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2017-06

白鳳伽藍復興完了!〜薬師寺食堂完成 - 2017.06.12 Mon

白鳳当時の面影を残すのが東塔だけだった薬師寺の白鳳伽藍を再興しようと、高田好胤師が発願されたのは半世紀前、もう50年もたったのだなあ。



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その費用をまかなうため、お写経勧進という方法を開始、それをおしすすめるため全国を行脚、公演、写経の勧めを説いて回られた。最初に復興したのが昭和51年の金堂、ついで56年の西塔、、、、そして白鳳伽藍最後に完成をみたのが食堂(じきどう)である。(しょくどうじゃないよ。確かに僧侶たちの食事の場ともなったがそれのみでなく広く生活の場であった)





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ちなみに寺院にそなえていなければならない建物は7つで七堂伽藍といい、塔・金堂・講堂・鐘楼・経蔵・僧房・食堂であるという。

今回食堂完成のお披露目が一般公開(7月1日〜)に先立ち、結縁者(写経勧進をした人)対象におこなわれた。
私は写経はまだ1度しかしていないが、屋根瓦を一枚寄進いたしましたので、、、、


       ↓

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もう2年も前のことなんだなあ。




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売店の入っている東僧坊では今日も修学旅行生にお坊様が法話を。
これは高田好胤師の「青空説法」を引き継いだもの。50年も受け継がれてきた法話で、いつも生徒たちの笑い声にあふれる。




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さて、完成した食堂。

堂内を広く使うため、柱の数をオリジナルよりかなり減らしているそうな。もともと柱があった場所に白い石が敷かれて、それとわかるようになっている。その代わりに耐久性、耐震性を補強するため柱の中は鉄筋、まわりを木の柱で覆ったという建築。特に耐震性は抜群なのだそうだ。伊東豊雄設計、施工は竹中工務店。




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堂内に入ってまず中央の阿弥陀三尊浄土図を拝む。天井は立体的にメタルの渦巻のような孔雀の羽根のような紋様で荘厳。ご本尊の左右にそれぞれ7枚、計14枚の壁画。最前列のはしっこににすわって見た正面の壁画が、、、あ、これ畝傍山!よく見れば隣は耳成や。すでにここでじーんと感激。




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法要の間、じっくり浄土図をながめる。
阿弥陀様と観音菩薩、勢至菩薩の脇侍、ああ、東塔の水煙の飛天もちゃんとおいでだ。天に鳳凰、阿弥陀様の足元に迦陵頻伽、白鳳の仏たちの再来だ。




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もう一つの内部を広く使うための工夫がこのご本尊を3Dの仏像にせずに2Dの壁画にしたこと。

依頼されたのは平山郁夫画伯の弟子であった田渕俊夫画伯。

平山画伯の絵は玄奘三蔵伽藍に「大唐西域壁画」としておさめられているが、これは仏法が印度からシルクロードをへて中国に到達した物語。田渕画伯はその先、中国から大和へ、藤原京、のちに平城京へたどり着いた仏法の道を描かれた。




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これがもう感動モノで、、、。
中国の険しい山々を背景に遣唐使船が仏法にまつわる人的物的土産をもって、大和へ旅立つ。
海が荒れることもあっただろうが、やがて懐かしい大和が海の彼方に見えてくる。
瀬戸内海に入って鳴門の渦潮ものりこえ、御津の浜松(摂津難波の港)へ帰帆、遣唐使船は帆をたたむ。
  いざこども はやくやまとへ おほともの みつのはままつ まちこひぬらむ (憶良)
ここで大和川をさかのぼり、早春の飛鳥川、夏の畝傍山、秋の耳成、雪景色の天香久山、かつて明日香の地にあった伽藍の数々、そして薬師寺が初めて建立された藤原京、のちに移転された平城京の俯瞰図へ。

かくして仏法は大和の国の中枢にたどりつく。




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(大修理中の東塔。しばらく姿が拝めないのがさびしい)



この14枚の仏法伝来の壁画に5曲のテーマ曲を作曲したのが東京芸大西岡教授門下の若手5人。3人の若手女性音楽家がバイオリン、チェロ、フルートでこれをご披露。これがまたよくてね。
幾多の苦難を越えて、仏法伝来のために尽力した人たち、中には思いを果たせず大和に帰り着かなかった人たち、、の思いが想像されて、壁画と音楽でついうるうるしてしまった。
最近涙腺ゆるい、、、





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法要のあと、外に出ればまぶしい初夏の光の中に建つ、金堂と西塔。
初めて奈良へ来た小学生の頃、まだこれらはなかったのだなあ、、、と感慨深い。





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感動したあとだし、写経道場で写経をしてかえるべし。
入り口にはいると梅の香りがぷ〜ん、、と。境内でとれた梅の実どうぞお持ち帰りを、と。うちにもしこたまあるからこれはご遠慮申し上げた。




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午前中のお写経に来られた方にふるまわれるおうどん。花会式の結願の日にもふるまってくれるし、こういうところ薬師寺、好き。まずはこれをいただいて、いざ、心身を清めて写経。




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やっぱり全部はいつまでたっても覚えきれない般若心経。
庭からのここちよい風の入る中、不思議と頭がからっぽになるひとときであった。善哉。

あいかわらずのカナクギ流、先に完成しておさめはったご高齢の方の写経を見ると、これがまたお手本より麗しい!どうやったらこんな文字が書けるのか。自分のを出すのが若干恥ずかしいのであった。




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*)食堂一般公開7月1日〜
  お見逃しなく!!




梅雨前の嵯峨野散歩 - 2017.06.10 Sat

所用ありまして嵯峨野へ。
ついでに久々に嵯峨野散歩。




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とりあえず清涼寺に車を停めて歩き始める。
清涼寺のあぶり餅。このお姉さんがほのぼのしていていい。

嵐山の駅周辺はもう観光客でごった返して、かつて嵯峨「野」の葬送の地、、、なんて面影もないが、清涼寺まで来ると人はぐっと少なくなる。




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中院入道前大納言藤原為家卿之墓。
為家は定家(ご存じ、小倉百人一首はこのあたりで編まれたのよ)の息子、かつ「十六夜日記」の阿仏尼は彼の側室。
で、このあたりの住所が中院なのだ。

教科書で習った歴史を肌で感じる京都だこと。




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その近くにある厭離庵。紅葉が美しいそうで、5月や紅葉のシーズンのみ一般公開されているそうな。
定家の別荘といわれていたが、現在では定家に百人一首を依頼した蓮生上人の山荘という説が有力。

閉鎖中はひっそりとして中の様子はうかがいしれない。





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清涼寺の近くのMOMI CAFEでランチしようと思ったに、、、 closed。
一体ここは何戦何敗してんだか。いまだかつて開いているときに出会ったことがない。




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いい雰囲気なのにね。ハイシーズンしかやってないのかしら。
人を避けてローシーズンのしかも平日に来るような客は相手にされないのね(T_T)




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二尊院。
この通称「紅葉の馬場」が一番の見所。

前を歩く観光客が写真をとり続け、なかなか進まないので、このシャッターチャンスにはちょっと時間がかかってしまった。気持ちはわかるけれどね。




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翠が麗しい。




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通常門である黒門から本堂をのぞむ。(本堂正面にあるのは勅使門)




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境内には室町時代の建築物も残るのだ。熱田神宮や伊勢神宮など八社を請来した?八社宮。
よく見ると本体のお社は別の屋根で保護されている。




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和菓子好きとしては忘れてならない小倉餡発祥の地。
二尊院周辺(小倉山周辺)の菓子職人和三郎が、空海が中国から持ち帰った小豆の種子を栽培し、作ったのが始まりとされるのだそうだ。
ありがたやありがたや。(饅頭を作ったのは林淨因だけれどね)




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ここは角倉了以の墓所もあったり、花もきれいで見所は多い。





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もちろん釈迦如来、阿弥陀如来の「二尊」をお祀りする本堂もお忘れ無く。
ちなみにお釈迦様は極楽往生をめざす人を送り、阿弥陀様はそれをお迎えする仏とかや。




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手水の周辺に半夏生発見。
さすがにまだ早く、白くはなっていない。




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そうか、もう睡蓮の季節か。





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本堂の床の埋木。自称埋木フェチとしては激写せねばなるまい。ここはあまり収穫なかったけれど。(フェチとしては西本願寺がオススメ)





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嵯峨野をさらに奥へ行く道を歩む。
途中でトラ猫に出会う。




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嵯峨野の奥は化野、それこそ明治の頃まで死体がごろごろしていたという葬送の地。いまでは街道はきれいに石畳。




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これは同じ道を四年前の8月、念仏寺の千灯供養に行ったときの写真。(記事→
なにせこの夜は大嵐で雷稲妻のひどい天気ゆえ、観光客もまばらでそれはそれでよかったのだ。




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化野念仏寺、ほんまにあの日以来、ひさしぶり。




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参道で日蔭の蔓発見!
(もちろんお持ち帰りしてないわよ(^_^; )





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紅葉を透かして見あげる仏舎利塔。




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西院の河原。

8000体以上あるという石仏はかつて化野一帯に葬られた人々の墓石。
散乱し、土に埋もれていたそれらをここへ集めたのは明治の頃という。

表面にほられていたであろう仏様の姿はもうすっかりおぼろげになって、墓石かどうかもよくわからない感じだが、真ん中にたつと、それらがすべて中央にある仏塔を向いているのがわかる。
真ん中にたつと、すべての石仏にみつめられているようでちょっとぞわぞわした。




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8月23日24日は千灯供養、美しい景色なので是非おすすめする。(ただし天気がよいときはかなりの人出は覚悟の上で)



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四年前の千灯供養の写真、貼っておくね。




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ここまでくると観光客は数えるほどで、嵐山駅周辺の人わさわさの竹林より美しい竹林の道が楽しめるよ。




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やさしいお顔のお地蔵様。
生まれようとして生まれなんだ子、幼くして亡くなった子を慈愛の目で見つめるがごとし。




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帰る道で気づいた、あ、泉仙ってここにあるんだ。(精進料理、仕出しのわりと有名なお店どす)




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帰りにちょっと足を伸ばして野々宮へも。
なにせ先日の薪能の演目が「野宮」だったので、その舞台装置でもある黒木の鳥居をちょっと見たくなって。(ちなみにこのあたり人いっぱい、、、)





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むしやしないは老松さんの嵐山店で、、、




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とろっとろのできたてわらび餅。




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清涼寺の近くの豆腐の森嘉さんで、カラシ豆腐を買いたかったのだが、手荷物いっぱいで断念。残念。
(森嘉さんの名物飛竜頭は大丸で買えるよ)




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お土産に老松さんでこの季節だけのお楽しみ、稀少な夏蜜柑で作った夏柑糖を買って帰ったのは言うまでもない。



吉田山大茶会2017 - 2017.06.08 Thu


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今年も吉田神社でくりひろげられる吉田山大茶会。




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主に中国茶だが、ほかにも日本茶とか、韓国茶とかモンゴル茶とか,珈琲とかいろいろ。



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あちこちに茶席がもうけられているので、どこに入ろうかと迷って、、、、迷う必要ありませんでした(^_^;
どこも人気で予約時間がずいぶん先とか。





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こちらは昨年いい雰囲気で、参席させてもらった奈良で出張茶館をしている囍茶さんの席。
雰囲気は好日居さんに似ているかな。こちらも予約いっぱいで、、、





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そして今年もでているかな〜と気になっていたトラック茶席!!
ありました、ありました!




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トラックの上に作った即席炉にはちゃんと炭がはいってる。
こちらも入席3時間先、ということであきらめた。
朝早くにきて席入りできたという知人に聞くと、このご亭主はサラリーマン時代にお茶を習ってその魅力にどっぷり、そのお茶を生かせる仕事ということで庭師になったんだそうだ。(普通逆の話はよく聞くけどね、、、)




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でもほんと、すてきな茶席。お客さんは椅子で楽だし。
この地下足袋がツボでした(^◇^;)




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他にもお茶の葉を飾った土佐茶のブースとか、昔懐かし飴細工の屋台やら、、、




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無農薬のお茶も。
これはやはり少しクセがある感じ。でもおいしくいただける。
(鴨茶の為さんの無農薬茶はちょっと苦かったが、、、、^_^;)
最近は無農薬、あるいは自然農のお茶栽培も増えてきたような印象。むつかしいこともいろいろあるのだろうけれど。




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これは韓国茶の席。
室礼が李朝っぽくてええわ。





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京都では中国茶といえば岩茶房さん。今年も茶葉を販売されていたのでさっそく何種類かゲット。
しかし、、、大紅袍20g7000円とは!さすがに手がでない。





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結局20分ほど待って入れたのが、この好茶(ハオチャ)工房さんの席。




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席毎にいれるお茶の種類がかわるようです。
私の席はこの苺ベースのフルーツ茶「草苺水果茶」。
入れる前から苺の甘い匂いが。



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薄紅色はハイビスカスの色。




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ハイビスカスの酸っぱさと苺を初めとしたフルーツの甘さが良い感じにミックス。
器は今中国ではやりのガラスを埋め込んだ磁器。昔は蛍といって釉薬の透け感だったけれど、もろに透けるガラスを好むってところが中国らしい。




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で、けっこう散財したよ。
宮崎のお茶で作った紅茶がテイスティングでとても美味しく、これはゲットしました。

ちゃんとした茶器で、ゆっくりとした時間にいれて楽しもう。





平安神宮薪能2017 - 2017.06.06 Tue

今年も恒例、平安神宮薪能。
昼間、どんなに暑かろうが夜は酷寒が大げさでないほど冷えるので、やはり寒かった昨年の記事にも「来年はダウンジャケット持参しよう」と書いたにもかかわらず、のど元すぎればなんとやら、それなりの防寒準備はしながらも、全然足りん!バカバカ!私のあほ〜!

というほど、昼間よい天気だっただけによけいに冷え込んだ今宵の薪能。




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今年のテーマは「神出鬼没 幽冥巡礼」。

今年ははじめての試みとして、各演目の前に狂言師のお二人が(第2夜は茂山茂師、島田洋海師)演目ゆかりの京都名所旧跡をまわってあらすじをおもしろおかしくわかりやすく説明する、というナビ付き。
これはなかなか見る方にはありがたい、よいこころみであったと思う。




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30分前に行ったにもかかわらず、たくさんの観客、いまさらながら京都の観能人口の多さに驚く。知人がたまたま前の方にいたので、お隣のよい席にすわれた。ラッキー、感謝。





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今年もパンフの袋は、まわりを切り取ればクリアファイルになるというすぐれもの。
これを客席で売って歩くのも狂言師の方々。
茂山逸平さんの口上がとても面白く、みんな大笑い。

「西日がまぶしい!その日よけにも是非このパンフレットを!」とか、
「今日はお兄ちゃん(宗彦さん)がいません。それで売り上げが落ちたらお兄ちゃんにデカイ顔されます。なので助けると思って買って下さい!」とか。(^◇^;)

アナウンスの方も笑いをこらえてお仕事されてたそうですよ。




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この薪能は観世座、金剛座、合同というところに意味があるのよね。
さらに昔は金春座の提灯もかかっていたとか。


2日目の一曲目は「弓八幡」。
舞台は石清水八幡宮。かなりはしょって、ワキ方登場のあとはいきなり後半の高良明神登場へ。
神様だから衣裳も所作も神々しい。
弓八幡で思い出すのは、今年の春先、両足院での茶事に招かれたとき、遠州流のご亭主が茶碗の弦巻の絵付けを見て「弓八幡」の話をされたこと。髙砂の祝言を謡われるくらい、能にも造詣の深いご亭主であった。


日も落ちて、火入れ式のあとは幽玄の「野宮」。
六条御息所が源氏を忘れるため、伊勢の斎王となった娘とともに嵯峨野の野宮にこもり、やがて伊勢に下って行くという源氏物語のエピソードから。
ちょうどお稽古場で先輩がこの仕舞を舞っておられたので、なにやらゆかしい。
野宮のシンボルである黒木の鳥居、ここを越えようとして越えず、の場面がこれであったかと。



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ちなみにこれが嵯峨野の今の野宮神社・黒木の鳥居。



  
狂言は鬮罪人(くじざいにん)
町内で祗園祭の山のだしものを考える、というまもなく始まる祇園祭にちなんだ演目がうれしい。
総勢八名の狂言師が登場するという、にぎやかな楽しいお話しであった。



最後の曲が金剛流の「小鍛冶」
一昨年の薪能で演じられ、しかもご近所に粟田口・合槌稲荷(小鍛冶に由来する)があるので、親しみのある、しかし狐の天冠の後シテがかっこいい演目。
前シテがいつもは童子なのに、いきなり翁がでてきてびっくりしたが、これこそ金剛流の小書(特殊演出)「白頭」。
前シテが、童子の時は狐の精は赤い髪だが、翁の時は白い髪なんだそうな。
狐の精が宗近の合槌(刀を打つ)をつとめる場面がクライマックスだが、意外と時間は短い。名刀「小狐丸」の由来。





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こんなに寒いのに、今年は最後まで観覧するお客さんがほとんどで、すばらしい。
ある程度予備知識がないとわかりにくい能であるが、わかりやすく三分の一くらいの長さで演じられる薪能は、能への入り口としてオススメである。





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それにしても、来年こそはかならずダウンジャケット持参するぞ!!(忘るべからず!!自分!)




光琳乾山忌茶会2017 - 2017.06.04 Sun

前夜の雷雨にすっかり洗い流された空が美しい朝の奥嵯峨・広沢池。



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この爽やかな1日、今年で3回目の参席になるMOA美術館主催平安郷の光琳乾山忌茶会にいざ。

ちなみに光琳、乾山の兄弟は約30年の時をへだてて同じ6月2日に亡くなったのです。




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約3万坪もの土地を有する平安郷、枝垂れ桜の頃には一般公開もあります。中の移動はマイクロバスにて。(それほど広大なのよ)

ただ、今年は作戦まちがえました。
昨年は30分早く行って、一番混み合う中の茶屋を一番にすませて昼前には全部回れたのですが、今年は出遅れたのと、上の茶屋か下の茶屋がすいてますよ〜の甘言(?)にだまされて(?)一番人気の中の茶屋を最後にしたところ終わったのが3時過ぎに。
来年への教訓。早めにいってまずは一番に中の茶屋をめざす!




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で、最初に行った下の茶屋。
ここは教団施設の中にある茶室で,京都美術青年会主宰。

寄付の「謝茶」は淡々斎の筆。
裏千家の老分でもあったキンシ正宗の社長から、代々伝わる清厳和尚の「謝茶」の扁額だったか?軸だったか?譲り受けたのを喜んで御礼にそれに似せて書いた物とか。漢詩の部分なんか途中で点々になって省略されているところが洒脱な淡々斎らしく。

管耳付の砧青磁は耳がでかすぎて、ややバランスが悪く、国宝級(萬聲とか)ほどではないが、見るたびに微妙に変化する色はやはり美しい。花はそれに負けない大山蓮華。

薄器が町棗(町方の無名の塗師によってつくられた町衆の棗)で紫陽花の蒔絵であったが、この紫陽花、花弁が五枚なのがなんともご愛敬。宗旦在判。

主茶碗が、この茶会のために依頼して、4月に焼き上がったばかりという当代楽さんの焼貫。この茶碗は掌へのなじみもよく縁もなめらか。あの唇が切れそうなアバンギャルド時代をへて、古典への回帰、でも肌はしっかりあの焼貫、という新しい境地の作品に思えました。

替えの斗々屋がまた渋くて青みがかった色がよくて、、、、しびれる。



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次にバスで上の茶屋へ移動。

シロツメクサの絨毯が美しく、風が幔幕やテントを激しくはためかせて、まさに「青嵐」とはこのことじゃのう。




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こちらはMOA美術館席。

寄付で今年も赤坂・塩野の浮島みたいな餡カステラみたいなお菓子をいただいく。翠のグレデーションの美しいお菓子でした。銘「新緑」

こちらには光悦の消息。蓮の花をくれてありがとうの礼状。送り主はどんな花入れにいれて持って行ったのか、光悦はどんな花器にどういけたのか、イマジネーションがひろがるわ。

菓子器が光琳・乾山風、草花の蒔絵の三段重箱。まさにこの茶会にふさわしい。




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本席は永徳のお父さん、狩野松栄の広沢池図。まさにこの地にぴったり。
聚光院の松栄・永徳合作の襖絵は(公開は終了)迫力あったが、永徳にくらべるとやはりおとなしい感じ。
この絵では池の畔に旅人とかの人物の姿もあった。広沢池は当時も今とそれほど姿は変わらなかったのだろうか。




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京都の武家旧家伝来の砂張の釣舟にいれたれた白いシラン、縞葦、そして蔓性の馬の鈴草(これの名前も昨年か一昨年、ここで知ったっけ)が実に涼しげに感じよくさがっているのがステキでした。

茶器が、寸胴で大きめ、見た目挽家といったほうがいいような千鳥蒔絵茶器。時代が室町で、まだ利休が棗の寸法や形を定める以前のもの、と聞いてなるほどと納得。




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主茶碗が彫三島。銘「残雪」
いわゆる三島より時代が下って、日本からの注文で作られた粉青。東博で同じようなのを見たことがあるわ。けっこう好きなタイプ。

替茶碗が仁清の錆絵染付。これもきらびやかでなくて、渋いタイプの仁清。
銘が「さが野」、箱書きが、最近亡くなられた林屋晴三先生のもの。追悼の思いをこめて、しかも場所は奥嵯峨、これ以上ぴったりの茶碗はなかろうと。

茶杓は一翁宗守、銘も「清滝(嵯峨野の地名)」。




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マイクロバスで、最終にして最大の目的地中の茶屋へ。
このすがすがしい景色もなんとご馳走であろうか。暑くもなく,寒くもなく。




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この季節、毎年アザミの花が綺麗だな、とここで思う。




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中の茶屋第2待合。実はここで2時間近く待つという、、、、(>_<)ゞ




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やっと順番が来て、ようやく第1待合へ。
ここはいくら待たされても大丈夫、なにしろ広沢池に面するテントが待合なので、景色を見ていれば飽きることはないの。




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昨夜の雨で水はやや濁っているものの、水面をいく水鳥のつがいや大きなアオサギなど、見ながら風にふかれるのもすてきなもの。

さて、中の茶屋は毎年名だたる茶の湯の名品所蔵の美術館がかけはる。
一昨年は根津美術館、昨年は正木美術館、そして今年は永青文庫!細川家のお宝お宝♪

今は東博の「茶の湯」展にエース級のものは出張中だが、それでも逸品の数々。




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寄付がお父ちゃん、(古今伝授の)細川幽斎の待七夕の和歌の短冊なら、菓子席では息子の三斎の元和四年の御道具附(茶会の道具の記録)

よく見ると水指・芋頭、茶杓・利休、、、にまじって茶入・中山!
かの有名な三斎のエピソード付きの中山肩衝であるな。なんか感激。

(かつて幽斎から三斎へ伝わった肩衝、三斎は安国寺恵瓊にこれをゆずる。ゆえに安国寺肩衝とも。関ヶ原後に転々として津田秀政の手へ。ある日彼の茶会に招かれた三斎はこの茶入に思いもかけず再会、「佐夜の中山」と言い捨ててこの茶入を持って帰ってしまう。なんて乱暴な(^◇^;)、、、後日金200枚を送ったそうな。西行の「年たけて また越ゆべしと 思いきや いのちなりけり 佐夜の中山」、このような名器には2度とお目にかかれないという気持ちで持ち帰ったのだ、という逸話。ゆえに中山肩衝と)




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(孤篷庵のご住職様と、遠州流の堀江先生とごいっしょの席だった♪)




小間の床には三斎作の竹二重切花入にすがすがしい夏椿。錆の出た床の壁によく映る。

茶入は中興名物瀬戸肩衝「塞(こしじ)」。
でかくて無骨。お手をふれないように、とのことだったが、孤篷庵様が特権で(?)手にとって見てはったので、横からのぞいて全方向が拝めたのがよろしゅうございましたわ。見る向きで景色が違うのがよくわかったし。


茶杓が、同時代を生き、堺へ下る利休をともに見送った織部の作。銘「さかひ(逆樋か?)」

茶碗が、利休所持であった柿の蔕。
もう、これは激渋で、激渋で、、、なんぼ渋好みでもちょっと私の手にはおえませんわ。

実際に濃茶を点てられた茶碗が、これまた教科書的な正しい端反りの熊川ですてき。拝見する前に回収されてしまいましたが〜〜(-_-#)




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(聚洸さん 「翠水」 美しく美味しい食べる宝石でありました)



でも意外や、一番印象深かったのは、ひからびた利休作の竹の蓋置。
少し壁面がカーブした,小さい、枯れて黒っぽく変色した蓋置。
おそらく利休が作って使った青竹の蓋置を、三斎は大事にもってかえったのだろう。挽家まで作って大事に大事にしたのだろう。師を尊敬し、その弟子であることを誇りに思いつつ。

これはなんだろう、、、見た目のひからび具合と、形見にと大事にするその心情は、赤子をもった親が大事にする「臍の緒」に通じるような気がするのですが。

最後に、濃茶をいただいた茶碗が細川家の現当主、細川護煕さん作の井戸茶碗であったのはツボであったわ。




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最後に嵐山吉兆の点心をやっとこさいただいて帰路につきました。

青嵐の中、よきものをたくさん愛でられた1日であったこと。



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