫瘍ができ先生から足を切り取らなくてはいけないと言われもう年なので切り取るのは可哀そうだから付き合って気しかないですねと言われご飯も食べられなくなり栄養価の高いミルクを注射器で口に入れても飲むことができず6年前の4/9に天国に旅立ちました。ミュウのお誕生日は4/8、22歳のお誕生日を迎えた次の日旅立ちました。お辛かったですね!痛いほどお気持ちわかります。しぇるさんのペンネームも猫ちゃんからですね。私もミュウは我が家の猫ポッポは実家のワンコでした。二人とも今は天国です。でもシェルちゃんの気配がある間はしぇるさんのそばにいますよ!気配が消えると天国へ行った証拠ですとお友だちに教えてもらいました。きっとシェルちゃんしぇるさんのそばで見守ってくれてますよ!うまくいえずにすみません。

みゅうぽっぽ様

お悔やみのお言葉、ありがとうございます。
猫ちゃんとわんこちゃんを亡くされておられたのですね。

シェルは、うちに来て,幸せだったと思ってくれたでしょうか。残念ながら物言わぬ猫、ほんとうのところはわかりません。なんでこんなに長い間留守番させたのよ、と文句をいっているかもしれません。
でも、私はシェルがうちの子になってくれてとてもしあわせでした。

シェルちゃんはきっと天国でしぇるさんに感謝してますよ!!これからも見守ってくれていると思います。我が家のミュウは今、お骨になって家族と一緒に暮らしています。お寺のお坊様が人間と違うので気のすむまで手元に置いておいて下さいと言われいつもそばにいます。

しぇる様へ
二十年間もの間、家族の一員として共に過ごされた
愛猫の喪失感はさぞかしと思っています。
獣医師による安楽死を選ばれず、最後まで看病されたのは
頭が下がる思いです。
私も、もう逝ってしまった愛犬や愛猫の事は、事にふれて
思いだしています。

みゅうぽっぽ

うちもプリとシェルの骨壷、今リビングにならんでます。毎朝お水と大好きだったkissのおやつも。

narahimuro様

日常の生活では忘れていても、なにかの拍子にぶわっと思い出がふきだしますね。
だれかが思い出す限りは魂は生きているといいますから、せいぜい思い出しては泣いてやろうと思っています。

お疲れ様です。

私がこのブログを読むきっかけになったのは猫の記事が楽しかったからでした。
我が家も何匹かの猫、犬を見送り今は思い出の中で楽しむだけになってしまいました。
20年も一緒に暮らし、思い入れはより一層強いと思います。でも、きっとありがとうと旅立ったのだと思います。物言わぬ子たちに、あれもこれも、もっとしてあげたかったと
思うのはきりがなく、詮無いことなのでしょう。ずーっと、ずーっと心の中で生き続けてもらいましょうかね。
これからも楽しい記事を書き続けてくださいね。

福招き猫様

コメントありがとうございます。
猫にひかれて拙ブログを拝読いただいたとのこと、最近はいるのが当たり前になって猫の記事をかいていなかったなあ、、と思ってます。それにもかかわらず、読んでくださりありがとうございます。
そしてあたたかいお言葉、ありがとうございます。
ほんとうに、プリの時もそうでしたがどうして後悔ばかりになるのでしょうね。シェルの時は予後がわかっていたので、時間をかけてお別れができましたが、それでも悔いはあれこれ残ります。
多分もう新しい仔を迎えることはないと思います。シェル以上の猫は(プリもだよ〜)いないと思っているので。

帰宅するとトコトコと出迎えてくれる足音が、あれ聞こえない、そうもういないんだと気付いて寂しくなります。シェルちゃんは本当に可愛くて賢い猫だったのですね。

去年死んでしまったうちのゴンもたくさんの言葉が分かり、何よりも人間の気持ちが分かる犬でした。最期は静かに静かに逝きました。ずっと前のゴールデンレトリバーのポリスも見事な最期で、お手本を示してくれました。忘れません。
しぇる様もいつまでも何度でも思い出して慈しんで下さい。

シェルさん、よう頑張りましたね。20歳は大往生、見事な猫生やったと思います。写真の表情はほんとに美人さん。とはいうても飼い主としては、もっとずっと一緒に居たかったと思うのは当たり前ですよね。私も見送った3頭には、あれもこれもしてやれんかったと後悔ばかりですが。そんな思いを残していってしもたのは、「ずっと忘れずにいて欲しい」という願いの形なんかなとも思います。シェルさん、安らかに。

そらいろつばめ様

ありがとうございます。
なんだかまだ家で待っているような気がして、つい帰宅の足が早くなるのですが、もう急いで帰ってもだれもいないんですよね。そういうときにやはりちくっと胸が痛みます。
そういう風に思う間だは魂はここにいるのかなあ、、とも思ったり。
シェルにかまけて長いこと2年前に先にたびだったプリのことを忘れていましたが、今年の初夢にでてきたのです。きっとシェルを迎えにきたんだなあ、、と思いました。

ぽん様

ぽん様とわんこたちの闘病のことはブログで拝見していたので、たいへんだな、えらいな、と思っていました。まさか自分の身にもおこるなんて、、、、って生き物である限りくる別れだと理屈ではわかっていてもです。
ぽん様の経験を追体験させてもらいました。夜も添い寝してそなえるツライ気持ちもよくわかりました。きっとみんな天国で楽しく遊んでいる、、そう信じたいです。
忘れずにいたいです、いつまでも。
おくやみ、ありがとう!


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