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2017-08

ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その2・ブサコのポウサーダ - 2017.08.16 Wed

イベリア半島を旅するならスペインのパラドール、ポルトガルのポウサーダに是非とまりたいもの。
古城や修道院などの歴史的価値のある建物を改修した国営ホテル、ゆえに辺鄙なところにあるので、レンタカーかツアーでないと苦しい。





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今回コインブラ観光の拠点として、ちょっと距離はあるがブサコ国立公園内のポウサーダ、パレスホテル・ブサコに宿泊。ポルトガル最後の王様が離宮として建てた城だが完成直後の1907年、王政廃止になったため、使われることはなかったという。

一見中世の修道院風だが、けっこう新しい。




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回廊は美しいアズレージョで飾られる。




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歴史的なテーマがあるようだが、外国人にはよくわからない。




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重厚な内部もまるで修道院。(ちがうけれど)




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これこれ!
階段のアズレージョ!

ポルトガルやスペインのパラドール、ポウサーダの案内、ガイドブックに必ずこの写真でてる。(スペインへ旅行した40年以上前から)ここだったのか!





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庭園も広く、早朝の散策などしゃれこむのも。




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ここは標高が高いので、朝夕はもうすっかり秋の気配。




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これはたぶん、百日紅。
気候が日本とかなり違うので紫陽花もまださいていた。




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大きなドングリはこれも稔りの季節が近いことをしらせる。




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日だまりのコーナー。
ここで1日ひがな本でも読みたいが、旅人はそうもいかず、、、




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夜はテラス席でご飯食べた。外から中の食堂が美しく見える。ほんまにここは宮殿や、二夜の夢やけど。





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しかしとっても寒くて、、、最後は中へ入らせてもらった(^◇^;)

欧米人はほんま寒さに強いのう。






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翌朝は車でクルスアルタ(高い十字架)の展望台まで。
だれもいない。



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ここで恒例の茶籠を開いて、、、




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茶を点てた。




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ほんまに地平線丸い。山がないのう。
天地人に一服献上。




ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その1・谷間の真珠オビドス - 2017.08.16 Wed

前にポルトガル、主にリスボン中心の旅をしたのは5年前だった。

あのゆったりのんびりした雰囲気が好きで今年は再びポルトガル、主に中部から北部をレンタカーで回ることにした。



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リスボン空港でレンタカーを借りたのだが、,,空前の観光シーズンで世界からおしよせる観光客であふれ、予約していたにもかかわらず1時間半待たされた。(レンタカー借りるなら田舎の都市で借りた方がよさそう)




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とにもかくにもスタートは遅れたがまずはリスボンから北へ、谷間の真珠といわれる小さな美しい町・オビドスへ。
まわりをぐるっと城壁にかこまれた町で、ご覧のようにローマ時代の水道橋も残る歴史の古い町。




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ポルタ・ダ・ヴィラ 美しい町の門。
建築はイスラム時代、確かにアラブ風。アズレージョの装飾は18世紀なんだそうだ。
イベリア半島はイスラムとキリスト教文化圏がごっちゃになってしかも残っているところがすごい。




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上からの俯瞰。
なんてまあきれいな町並みだ。




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町は12世紀、イスラム支配からとりもどされ、13世紀の王様が王妃イザベル(イベリア地方の王族のイザベルさんはあまたいらっしゃる)にプレゼントしたそうだ。だから19世紀まで代々王妃の直轄地であった。確かに王妃様が好みそうなかわいい「真珠」。




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町を取り囲む城壁は登って一周することができる。40分ほどだが、、、、




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私は高所恐怖症なのでさわりだけ。




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だって10m以上あるのに手すりないのだもの。



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おまけに下の石は長年の使用でつるつるだし、上は風がキツイし、、、




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確かに眺望はすばらしいけれどね。




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さて、地に足をつけて、、、
ここの名物ジンジャはためさなければなるまい。




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チョコのカップへいれてくれる。
サクランボのリキュールなんだがこれがけっこう強い。




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チョコといっしょに食べるとまさにチェリーボンボンですわ、これ。




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あとはぐるっとまわってもたかが知れている小さな城壁内の町の景色ハンティング。
ポルトガルはコニンブラガ焼とか焼物もけっこうさかん。




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アラブ風の窓や、、、




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南欧独特の日なたと日陰のきっぱりとした陰翳とか楽しむ。




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朝晩は寒い位なのに日中は30°越え、ただし湿度ほとんどないので日陰の涼しさときたら!

ただ乾燥に鼻粘膜がカピカピになって旅行中往生したが。




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ちなみにポルトガルはコルクの産地として有名。
このペンダントは紐の部分がコルクなのだが、5年前にリスボンのギャラリーで買った物。今回再びポルトガルに行くにあたって里帰りさせた。




旅に出ます、、、、の、その前に恒例の六道参り - 2017.08.08 Tue


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お盆になりました。

東山の六道参り。




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ここらへん六道の辻、あの世への道があるとかないとか。

町名ももともと髑髏町(どくろちょう)、縁起悪いので無理矢理なまって轆轤町(ろくろちょう)




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だから幽霊飴なんてのもお似合いの町なんです。




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まずめざすは西福寺


昨年こちらでいただいた祈願銭をお返しに。




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祈願が叶えばお返しするのだが、願いは限りなく、叶った願いもあれば叶わなかった願いも。

だから生きている限りエンドレスに祈願銭を毎年返しては新たにもらう。




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こちら壇林皇后九相図(死んでから腐敗し骨になり霧消してしまうまでの屍体の様子を描いた物、けっこうえぐい)を拝見できるのを楽しみに。

今年は冥土の十王図も。

夕方に絵解きがあったがいまでもやっておられるのかな。



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六道珍皇寺は大賑わい

うちはまだ最近お見送りした人は猫しかいないので、お参りするだけ。

先祖の墓は京都にはないしね。(水ほど薄い縁戚ならいるんだけど^_^;)


恒例の熊野観心十界図も拝む。


先日三井記念の「地獄絵ワンダーランド」展でそういえばたくさん出てたわ。

中世から近世、信仰の普及拡大に努めた「熊野比丘尼」と呼ばれる女性の宗教者が民衆に教えをひろめるために携帯したのがこの図だった、、、と初めて知った。




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それでも手をあわせる。


供養される側にまわるまで、生かされている、それだけですべてよし。




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無事持ち帰った祈願銭。


今年はどんな願いをかけようか。たくさんありすぎていかんわ。(欲張り)




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帰りに下鴨までとんで川口美術さんで開催中の韓国古陶磁探求陶人展へ。

いずれも高麗系テイストの若手作家さんのグループ展。


徳島の中西申幸さんの鳥の絵の器を。


この鳥のように飛んでしばらく旅にでます。


ちょっとしばらくアップお休みです。


皆様もよい夏休みを!

やきもの勉強会ー食を彩った大皿と小皿ー〜根津美術館 - 2017.08.07 Mon

太田記念美術館から駅一つと近いので、根津美術館にも足を運んだ。



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東京の美術館の中で一番よく行っているかもしれない。ここお庭も広いし好きだわ。




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今期の展示は「やきもの勉強会」と称して、6世紀頃の中国の焼物から国焼にいたるまで、食文化とからめながらの展示。



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古代中国やイスラム文化圏では絵画などから食事は大きなお皿に盛り盛りだったようで、直径1mはあろうかとおもわれる大皿のオンパレード。こんなでかいお皿はどうもなじまない。

中国でも時代が下ってきたり、日本では特に絵画資料のある平安のころから小さなお皿をちまちまならべるのが主流で、古染系の小さなお皿がたくさんあって、これは見ていて楽しかった。
中には3〜4cm径の豆皿もあってこれはカワイイ。




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(展示の前に先に散策した、茶室がたくさん点在する根津のお庭)



国焼の時代になるとやはり織部、志野、黄瀬戸あたりから、磁器の伊万里系もたくさんでてくる。景徳鎮への注文品の古染付もすてきだ。




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一番興味津々なのがやはり二階の展示室の「盛夏の茶事」。
茶室の室礼をそのまま、また懐石道具の展示も。

法花蓮華文水指、、、、紫交趾、中国明代の水指、、、これどこかで最近見た、、、と思ったら!
そうだ、淡交の7月号にのってたやつや(たぶん)!




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高麗雨漏茶碗の雨漏り部分があまりに大きくて印象的な「優曇華」。卵手、端反り、好きな形やわ。ええな〜。




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焼物を堪能したあとは、庭園内の根津カフェへ。




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あいにく庭園が見渡せる窓際の席は空いていなかったが、苺のショートケーキ、んまかった。




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心とお腹を満たして根津をあとにする。
(実はこのあと時間に少し余裕があったので、三井記念美術館にもよったのだ。こちらでは水木しげる先生の地獄絵などが、、、>^_^<)




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おまけだが、最近「茶道四祖伝書」読んで、書いてる松屋(松屋会記の三人のうちだれぞ)が松屋三名物の一つ、松屋肩衝の龍三爪緞子(珠光緞子)がすごいすごい、利休も誉めたとさんざん自慢しているので、現在それを所有しているところのこちらのショップでつい買っちゃった珠光緞子の古帛紗。





妖怪百物語・月岡芳年〜太田記念美術館 - 2017.08.06 Sun



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ううむ、、、、ここは原宿とかいうところかな???
某女性歌手の「原宿でいやほい♪」が頭を駆け巡ったりして。それにしても若い人ばかりで浮いとるなあ、自分。




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その原宿にある太田記念美術館。大田区にある区立美術館だとず〜っと誤解していたが、生命保険会社の社長・五代太田清蔵氏の厖大な浮世絵コレクションを所蔵する美術館だったのね。


今回上京するに当たり、ここに行こうと思ったのは、幕末から明治の最後にして最大の浮世絵師・月岡芳年の浮世絵を展示中と聞いたからだ。





京極堂 (1)




芳年の名前はぼんやりきいてはいたものの、あまり詳しくはなく、能の演目を調べるウィキペディアでは必ずと言ってよいほど芳年の浮世絵の挿絵がはいっているので漠然と興味があった。

京極夏彦の「書楼弔堂」で「太蘇芳年」の名前がでてきて、主人公になっている一話があることもぼんやり覚えていたのだ。ちなみにこの表紙の写真は芳年の姑獲鳥(うぶめ)。

やっと焦点があってこのたび真剣に見ようとやってきたのだ。




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前期は妖怪百物語、後期は月にまつわる月百姿。

今期の展示は妖怪の方だったが、この人、ほんとうに妖怪や幽霊を見たことがあるといううわさ。それらを見ることが悩みになっているというような話だったな、「弔堂」の話は。

しかし、、、、このポスター、、、土蜘蛛だろうとは思うが、この蜘蛛見て一瞬亀仙人かと思ったわ。

芳年は「血まみれ芳年」といわれるくらい無残絵が有名らしいのだが、今回の展示はあくまで「妖怪」。この土蜘蛛もそうだが、おどろおどろしい姿のわりにはどこかとぼけてユーモラスというより滑稽で、女性のお化けに到ってはここまでブサカワに描くか?というほどニヤリと笑えるのだ。

妖怪は、たいがいは英雄に押さえつけられてたり、鼻であしらわれたりしていて、かえって憐れさをさそうので、妖怪の方に同情しちゃうわ。





芳年




これなんか、絶対ウルトラQ(若い人はしらんやろうね〜)作った人は見てたやろうなo(≧ω≦)o

とはいえ画面のコマ割が斬新で、闇に潜むもののけが黒一色の中に目を凝らしてやっと見えたり、烏天狗の羽根を太刀で切りつけた場面はその切った軌道が描かれていたり、、、これはそうだ、漫画だ、劇画そのものだ。
「ザシュッ!!」とか「ズザザザ〜!」とか、擬音をつけたらまさにぴったり!!

能のウィキの挿絵が多いのも納得、能や歌舞伎、古典にかなり精通していたようで、その絵をたくさん描いている。

浮世絵は版画だから輪郭くっきりの絵になるが、絹布に描いた先ほどの姑獲鳥は、なんだか凄みを感じさせる美しい絵だなあ。別に浮世絵の姑獲鳥もあるのだが、こちらはなんかスミマセン、と言っているような姑獲鳥であんまり恐くない。


芳年の師匠の歌川国芳もジャンル的には似ているが、ここまで動画的な動きはない。江戸から明治に動いた時代が芳年の背中を押した。題材の似ている河鍋暁斎も、そういえば動的で、物の怪がかわいく見えるのは兄弟弟子だからかな。





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UKIYOEはもう世界的な言葉なので、来ている人は外人さんが多かった。日本人よりよくご存じ。

次期「月百姿」、主に謡曲や歌舞伎の月にまつわる場面を描いた100枚、これも見たいがな〜、、、東京はちょっと遠いのだ。残念。



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