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2018-05

月と浮世絵「浮世絵勉強会」 - 2018.01.31 Wed

ご近所の聖護院、ずっとカフェかなにかだったのだが、昨年なにか新しいモノになっているな、、、と思ったら、<ゲストハウス&サロン京都月と>になっていた。




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1Fはカフェもされているようだし、いろいろワークショップもされているようなので、気にはなっていたのだが、、、
このたび浮世絵勉強会があると聞いて、しかも私の大好きな月岡芳年メインと聞いてはいかずばなるまい!と初めてお邪魔した。




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ここはいろいろお店の出入りがあったけれど、もともとは現オーナーさんの祖父母さんのお家で、120年の歴史がある町家、昔は旅籠、下宿屋として使われてきたそうだ。
オーナーさんはまだお若い女性で、東京でされていた仕事をやめて、懐かしいこのお家を改修してゲストハウスにされたよし、1Fのカフェや、ワークショップなどもいろいろしていきたい、と抱負をたくさんお持ち。
「月と」は月兎のことかな?と思っていたが、お祖母様と交流のあった谷崎潤一郎の「月と狂言師」からきているとうかがう。お祖母様は狂言などもなさった洒脱な方らしく、何代目かの茂山千五郎さんといっしょに狂言をしている古いお写真も拝見した。




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会場は二階で。
まずは山芋とろろ巾着「福溜め」をご馳走になる。
すりおろした山芋を巾着にいれ、お出汁で炊いたもので、はじめての食感。お出汁が上品で美味しくて、山芋のすり下ろしのふっくら感がなんともいえない。お出汁もアゴだしやこだわり醤油でとった逸品であった。




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さて、でるわでるわの芳年コレクション!!
これはおじいさまか、ひいおじいさまのコレクションだったらしくて、さすがに古い町家にはいろんなものが秘蔵されているとうらやましくも感動したのである。

芳年は昨年東京の太田記念美術館まで見に行きましたがな。ただその時は「妖怪百物語」の方で、会期が違えば「月百姿」だったのだが、、、
月百姿は月をテーマにした100枚の芳年の傑作だと私は思っているし、ウィキペディアの能の演題を引くとほとんどかならず芳年の絵がのっているという、謡曲にも関連のあるテーマが多いのだ。





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こんなに間近で芳年が見られるとは!
しかも手触りもちょっと楽しめた。ここは白抜きか?胡粉か?とか。出版元が数種類あって、ここの出版元と芳年は仲がよかったなどのお話しも聞けた。

月は満月あり、三日月あり、新月あり、月を描かず月を想像させるのもあり、やはりすばらしい。




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一番人気はやはり「有子」さん。
1000円の差で落札し損ねた因縁もあるのだが(^_^; これはいいよね〜。月ははっきりとは描かれないが水面にその姿を想像できるところがにくい。
有子さんは厳島神社の巫女、都の公家の徳大寺実定と恋におちるが、身分違いゆえ、都へ戻った彼を追うこともできず、


  はかなしや 波の下にも入ぬべし つきの都の人や 見るとて



と歌って入水したという悲恋もので「源平盛衰記」中にあるお話し。
まことに16,7の乙女の姿、悲しくも美しい、、、、




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これは有子さんのかわりになんとか落札した「法輪寺の月 横笛」、私はこれ一枚だけれど持参して御披露目。
平家物語の滝口入道と横笛の悲恋モノ。恋した男は恋を捨て出家の身、嵯峨まで訪ねてきたが、そのような者はいないと、拒絶され、なくなく帰る場面。その後入水したとか尼になったとか諸説あり。(高山樗牛が「滝口入道」という小説にしている)

秋のもさびしい嵯峨野の月夜の風景、被づく衣も美しい。昨年秋の、大覚寺舟遊び茶会では待合に掛けた。





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あと写真にとりそこねたが、狂言「釣狐」をテーマとするお狐さんの「吼噦(こんかい=狐の鳴き声))」も好きだ。
猟師に一族みな殺されたため、僧に化けて、猟師にもう狐をころさぬよう、と頼みに行く老狐。その悲しみ、生きる者は獣も人も等しく悲しい。しみじみと胸にしみるような絵だ。





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よいもの、美しいものをたくさんみせていただいた後はお薄を一服ちょうだいする。オーナーさんはお茶も嗜まれるよし。




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また、興味深いイベントやワークショップもたくさんされていくようなので、ちょっと注目してみている。(しかも徒歩圏内だし)





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しぇるさん、こんにちは

浮世絵ワールド

素敵な世界観が、拡がっていますね^^

御近所は、おサレな御店が多いですね

そうそう、御紹介されていた

寺町 李青さん

雑誌とかにも、たまに、載ってるんですね

全然知らなんだ^^;

この前、伺った時

知ってる台湾人の方の本が置いてあって

李青さんのオーナーとも、お知り合いの様で・・・

どこで、どう繋がっているやら^^;

京都を歩いていて、悪い事は出来ませんね><

高兄様

広重とか歌麿とかの浮世絵はそれほど興味があるわけではないのですが、芳年のはしっくりくるのです。画題が非日常であったり、古典なのが惹かれる理由かも知れません。とくに平家物語、源平合戦ものは萌えます。


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