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2018-04

行く春を惜しむ茶の日々 - 2018.04.08 Sun

あっという間に咲いてあっという間に散っていく,今年の桜はあわただしかった。
そんな中、お茶友さんがあちこちで春を惜しんで釜をかける。そんな茶席をめぐる幸せ。





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まずは京おどりの真っ最中の宮川町




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弘庵の文字がかかる。
以前来たときはなにもなくて、何回場所がわからず素通りしたことか。




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日本人より茶の文化に詳しく、日本人よりむつかしい日本語をあやつるベルギー人のティアスさんによる「古今日本茶研究所」第1回のカウンター茶席。




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ティアスさんは遠州流の師範
遠州流のお家元にはじめてお目にかかった時「楽しくなければお茶ではない。」というお言葉を聞いて、感銘を受けられたとか。お茶の茶葉のはなし、茶の湯の流儀の話、いろいろな茶談義をしながら一服ちょうだいする。




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抹茶だけでなく、茶葉の生産や流通、淹れ方にも詳しい彼は茶の実鶴園という茶葉の販売もされているので、以前から興味のあった、よその産地のブレンドなしのピュアな大和茶(奈良在来種)を購入。まだいただいてないが、ちょっとワイルドな味がするのでは、、、と期待している。





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その足で円山公園近くのいつもお世話になっている西行庵さんへ歩いて。
ピンク色の「在釜」の旗がはためいていたらOK




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今年二回目の西行庵、桜の土間茶



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桜の季節の三日間だけ、玄関はいったところの土間で、若奥さんのお茶のふるまい

ここを再建しはった小文法師はいつも土間に釜をかけて、来る人来る人にいつも茶をふるまっていた、ということにちなんで。




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今回若い女性の和菓子屋さん、すずめ屋さんのお菓子を日替わりでご用意されたとか。
最終日のこの日のお菓子は「花暈」

毎日西行さんの歌を一首選んでイメージをふくらませたという、この美しいお菓子は

  雪と見て かげに桜の乱るれば 花の笠着る春の夜の月

なんだそうだ。桜色の餡をつつむ葛の中に道明寺が桜の花吹雪のように舞っていてとても繊細。(ああ、もっとええカメラで写したかった!)





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二服もいただき干菓子は和三盆焼メレンゲ
これは口の中でしゅわっと溶ける絶品(Satomi Fujitaだったと思う)




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春とは思えぬ暑い陽気だったので、冷たく冷えた桜湯がまた美味しゅう御座いました。




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西行庵の露地にもいれていただき、腰掛け待合いに腰掛け、どこからともなく流れてくる花吹雪をぼ〜っと眺めるのは最高な癒しのひとときでしたよ。




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こちらもお茶だのお能だののイベントで何回もおじゃまし、町家の改修工事のクラウドファウンディングにも参加させていただいたところの松原通りの扇子屋さん、大西常商店さん。





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こちらの奥座敷にはすてきな六畳の茶室があるのだが、せいぜい呈茶くらいであまり有効に使われていないかな、と思っていたのだが、このたび若い茶人のMさん(乙女団でも大活躍)がここを使って楽しい茶会を企画しはった。




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まずは煮物椀
しんじょうがおいしい。その蓋を杯にしてお酒、、、あ、桜の花びら、、、




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できあがったばかりの桧の酒器は、まるで樽酒のようにすがすがしい桧の香りがして美味この上ない。
おまけに彼女が一客一亭の茶事をしてくれたときに、ウワバミ対決の様相で多いに盛り上がったところの遊興杯がまたまた登場しているではないか!

サイコロの目で杯の大中小を決めて、さらにト音記号マークが出たらおさかなに一曲、というやつ。みんなテンションあがるし、隠し芸だすし、飲むし、、、でたいそう盛り上がったのだ。





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どう考えても自分で作るのはむつかしい、、と思える黄身時雨のお菓子を手作りで。
(乙女茶会でもお菓子作りの指導いただきました!)

大西家の美しいお茶碗も使って美味しいお茶もいただき、楽しく佳き宵になりました。

   春宵一刻 値千金
   花有清香 月有陰


千鳥足で向かったのは美術館近くのいつもの白川




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桜の美しいこの白川に数日だけ川床がでる

もう真っ暗でなにも写らないが、この夕べはSさんがお茶してる。




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夜は冷えるし雨交じりの過酷な?席であったが楽しかったようで。
お片付けだけ手伝って、酔いを冷まして家路につく。


この春もいろんな楽しいお茶にであった。しあわせである。







宇治の山奥の工房にてお花見 - 2018.04.05 Thu

洛中の桜がもう花吹雪になるころ、宇治へ



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宇治川の岸辺にも桜が咲くが、行くのは平等院とかではない。ここから車でお迎えにきてもらって、離合不能の細い山道を走ること約20分の山奥の集落(住人約4世帯(^_^;、、、)




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おお〜!見事な桜がお出迎え。
ここらの桜はまだ八分咲きというところ。




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茶畑もあるここは、、、、




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学生時代からの陶芸の趣味?がこうじてついにプロの陶芸家をめざす覚悟を昨年決めたA君の工房なのだ。
ここへ引っ越したのは昨年秋、プレハブっぽい民家で最初の冬を越えた。





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窯も据え、轆轤も据え、ここで作陶三昧。
この集落、若い作家さんたちがいくたりか集まって、工房村の様相である。実は以前水指の蓋を作ってもらった木工作家さんのアトリエもここにあると聞いたときには世間って狭い、、、と思った。

他にももうひとりの木工作家さん、竹細工の作家さん、などおられ、本日はみんなでお花見を、ということで何人かでお招きいただいた。




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お花見のご馳走ができるまで、A君の工房をのぞいたり、のどかな山奥を散策したり、それぞれの時間を楽しんだ。

釉薬の容器などもたくさんあって、いよいよプロの道へ足をふみだしたのだなあ、、、と学生時代から知っていて、彼の作品をいくつかもとめた私には感慨深い。





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周辺を散策するも、ほとんど人に会わない。
これはムスカリ、前住人かその前の住人が植えた球根が増殖した模様。




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耳をすませても鶯の声しか聞こえない静かな静かな山の中

のどか、、、、




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ちょっと薹が建っているけれど、蕗の薹もたくさん

ここへ来る途中、喜撰山ダムと大きな池があったが、、、このあたりに喜撰法師が住んでいたことに由来する,,,と聞いて、あ、そうか!「世をうぢやまと 人はいふなり」のうぢは宇治じゃん!といまさらながら気づく。





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もっと知らないってコワイと思ったのが、「宇治拾遺物語」
芥川龍之介の「鼻」にでてくる鼻の大きな禅智内供はここらの人(地名が名前の前についている)で、その元ネタは「宇治拾遺物語」
うじしゅういものがたり、、、って一つの単語として覚えていたけれど、宇治だからやっぱり宇治の話じゃん!

、、、などというしょうもないことを考えながら散策




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おや、なんだか屋根付きの門が




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一応地元のお寺みたいだ。無住かと思ったが、別の所に住んではる兼業ご住職がおられるとか。お墓もあるし、だれかが守っていかないとね。





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工房にもどってみると、こんなものを摘んできた方もおられて、何て楽しい田舎なんだ♪




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湿気ているようでどうにも火が付かなかった練炭をあきらめ、藁を燃やしたり木や炭をもやしたり、だましだまし帆立を焼く。
でもけっこう楽しかった、この火をつける作業というか火遊びというか。本来の目的(貝を焼く)を忘れて、火をつけて火を熾すことが目的となってた。こんな無為の時間を楽しんだのは久しぶりだな。





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そうこうするうちにご馳走のできあがり、蒸し器には手作り小籠包まであって、なんてゴージャス!




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もちよりのおにぎりなんかもあって、どれも美味しい。
どうして陶芸家さんとか物作りの作家さんは料理も好きでお上手なんだろう。A君も日々手料理の腕を上げている様子をTLで拝見している。
特に自分で作った器に、料理がどのように映えるのか、それを見るのは大事だよね。




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桜の木の下でピクニック気分
お酒もたくさん出てきて話もはずむ。ほろ酔いでまた散策に出かける人もあり、とぐろをまく人もあり、それぞれのスタイルで楽しむ。ああ、、、ここは桃源郷だ、、、桃の花も咲いてるし、、、




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最後まで火を熾して帆立を焼いてくれた人も、、、、

そうこうするうちに集落内のちょっと年配の作家さんも合流、工房祭みたいになっていく。





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そろそろ早めにおいとまするので、というとA君が自作の楽茶碗でお薄を一服点ててくれた。

これから陶芸の学校にもいったり、展示もしたり、いろいろ忙しくなるだろうけれど、退路を断っていどむ陶芸家の道、是非がんばってほしい。そのためにここでの生活が楽しいものであってよかった、とも思う。(いろいろ不便はあると思うが)
自宅の電気窯で焼いていた時代から薪の窯で焼く時代へ、作品はさらに飛躍するだろうと期待する。






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帰り際、まだまだ続く宴、、、楽しい一服の絵のよう。
まさに桃源郷の思いを強くしたのであった。ありがとう、ごちそうさま。




茶飯釜で玄米を炊く茶事 - 2018.04.03 Tue

先日、玄米を炊くシミュレーションをしたところの茶飯釜、めでたくその茶事の日を迎えた。
Uさんがお茶の家を京都に作って初めての本格的茶事である。私は一応亭主側ではあるが主に水屋担当、もう一人の亭主が鴨茶のTさんなのだが、彼は早いこと客座でのんびりする役をすると決めたらしい(^_^;

本日の茶事は夕ざりである。





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四つ椀は杯といっしょに晒しの布でくるんで、使い方は客におまかせ、というUさん発案のスタイル。これ、なかなか素敵。

竹の割り箸はTさん制作。





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炭手前にて釜に玄米投入。
Tさん愛用の?火吹竹で、お客さんにふーふーしてもらって火力をあげる。炎があがったら、もうやめても問題ないのだと、その後のシミュレーションで確認したそうな。




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炊けるまで、まずはお酒。そしてお酒のあてになるような強肴をだしていく。
向付の胡麻豆腐、奈良漬けチーズ、菜の花の胡麻よごし、先日U川宗匠のとこで酒のあてにでた大徳寺納豆が意外とお酒と合うのでそれも出した。おもたせの瓢箪徳利にはいったお酒もあったので、まあ皆様飲むわ飲むわ。





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八寸〜スナップエンドウとかまぼこ〜も早めに出す。
玄米が炊ける間の時間稼ぎに表千家流にして、八寸をまわしていちいち客に拝見してもらう。
酒器がまわることまわること、五合瓶三本とおもたせもあったけど、ちょっともう空だわよ。




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そうこうするうちに釜がふいてきたふいてきた!
思ったより早く、30分ほど。ここでまだまだがまん、がまん、、、、と言ってるうちにちょっと香ばしいおこげのにおいがかすかに。





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ここだ!とばかり蓋をあけると、、、おお〜っ!
おきゃくさんからも声がもれる。見事に炊きあがった玄米。Uさんがひとりひとりにつぎわける。




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水屋だけど、本席に侵入して炊きたて玄米のご相伴。

前回半日浸水しただけの玄米は、もっともしゃもしゃしてて、まあ、こんなもんかな〜と思っていたが、3日浸水した玄米はとっても美味しくて別物、実はもっと食べたかった!
お客さんからも美味しい美味しいの声が出て、大成功。実験茶事でいつも玄米を圧力鍋で炊いて供してくれるTさんもびっくり!の美味しさ。





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釜をおろして、鍋をかける。
本日の煮物椀兼汁兼強肴、、、の、、




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おでん!
前日出汁と味付けだけは私担当。練り物からええ出汁がでて、思った以上に上品で美味しかったという自画自賛。

うっすらおこげの釜には番茶投入(先日松江で買ってきたぼてぼて茶)その場でおこげ入りのお湯を香の物でだす。そうか、湯斗って本来これだったのね!といまさらながら納得。釜を下げてお茶の湯をわかすために水屋で洗うが、ほとんど焦げ付きなし、番茶をいれたので束子でかんたんに洗えた。洗った釜は濡れ釜としてまた自在にかける。





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お菓子はいつもお世話になってる青洋さんのオリジナル、ういろうと白餡、銘が「てふてふ」

日本語が堪能でも外国の茶人さんには、さすがにこれを「ちょうちょう」とよませるのは理解しがたかったようで(^_^;




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中立の時に正客さんが床の間に飾り置いたおもたせのお酒がはいったとっくりと大盃。この日の花の桜の花弁をひとひらうかべて。
う〜む、いきなことしはるわ。




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後座は蓮月さんの「花の散るをみて」の歌

濃茶はワタクシ、練りましたが、、、少々お酒のお相伴が過ぎて間違えたこと多し。しかしながら練り加減はよかったと思うよ(再び自画自賛)
茶名はこれまた「小桜」(柳桜園)




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〆の続き薄はいままで客と同席を決め込んでいた真打ち、Tさん登場。フリースタイルのお茶になる。薄茶を飲んだ後の茶碗にお湯をいれ、うすいうすいお茶が美味しいのだというお客さん。建水いらずのお点前になる。お客さんはみなさん、それぞれの信念とスタイルでお茶を楽しんでいる若い方ばかり、お茶談義に花が咲く。こういう茶事もいいな。
ほんとうに佳いお茶の場所を作らはったな〜と思う。初茶事、おめでとう、そしてますますお茶の場としてここが進化しますように。ちょこちょこ気軽に足を運べる場所になりますように(もうなってる感があるけど(^_^;)










びわこ疏水船〜浜大津から蹴上まで〜桜 - 2018.04.01 Sun

朝、蹴上のインクラインから地下鉄の駅まで



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朝早いと花も見頃のインクラインもこんなに人が少なくてよい。





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地下鉄蹴上駅から地下鉄、京阪を乗り継いで浜大津まで、今日は予約していたびわこ疏水船に乗りに。
昨年周航してから人気なので、かなり早くに予約したので、きっと桜にはまだ早いだろうと思っていたが、(心がけのよき、をもって(*^^)v)なんと!桜の真っ盛り!




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三井寺駅近くの大津閘門、琵琶湖疏水の始まりである。




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都を東京にもっていかれて産業も衰退し、元気のなかった明治の京都の起死回生の一大プロジェクトであった琵琶湖疏水。




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そんな歴史もたどりながら、この14人乗りの船で、大津から蹴上まで、来たのと逆コースをゆっくり下る1時間の旅である。




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第三代京都府知事・北垣国道と若き英才技師・田邊朔郎、この二人がいなければこの大事業は成功せず、今の京都はなかったかもしれない。




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スタートはいきなり長さ2436mの第一トンネル。向こうに出口の灯りが点のように見えるが、そこまでなかなかたどり着かないくらい長いのだ。
トンネル内の温度は低い。

右手の二本線の下の方は、まだ性能のよいエンジンがなかったころ、疏水を登るのにこれをひっぱってのぼったという綱なのだ。まだ残っているのか。




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トンネルの中ほどに北垣の扁額がある。
「寶祚無窮」
船足が速すぎて写真におさまらない、かろうじて「無窮」が見えるくらい。

琵琶湖疏水事業でいつも感じ入るのは、東京帝国大で土木工学を学んだ田邊朔郎、この時若干21歳だったこと。当時はやりだった外国人技師を用いず、この若者に大事業を任せた北垣もすごい見識の持ち主だった。
あの時代の日本人はすごかった。こんな人材がいた時代は奇跡かもしれないと思う。





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真ん中あたりで白く見えるのは第一トンネル第一竪坑から溜まった雨水がシャワーのようにしたたり落ちているところ。
このトンネルは竪坑方式といって、山から縦に穴を掘って両側に掘り進める工法も導入されていた名残。




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トンネルから出るといきなり桜のおでむかえ、このあたりもう山科の四の宮に近い。




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こちらは阪神淡路大震災後もうけられた緊急遮断ゲート
堤防決壊時に水流をとめるための門




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さて、両岸満開の桜のトンネルをゆっくりすすもう
(ガイドさんのガイドつき!)









山科では疏水に散策道が沿っているので、花見がてら散策する近所の方や、遠足の子どもたち、が上から手を振ったり写真を撮ったり。今日一日でえらいたくさんモデルになってしまった。(モデル平均年令かなり高いけど)




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四の宮舟溜に到着
ここで下船される方もあれば、新たに乗船される方も
私はこのまま蹴上までもどるよ。




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諸羽トンネルへ突入
こちらのトンネルは短い




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早すぎて写真にとれないのだが、すべてのトンネルには入り口と出口に当時の政治家の扁額がかかる。大津側は陰刻、京都側は陽刻で

伊藤博文とか西郷従道(せごどんの弟)とか井上馨とか山県有朋とか
いかに北垣が国に働きかけたのかがわかるようだ。




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天気もよく、のどかでうららか




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疏水を横切る橋もいろいろな意匠があって面白い。
あ、また写真撮られてる(^_^;




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桜 桜 桜、、、、



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ここは安祥寺舟溜
水深は浅く、右と左の水路をわける水中の壁がよく見える。




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お散歩中のひと

今度地上の方から、ここへきてみようか




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見上げれば木にとまっている鷺が!

何羽も見かけた。絶好の漁場になっているのだろうな。




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水面をみればもう花筏!
咲くとほぼ同時に散っていっているようで、今年の春はいきなりすぎて追いつけない。
本格的に散り出すと水面は薄紅の絨毯になるのだろう。




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いよいよ蹴上に近づいてきた
この船旅もそろそろおわり




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蹴上までの最後のトンネル、第3トンネルの手前にある小さな橋は、日本ではじめて作られた鉄筋コンクリートの橋なんだそうだ。





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やっと扁額の写真がまともに撮れた。
明治の元勲・松方正義の「過雨看松色」(読めんけど、、、)
雰囲気たっぷりのレトロなトンネル




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この第3トンネルをぬけると蹴上の下船場
左手にみえるのが旧御所水道ポンプ室という西洋風の建物、明治45年竣工




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これは外からは見られない建物なので貴重なものを拝見した。(片山東熊、山本直三郎設計)
天皇が京都へ帰られたら、防火用水を御所へ送る目的だったのだが、天皇はついに京都へ帰ることはなかったのだ。




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振り返ってみる疏水




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そして反対側は、朝見たインクラインの桜




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ここにはひっそり疏水工事殉職者弔魂碑が建っている。
大事業、難事業ゆえに命を落とした工夫は17名




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そして私財でこの碑を立てたのは、あの田邊朔郎であったのだ。
彼の人間性の一端に触れた気がした。


最後にインクラインの桜の写真をおいておく。
この時間(朝11時頃)もうほとんど日本じゃないみたいになってたけどね。




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上七軒・北野をどり〜平野神社〜千本釈迦堂〜桜 - 2018.03.30 Fri

五花街の踊りのトップを切って上七軒・北野をどりが始まった。




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このバカ陽気で桜は狂気のように一気に咲いて京洛は花盛り、そのさなか人の世の花も愛でに。




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ストーリー性のある舞踊劇があるので、私はこの北野をどりが一番好き。




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新調された緞帳はなんと一枚漉きの和紙!
和紙作家の堀木エリ子さんの大作。
照明が落とされると光を透かしてとても美しかった。

舞踊劇は「北野の杜の物語」
北野のお社の杜に住む、イノシシや鹿、兎、栗鼠、紅梅白梅の精などもでてくる楽しいもの。絶世の美女、吉野太夫に化けた狐と狸の化け比べもあでやかに、最後に天神さんが雷をおとすというおはなしである。




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休憩の後は踊りのオンパレードであるが、もう衣裳の美しさに目がキラキラ。
それにしても上七軒最古老、伝統技芸保持者の福鶴姐さんの踊りはすばらしい。一人舞のキレのよさ。フィナーレで舞妓ちゃんとならんで同じ踊りをするとその凄さがきわだってよくわかる。

人の世の花もまた美しい。




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出口のあたりでであった舞妓ちゃん。(narahimuro様、よろしく(^_^;)





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天神さんの北を西へ行くとすぐ桜で有名な平野神社がある。




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桜祭りは来週のはずだが、もう見頃をむかえてしまって、大丈夫だろうか、とよけいな心配をしちゃうわ。




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平野神社の社紋は桜




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しかし平野神社といえば夜桜宴会のメッカ、桜の下には宴会桟敷がいっぱい出ていて、若干艶消しだなあ。(でも数年前、ここで夜桜宴会したけど、、(^_^;)




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薄紅の霞
ここは珍しい種類の桜もあるのだ。




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桜の木の下で上を見上げるとあまりにも狂気じみた咲き方に息苦しくなる。




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人の世の花も自然の花もいずれも美しく、時がうつろえば衰えていく。だからよけいにこの一瞬圧倒的な華やぎをみせるのだろうか。




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茶所では釜で桜湯をいれてくれる。
桜祭りの時にもいつも活躍する釜だ。




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ちょっと塩からい桜湯にほんのり甘い桜花餅(わらびもち)




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また東へもどって上七軒の風情ある通り




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和菓子の老松さんにも北野をどりのポスター

この通りの弓月さんで、誂えた西陣お召しのちりよけをうけとってさらに東へ。




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千本釈迦堂の阿亀桜を見に。




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室町時代の国宝本堂を背にこちらも枝垂れ流れ落ちほとばしる花の滝




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夜は夜とて花に月

あまりに短く息苦しいほどの桜の季節である。




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