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2023-12

銀月サロン〜秋茶会2023 - 2023.11.28 Tue



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入り口前の枝垂れ桜も紅葉を通り過ぎてすっかり落葉してしまったところの北白川・銀月アパートメント。


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築年数不明であちこち補修しながらなんとか生きながらえている。
その一室で、この秋も銀月サロンで中国茶を。


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春には窓一杯にひろがる枝垂れ桜のさくらいろに、初夏は新緑で緑色に染まる部屋の中で、秋は日だまり。


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テーブルの上にも秋


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まずいただくウエルカムティーは無花果茶。
淡路島で採れたとれたての無花果を、ジャムにしたり乾燥させたり。乾燥無花果の葉っぱ(+実?)とお茶を調合、それでいれたお茶は、確かに香りが無花果だ。でも生のものよりもっと精製されたとでもいうような芳香。グラスに残った香りはすばらしく良くて、ちょっと衝撃。無花果は果実より実は葉っぱの方が香り高いのだそうだ。



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心ものども潤った頃、最初のお茶は和平郷梨山烏龍茶

和平郷は台湾の台中の集落、標高が2000mを越える高地。台湾では高地で採れる茶葉はとても貴重で、そこにある梨山は銘茶の産地、阿里山よりも高級とも。


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茶葉を手摘みして、揉んで丸薬状にするのも手作業、という貴重なお茶をいただく。


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烏龍茶なのだが、後口がなんと甘い、香りは阿里山のに似て乳香もあり。何煎でもいけそう。
贅沢なことに2〜3煎飲んで、その茶壺(チャフー)の中に桂花(乾燥金木犀の花)を投入。これでお湯をそそぐと、さらに香りが重奏される。確かに金木犀。
こんな楽しみ方もあるから中国茶って好き。
(陸羽以前はお茶にいろんなもの投入するのが普通だったようだ)


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お茶うけスイーツはドライデーツ(大好き)、ドライパイナップル、そして爽やか美味しいグアバのドライ。


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お茶を煎れた後の茶葉
丸薬状の元の大きさは5mmくらいに過ぎないのに、実はこんな大きな葉っぱだったのね。


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次なる台湾茶は台北・新竹県北埔(ベイプー)東方美人茶

北埔は、清朝時代福建省から台湾に移住してきた客家(はっか)たちが今も居住して、当時のくらしぶりを残している町だそうだ。(これは行ってみたい)
そして東方美人茶といえばウンカですよね。(ウンカに噛まれた茶葉がやべ〜と出す物質が芳香になるという)それを発見したのも客家の人たち。

茶色(ちゃしょく)が美しくて写真に撮ろうと思う前に飲んでしまった(^_^;
香りはやはりそこは東方美人茶、最高レベル。


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そしてお楽しみの点心❤️
お腹にやさしい芋粥に飛騨の味噌をのせて。芋、ほのかに甘くてうまい。


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焼売、餃子の三種
文句なくうまい!(茸、チーズ、牛蒡などなど)


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最後にデザートをいただきながら飲んだのが日月潭紅玉茶、紅茶である。
これもきれいな紅色の水色(すいしょく)だったのに、食べるのに忙しくて写真ナシ(^_^;
後味すっきり紅茶、しかも何煎でもいける。
お菓子はリンゴとエゴマのパウンドケーキに、ウエルカムティーで使った無花果のジャムをそえて。

そろそろお湯の湯気が目に見える季節になった。お茶を飲むためだけの時間はなんと贅沢なことか。このひとときに感謝。




岩戸落葉神社の大銀杏2023 - 2023.11.26 Sun

昨年2回も行って(1回目はまだ早すぎた)すっかり気に入ってしまった景色を見に、今年も。



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場所は周山街道、高雄や高山寺のある栂尾を通り過ぎてさらに北上。
洛中の紅葉は、今年はイマイチだが、このあたりまで来るとさすがに紅葉が美しい。北山杉の里、中川を過ぎて小野郷にたどりつく。(ハンドル握っているので途中の写真が撮れないのが残念)


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わあ〜今年もまた会えた岩戸落葉神社の大銀杏。
X(旧Twitter)で最新情報をチェックしながら行ける日を選んだ。
(実際はもっと黄色です、葉っぱ)


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境内は銀杏の黄金の絨毯。


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お社にまずはお参り。
岩戸社と落葉社が合祀された神社である。(江戸初期に、前者が焼失して後者と合併)
頭に延喜式内とつくのは、927年(平安時代)に延喜式神名帳に載っている神社のうちの一つ、という意味で、、よって起源は平安時代にさかのぼるのである。


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銀杏の落ち葉で黄金の川ができているよう。


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右手にある小さなお社は摂社の落葉姫命を祀る御霊社。色々調べたが落葉姫命ってどういう神様かちょっとわからない。一説には源氏物語の落葉の宮がこのあたりに隠棲したことになっているのが根拠とも。


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この小野郷のあたりはほんとに山の中でなんにもないところである。周山街道を走っていてもしらなければこの神社の場所はスルーするだろう。(ちょっと街道から入る)

昨年来た時は夕刻だったので、だれ〜もいなくてほんまに静かだったが、今年は15時ごろの訪問、何人かのカメラ抱えた人や、びっくりするが外国人観光客も一家できていた。特に一時間に1本あるかないかのバスがとまると何人かが降りてこられるのである。
それでも銀杏の圧倒的な姿におされるのか、一様に静かに景色を楽しんでいる。


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夕陽を浴びて黄金色に萌える銀杏をみたくて昨年より早めにでかけたのだが、山間の日暮れははやいのである。今年もちょっと日陰になってしまっていた。
今度は朝をねらおうかな。


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滞在時間15分くらい。
静寂と黄金色の景色の美しさを堪能する。

<車で高山寺過ぎて10分〜15分くらい>
<JRバス小野郷 1時間に1本くらい>


仕覆作りに挑戦⑤〜ついに表地裁って縫う - 2023.11.25 Sat

ついに表地に到達。
私が選んだのは船越間道である。なんと縦横がはっきりしていて柄あわせしやすい、、と思ったが、、


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布地のゆがみがまるわかりという短所も。
ここは大事と先生に教えてもらって布地の整地をする。格子状の定規をあてて、布目を整える。まっすぐなようでいて、布はけっこう(特にバイヤス方向)ゆがんでいるので、それを爪と指で正していく。すごく辛気くさい(^_^; でもこれをきちんとしないとできあがったときに縞がよれてかっこわるいのだ。


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整地できたところで極薄の接着芯を貼る。
そして型紙をあてて、縫い代をとっていく。


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ここらへんは裏地といっしょなので、前のノートを見ながら、、、、って自分の字ながら読めないとこも多々。


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裏地と同じくダーツ部分からしっかり本返し縫い。縫い止まりは糸を3回しっかり締める。
縫う部分はそんなに多くない。けれどずれないように、ゆるまないように、老眼でがんばるから、すごく肩が凝った。


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側面を縫って、次回はいよいよ底をつける。
形になる。楽しみ♪
(茶入いれたら入らない〜なんてことがありませんように〜〜〜)



仕覆作りに挑戦④〜裏地を縫う - 2023.11.24 Fri

10月の教室の記事書くの忘れてたので、復習しつつアップしておこう。



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吸い取り紙の分厚いやつに底の大きさを写し取って、きっちり等分の線をいれる。(ココ大事)


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裁った裏地をダーツの部分から縫っていく。本返し縫いで、ゆるまぬように。縫い止まりが特にゆるまぬように留めて返し縫いもわすれずに。


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底とあわせる時の印はきっちりつけて。


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針で穴を開けた底と縫い合わせていく。これは革靴を縫製していくときのイメージだな。


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裏地の底完成!
実際は裏地は内側にくるので、布は反対側に折ることになる。とりあえず茶入を入れてみて、はいらな〜い、、ということがなかったのでホッと安心した(^_^;


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次にいよいよ表地に手をつける。丸いのは底。底にどういうふうに模様を入れるか、検討して決める。


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裂は船越間道、これもキモである模様の入り方を検討して、どこに型紙を置くか決める。
で、ここまで。次回いよいよ表地の裁断にはいる。



永観堂2023秋 - 2023.11.23 Thu

いつもこの季節は憂鬱。だってバスにのれないんだもの。うちのヘビーユーズ路線のバスはもろ永観堂を通るから、満員ぎゅうぎゅう、時に通過される。(それでもまだコロナ前ほどではない)


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どんなもんかな、今年の紅葉。
やはりあまりに長引いた酷暑のせいで、いまいち。うちの楓なんか、紅葉する前に枯れて葉っぱをおとしてスカスカ。きれいな紅葉は楽しめそうもない。



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ご覧の如く、青葉の部分が多い。それでも枯れていないだけ、まだましか。


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日当たりとか、種類にもよるのだろうが、ここはまだ青く、、


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ここはけっこう真っ赤である。


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見返り阿弥陀様のお堂前もなんだかな〜。まだ青い。


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お堂前の階段のところもイマイチ。


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池の周辺はなんとか様になっている。


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島の弁天様の周りもかなり紅葉が進んでいる。


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ここはチャリ圏内なので、終了時間間際のライトアップを毎年楽しんで来たが、数年ためして夜よりやはり昼間の方が美しいという結論に達した。


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この臨時茶店周辺が一番きれいだったな。


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秋は大賑わいだが、やはり美しい青楓の頃はほとんど訪れる人がいないくらいなのだ。確かに紅葉は美しいが、是非青楓も見に来てね。そして見返り阿弥陀様を拝もうよ。「永観、遅し〜」



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これは愛用するバス停からもはるかに見える永観堂の多宝塔。
野村碧雲荘もこれを借景としているのだ。
観光客で混雑する負の部分はあるとしても、やはりこんな風景近くに住んでいるのはちょっと自慢(^_^;





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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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