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2017-06

金地院・八窓席 - 2013.06.04 Tue

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今年も野村碧雲荘の花菖蒲はいかがなものかとでかけると、少し早いようで、最盛期には入れてもらえる柵もまだ閉まったままでした。今週末くらいかな。できたら雨の日にみたいなあ。

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さて、でかけたのは南禅寺・金地院。今月号の「淡交」(裏千家茶道雑誌)連載中の飯島照仁先生の名席の意匠シリーズでここの八窓席がとりあげられていたから。(ここは思いつけばすぐいける距離にあるのがとてもありがたい、、、、で、なんで今まで行かなかったんだろ?)

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こちらは門前の堀に群れて咲く十薬。

先月は大徳寺孤篷庵の忘筌を、茶会を経験しつつ拝見できたし、一昨年は同じく大徳寺・龍光院の密庵(国宝)も拝見できたし、床と点前座が並ぶ形式の遠州三部作(かどうかはしらんが、、、)として、これは八窓席も目におさめておかずばなるまい。

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いってみると、八窓席は特別拝観とて、時間を決めて少人数での案内になっている。(9:30〜12時台以外1時間おき。ただし14:30以後は団体さんがはいるので、行くなら13:30までに)

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特別拝観には八窓席だけでなく、等伯のかの有名な「猿猴捉月図」と「老松」の襖絵ももれなくついてきますよ♪

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入って直ぐに目に入る弁天池。

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すでに睡蓮の季節に入っていたか、、、

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金地院と言えばすぐ金地院崇伝の名前が出てくる方は日本史をよくご存じ。家康・秀忠・家光三代の懐刀として活躍した「黒衣の宰相」であります。その崇伝和尚が住した塔頭です。

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さて、本堂わきの杉戸から案内されて(総勢5名と少人数でとてもよかった!)方丈の中へ。
まずは「猿猴捉月図」(あの牧谿の猿に酷似したやつね)を至近距離で拝見した後、八窓席へ。重文なので当然外からの拝見になります。

雑誌の解説を頭にいれていたので、それを反芻しつつみると、やはり漫然と見るよりはるかにおもしろい。

特徴は、忘筌でもあったように、露地から直接ではなく外の縁にいったん上ってから席入りする躙り口、遠州のお得意パターン。
畳を割るような位置に躙り口があるので、入って右へ行けば貴人席、左へ行けば相伴席、と自然に別れることができる、、さすが、遠州、天才や。(これ、茶道検定のテキストにでていた見取り図からだけでは想像するのがむつかしかったが、まさに百聞は一見にしかず。見て意味がよくわかった)

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三畳台目。
中柱は椿、床柱が赤松皮付き丸太ナグリあり。相手柱はクヌギ。解説にもあったので、ナグリの部分をじっくり確認。

スサのはいった土壁は黒いけれど、その名のとおり、窓がたくさんあるので茶室内は明るく、これが遠州の時代なんだなあ、、、と命のやりとりが日常だった利休時代の茶室との違いを感じる。
窓は連子窓三、下地窓一、墨蹟窓と中柱袖壁の下地窓と六つしかないけれど「八窓席」、中国人の得意な千尋の瀧とか、白髪三千丈とかいったたぐいの、アレか。
それにしても窓の障子に光がつくるプリズムがなんとも美しい。

平天井と、掛け込み天井は煤け具合がとってもよい蒲で覆われていて、これもすてき。

さらに隣接して「水屋の間」という六畳があるのだが、うれしいことに、ここには入ることができます。ここから八窓席をのぞけるので、袖壁でみえなかった黒光りする雲雀棚もばっちり見えて、いまから点前をはじめようとする亭主の気持ちも想像できようもの。

この水屋の間はとても珍しく、奥行きの浅い簡易床と書院風棚があって、裏方さんが茶室として楽しめるようになっているのです。こういうのも、戦のない平穏な遠州の時代の象徴のような気がする。(遠州自身は戦のなかをくぐりぬけて生き延びた人でありますが)

こんな水屋なら、是非お手伝いさせていただきたい( ̄^ ̄)ゞ (どなたかこんなお茶室もってませんか?)




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● COMMENT ●

南禅寺界隈には何回か行っているのですが、水が豊かでとても好きなところです。
4枚目の写真は、碧層軒の表札が掛かっている門の中でしょうか?

しん様

え?
この写真みただけで碧層軒とわかりましたか?
びっくり!!
格子戸のスキマにレンズをいれて撮った物です。あまりにきれいな景色だったから。
ただ調べても、どういう由緒のものかわからなかったので、キャプションいれませんでした。
お茶室でもあるのでしょうかね〜。

ここは自分もお気に入りのスポットです。南禅寺に行った時には「いいいなぁ~」と思いながら、いつも覗いていたので分かりました。
表札が新しく「金地院 碧層軒」と入っていたので、個人のお宅が手放され、今は金地院が所有しているのかもしれませんね。

しん様

そうでしたか。
コチラの方は公開されそうもないですね〜。
ちょっと先にある何有荘も、拝見できたらな〜、、、といつも思います。

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鍵コメさま

おお!すばらしい!
そんな所縁のある場所だったのですか。ここできかなければ一生しらないままでした。
不学でして、谷崎のその本は読んだことアリマセン。読んでから出直しますわ。


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